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細かいところも抜かり無く。ロードバイクのオーバーホール。

皆様こんにちは。本日二回目の更新は
風間空白の1週間土曜日編となります。

この日は10年以上前に購入頂いたロードバイクの
オーバーホール作業でした。

いきなり作業完了の写真ですが、
車体はSPECIALIZEDのALLEZ COMP。
フル105 10速仕様。名機ですね。

大切に使っていただきありがとうございます。
外見は10年以上前のバイクとは思えない
きれいな状態でお持ち込み頂きました。
オーナー様の自転車やモノへの愛情が見て取れます。

汚れていたり、ダメージ受けているところじゃないと
記事にし辛いので。。。
今回はオーバーホール作業の一部を切り取ってご案内。

まずはハブのオーバーホールとなります。
ホイールの中身まではユーザー様個人でメンテナンスするのは
ちょっと大変ですからね。

特に一昔前のカップ&コーン採用のホイールになると余計に。

最近のホイールはハブへのアクセスが簡単になっていて、
フリーボディを外すくらいなら工具不要だったりしますが、

この頃はダブルナットで当りだしをしているものがほとんど。
ハブの当り調整という作業が必要になります。

ダブルナットを外してシャフトを抜き取ります。
シャフトには薄っすらとサビのようなものが。

シールを開けて中を見てみると、なかなかの状態。
幸い前回のオーバーホール時に施工したグリスも残っていて
鋼球へのダメージはそこまで大きく無さそうです。

鋼球を洗浄します。

カップ側はこの通り、意外とグリスがまだ効いているので、
カップ側に大きなダメージは有りませんでした。

クリーニングをして再度グリスを詰め直していきます。

鋼球を敷き詰めたら、上からグリスで蓋をしていきます。
たっぷりとグリスを使用していきます。
今回使用しているのはシマノのプレミアムグリス。

金属シールを入れ直し、
再びダブルナットの当りだしを行い作業完了。
この作業自体かなり久ぶりでした。

メンテナンス性が高いとは言えませんが、
損耗したパーツについて、例えば鋼球一つにつき交換できるので
コストパフォーマンスに長けたシステムですよね。

ハブのオーバーホールだけだとちょっとボリュームが足りないので
こちらも久しぶりのワイヤ交換中の一コマ。
アウターワイヤーの面取り。

シマノのブレーキアウターは、
ワイヤーが螺旋状になっているため、
切断面はどうしてもこういった形になり易いのですが、

この状態で組み付けると、ブレーキを引いた際に、
面の出てないアウターワイヤーが
グニャッと変形してしまうため、ブレーキタッチが悪くなります。

また、バリがインナーに接触してしまう場合
ブレーキの引きがガサガサって感じで
大きな抵抗になります。


で、整えたものがこんな感じ。
面が整っていればタッチもカチッとしますし、
引きもスルスルと軽くなります。

見えないところではありますが、
こういった小さな処理の積み重ねが
バイクの完成度に繋がるので、抜かり無くでございます。

お待たせ致しました!
今までよりもさらに気持ちよくバイクに乗って頂けますように。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
BIKE SHOP FORZAの風間(カザマ)でした。
それでは、また。

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