マガジンのカバー画像

それでも、ファッションの魔法にかかりたい。

33
2017年、「誰がアパレルを殺すのか」というタイトルの書籍が話題になったように現在のアパレル業界は 「沈む船」と表現されるような現状。91年には15兆円あった市場規模は17年には…
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

君は君の好きな服を選ぶべきだし、その時にこそ"ファッション"が楽しめる。

お洒落は難しいと思われがち。「お洒落になる方法」や「コーデの組み方」などと行った方法論は山のように溢れている。それも誰かの救いになっているなら否定はしない、ただ僕は参考にすることはない。「お前は服のプロだろ!」と言われたらそうだけど昔からそうだよ。そして服を提供する側である僕からしてみれば「そんなもの気にせず好きな服を着っチャイナ!」である。(これは個人の意見です) もちろん「自分が自分で似合わないと思ってしまう」と感じてしまうこともあるだろう。それは確かにどうしようもない

そこに愛はあるのか。ファッションと社会をつなぐ服屋の話|ユナイテッドアローズ上級顧問 栗野宏文さん【出版記念企画 第四回】

出版記念対談の4回目は、ユナイテッドアローズ創設者の一人で上級顧問を務める栗野宏文さん。栗野さんは、僕が高校生の頃から憧れる存在で、ファッションを志すきっかけとなった方でもあります。 これまで40年にわたってファッション業界を牽引してきた栗野さんは、今年8月に刊行された著書「モード後の世界」で「いかにして社会潮流を読むのか」というテーマを扱いました。ファッションビジネスと社会は切っても切り離せない関係にあり、また、ファッションを通じて社会に対して何らかの影響を生み出そうとい