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人生の扉 #14(最終回) FM(ファシリティマネジメント)と私 

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【連載「人生の扉」について】
FOSC名誉会長の小山さんに、どのような会社人生を歩んできたか、そしてそれを支えてきたものは何かを「人生の扉」というシリーズで語っていただきました。
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JFMAの創成期

JFMA(公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会)発足当時の理事に私の上司のT部長が就任するも、多忙なため理事会には頻繁に代理で私が出席。

JFMAについてはこちら

私は、省エネ研究部会メンバーとして参加し、東京電力・NTTグループ・日本メックスのメンバーらとともに活動。外部の人たちとお互いにスキルのベンチマークをすることで成長の糧になりました。

また、ユーザー懇談会設立時のメンバーとして役に立てたことも良い思い出です。1988年頃、MIT(マサチューセッツ工科大学)への1ヶ月の短期留学に部下の1人が参加。この時、オフィススタンダードの英語バージョンを持たせていて、MITでの各企業の発表会の場で紹介しても良いと伝えていました。

案の定、発表を聞いたMIT マイケル・ジョロフ教授から「その資料が欲しい」と要求があり、国際電話でOKかどうかの確認が部下からありました。皆さんのお役に立つならもちろんOKと回答。
ソニーが一歩進んでいることを知ってもらう良い機会となりました。

 FMの先駆者として

オフィススタンダード、オフィス環境整備、社内家賃制度、ファシリティネットワーク(ソニーGP総務の全国連絡会)を進めていく中で、大手ゼネコンの設計部長から「小山さんが行っている事は、アメリカで認知され始めたファシリティマネジメントという領域で、日本では日本IBMが最も進んでいる。重鎮を紹介するから会ってみたら」とアドバイスをもらいました。
早速、アポイントを取りお会いいただいたのが、パンアジア担当理事の中津氏と建設部長の加藤氏のお二人でした。

進めている業務内容を説明すると「それこそFM!」と感心していただき、わからないことがあればいつでも相談においで、と温かい言葉をいただきました。
中津氏からは、「60歳前に社会貢献しなさい」とアドバイスがあり、今のFOSCの理事としての活動につながっています。
加藤氏には他のコンソーシアムでも懇意にしていただき学ばせていただいたことが多々あります。
IBMを紹介してくれたゼネコンの設計部長から

ソニーのFMは3年で日本のトップ3になりましたね

とうれしいコメントもいただきました。

 FOSCとCraig氏との出会い

合弁会社STLCDが滋賀県野洲のIBM跡地に液晶小型デバイス生産拠点としてクリーンルームを展開したのですが、その竣工パーティで初めてCraig氏と出会いました。
Craig氏は、IBMが所有していた野洲エリアのファシリティ管理を担うジョンソンコントロールズの統括責任者として東京から出張し出席していました。
ケンタッキーフライドチキンのおじさんを見上げるように話をしていたことを思い出します。

そして、数年後の2007年SFM社長となった私は、FOSCの副代表理事に任命され理事会の場でCraig氏に再会することになります。

「会社の中で総務の位置付けをレベルアップするにはどうしたら良いか」
総務社員成長のためにクレド15ヶ条や総務成功12ヶ条を提唱するCraig氏は私の良きパートナーであり、そして、リスペクトの対象でもあります。
Craig氏とはFOSC理事としても、15年以上の付き合いとなりました。

私が思うFM(ファシリティマネジメント)とは

私が日々の活動で大切にしているポリシーと想いがあります。

私のマネジメントポリシー

  • やさしさと勇気:同僚、部下への気遣いそして会社組織や部下を守る勇気を持つこと

  • 優秀な部下の能力を引き出し組織として大きな戦力とすること

  • 部下に仕事を任せたらタイムリミットの限界まで任せる。それでも解決できない時は一緒に行動し解決する。Together!が大切。

本物を身につける(自らの経験から)

自分自身で実行し経験し
いかに早く本物を身につけるか
それが成長の証になります 

大好きな歌 人生の扉

そして、私の大好きな歌があります。
今回のコラム企画のタイトルにもなっている「人生の扉」。
シンガーソングライターの竹内まりやさんの2007年に発売された「チャンスの前髪」というシングルに収録されています。

春を迎えるたびに歳を重ねていく。
それは寂しいことでもありあっという間に過ぎ去る。
その「人生の扉」を開くときはすごく重たく感じるが、歳を重ねることも、何度も見る景色も、人生において価値のあることだと信じている。

そんな想いが伝わる、大好きで大切な歌です。ぜひ、聴いてみてください。

「人生の扉」竹内まりや
 
春がまた来るたび ひとつ年を重ね
目に映る景色も 少しずつ変わるよ
陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く
気が付けば五十路を 超えた私がいる
信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ
 
I say it’s fun to be 20(若い20代は楽しい)
You say it’s great to be 30(30代の人生は素晴らしい)
And they say it’s lovely to be 40(そして愛すべき40代)
But I feel it’s nice to be 50(でも私は今の50代を素敵だと感じる)
 
満開の桜や 色づく山の紅葉を
この先いったい何度 見ることになるだろう
ひとつひとつ 人生の扉を開けては 感じるその重さ
ひとりひとり 愛する人たちのために 生きてゆきたいよ
 
I say it’s fine to be 60(60代だってまだまだ大丈夫)
You say it’s alright to be 70(70代は人生がわかるようになる)
And they say still good to be 80(そして80代きっとまだまだ素敵な人生)
But I’ll maybe live over 90(さらに90代で私は再び人生を生き直す)

君のデニムの青が 褪せてゆくほど 味わい増すように
長い旅路の果てに 輝く何かが 誰にでもあるさ
 
I say it’s sad to get weak(衰えは悲しいし)
You say it’s hard to get older(人生を重ねるのは大変だけれども)
But I still believe it’s worth living(人生は価値あるものだと私は信じてる)

引用:「人生の扉」より 作詞・作曲:竹内まりや

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全14回のコラム、いかがでしたか。
小山さんの新入社員時代から現在に至るまで、様々な経験から得た教訓や心構えを紹介してきました。

たくさんの困難や決断を乗り越えて、今やファシリティマネジメントの第一人者になりました。

この14回のコラムを通じて、見てくださったあなたの人生が少しでも輝かしく、素晴らしいものとなり、1年・また1年と素敵な人生の扉を開くことを望んでいます。

コラムをお読みいただきまして、ありがとうございました。



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