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それでも、ファッションの魔法にかかりたい。

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2017年、「誰がアパレルを殺すのか」というタイトルの書籍が話題になったように現在のアパレル業界は 「沈む船」と表現されるような現状。91年には15兆円あった市場規模は17年には…
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2021年3月の記事一覧

「買いたいのに買えないから疲れました」というメッセージが届いた時。

「売れ残り」とは恐ろしいことだ。需要がないとみなされた商品たちは「売れ残り」とされ「セールになり」最後には廃棄されていく。一つ一つ丁寧に作られた商品は誰の袖も通らずに灰になる。 考えてみると、服における「売れ残り」ってなんだろうか。食料品などの期限があるなら「売れ残り」はわかるが(物としての限界はあるとはいえ)服に「賞着期限」なんてない。"流行"という極めて曖昧な指標における「期限」はあるのかもしれない。 ということは「売れ残り」とは売る側が期限を決めているから「残る」の