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「絆」と「縁」が交わるとき ~ゴールデンゲームズinのべおか 観戦記vol.2~

ある一人の選手に、GGN(ゴールデンゲームズinのべおか)が「奇跡」のような出来事をプレゼントしたのでした。
とはいっても、ご本人たち誰も気づいていないはず。
SNSがつないだエピソードの始まり始まり~。

垣根のないホームストレート付近

観客と選手とスタッフが同じ目線でレースを見守る。右端に中大さん。

GGNは日本グランプリシリーズの一戦で、私の地元で開催される「出雲陸上」と同じGRADE3の大会です。

同じGRADEでも両試合で決定的に違うのが応援スポット。出雲陸上がグラウンドレベルでの一般観客観戦はNGであるのに対し、GGNは観客がトラック脇で観戦OK。

そのため、ホームストレート付近では、観客と選手スタッフが同じ目線で観戦できるのです。

「日本グランプリシリーズ」は、2018年にスタートした、指定大会を対象に年間を通してポイントを争うトラック&フィールドの大会の総称です。

国際大会につながる国内ハイレベルの大会としてシリーズを通して競うことにより、世界で活躍できるアスリートの強化・育成を図り、国内各地で開催することでファン層の拡大や応援文化の定着を目指します。

陸連HPより

師弟の「絆」

スタンド下の本部席付近には、チームスタッフがレースの進行を見に集まって来ます。

おおお!この3人は!

駒大の大八木弘明総監督(中央)の周りには、かつての教え子たちが集結。
九電工男子部監督の高井和治さん(左)、トヨタ自動車副部長の内田直将さん(右)

この春、九電工には山野力さん、トヨタ自動車には田澤廉さんが入社。新入部員の話でもされているのかな???

笑い声が響くものだから、もちろん一般観客も大八木さんに気づき、即席サイン会!

覗き込んでいるのは、JR東日本ランニングチームの迎忠一コーチ。

レース翌日、写真の整理をしながら師弟の絆っていいな~。としみじみしていたところ、こんな投稿が目に飛び込んできました。

取材のアテンドをしてくださった【公式】こだまっちさんの投稿にたくさんの反響。もしかして撮ってたかもとデータを見返すとあったんですよ。(トップ画像)

そしてものすごい数のインプレッション。もしかしたらこの男の子に写真が届くかな?と思い、こだまっちさんと相談して、公開したのです。

ご本人に届いた!

写真をアップ後程なくして、この男の子の関係者さんと繋がりました。こだまっちさんのツイートにぶら下がったリプライを読んでぶったまげました。

小さいですが、中学3年生です。福島県いわき市からの派遣でGGNに参加させて頂きました
後日の別な方のツイート(注:筆者のツイ)で写真見ました。右側の青いジャージが私です。

指導者様のリプライ

このようないきさつがあり、この写真はリプをくださった指導者さまから、中学生様ご本人の元に届けることが出来ました。

サインをもらうということ

このツイートの背景を深読みしてみました。


事前に発表になったエントリーを見て、駒大勢の出走を確認した時、中学生くんはこう思ったのかもしれない。

田澤選手や鈴木選手がエントリーされてる。。。。
もしかしたらお話しできるチャンスがあるかも。
「本を読みました!僕も頑張ります」って言いたい。

現地で会えた!

目の前にあこがれの人がいる。

その会話の中心で笑っている。話かけたいけど、タイミングが分からない。
どうしよう・・・・・

そばにいた人が助け舟を出した。(迎コーチ)
サインして会話した。(大八木総監督)
その様子を伝える人がいた。(こだまっちさん)
撮影した人がいた。(筆者)

このエピソードだけでも十分にインパクトがありますが、これでだけでは収まらなかったのです。

同郷の「縁」

GGN開催の延岡市と福島県いわき市は兄弟都市提携をしており、1998年から毎年いわき市から選手が派遣されているとのこと。

本大会のホストチームである旭化成には、福島県須賀川市出身の相澤晃選手が所属し、いわき市から参加した4選手と交流された様子は地元新聞(夕刊デイリー)に写真付きで掲載されていました。

そして大八木総監督は会津若松市河東町出身。
中学生くん、相澤選手に会えると同時に、福島が生んだ名将にも会えることを期待し、本を用意していたのでしょうね。

そして、本稿を書くにあたって迎さんのプロフィールも調べていたら、、、ご出身が「福島県浅川町」、、、えっ、マジ?

ほんのひと時でしたが、福島県人会だったんですね!

5人中4人が福島県出身者!
ここ、宮崎県ですが!!

我逢人

指導者様に写真データをお送りした際、私の駒大との関係(陸上部会報誌の元写真担当)やいわき市のまちづくりに尽力している友人がいること、この選手が出雲駅伝に走ってくれるといいな!と添えました。

大八木さんも藤田さんも福島県出身ということも含めてご縁を感じますね。私も東北選抜で出雲を狙いましたが、度重なるケガや選考会に調子が合わず走ることは叶いませんでした。これからの教え子が箱根、出雲、などで活躍すると嬉しいです。

指導者様から

ご自身の体験と教え子への想いが伝わってきます。

そして、人と人とのご縁繋がりで若者のモチベーションが上がるかも、、、と思ったら私も頑張ろうって気になります。

大八木さんが良く口にされる「我逢人」は曹洞宗の開祖、道元禅師の言葉。「我、人と逢うなり」と読み、人と人との出逢いの尊さを三文字で表した言葉です。

「大八木さんは、福島の子と解ったら、きっと喜んでくれだろうな。」
この写真を見るたびに、そう思ってしまう自分がいます。


「我逢人」の言葉どおりの場面に立ち会った私の使命は、「この出逢いをさらに繋げていくこと」だと思えてなりません。


このエピソード、大八木さんに届いて欲しいな。

そして読んでくれた全ての人に、素晴らしい出会いがありますように!

最後に一言。
私の取材目的にもこの「縁」は繋がるのです。
さて どこまで広がっていくんだろうね???

2017年に後援会からいただいたタオル。
念願かなって2023冬にサインをいただきました。

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