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~2019.10.13 "あと一つ"再び散った埼玉への道~

2019年10月13日、我らがガンバ大阪はルヴァンカップ準決勝2ndレグにおいて、コンサドーレ札幌に屈辱的な敗北を喫し、4年連続の無冠が決定的となった。
実に今年のガンバらしい負け方だった。仕留めるべきチャンスを尽く逸して、終盤に絶望的なゴールを決められる。本当に今季のガンバを象徴する負け方であり「最後の一歩」を詰め切ることが出来ない"勝負弱いチーム"であるということを我々は実感しなくてはいけない。
ゲームの運び自体は悪い内容ではなかった、死に物狂いでゴールを奪いに来る札幌に対して3-5-2の両ワイド(小野瀬、福田)が引いて5バッグ気味のフォーメーションを組み、奪ったらアデミウソンを起点に回し彼のタメから両ワイドに捌き、パトリックを目指して2ndボールは井手口、倉田がが馬車馬の如く広い、二次攻撃を仕掛ける。

そう、その強かな策略は完璧だった。75分までは。。。


残り15分、いよいよ試合をクローズに入ろうとしたその時、76分の札幌が高速カウンター、鈴木武蔵の右足一閃。

絶対に与えてはいけない先制点を奪われる。結果論であるのは百の承知だがその後、宮本恒靖はスサエタ、渡邉千真を投入するがボールの配給役であった矢島を、貴重な前線でのキープレイヤーであったアデミウソンを下げるということは明らかに愚策であったということを断言しよう。

タラレバはサッカーにおいて使えないが、もしスサエタや渡邉千真を投入するとしたら足が止まりつつあった小野瀬や福田、シュートチャンスに恵まれてなかった負傷した宇佐美に代わり途中出場ではあるがパトリックを、という形は彼は考えられなかったのか。

そしてココ最近再び主将三浦弦太の出来が酷い。フィードミスもそうだがデュエルの場面でCBが負けるという情けなさが目立つ。ラインコントロールする立場の選手なら失点シーンのカウンターも中盤をもう1枚下げるように指示を出すべきではなかったのか。今季の失点パターンや、勝ちきれない瞬間はそういったところにあると思える。

正直ガンバの戦力を見て残留争いしてる方が情けない。排出した選手も多い中宇佐美や井手口、パトリック等という"栄光"を知ってる選手も帰ってきた。そして両ワイドに不可のかかる3-5-2というフォーメーションなら川崎からレンタル加入の鈴木雄斗をアクセントとするべきではなかったのか。過去2年間は現場と言うよりフロントが低迷の象徴ではあるが今季に至っては「現場」が呼び込んだ低迷である。

学生中にタイトルが欲しいという筆者の願いの中、「あと一つでファイナル」という「あと一つ」をまたしても逸してしまった。「あと一つ」をどこまで突き詰めるのか、ダービーの敗北も含めて情けないチームとはおさらばしてもらいたい。


俺の学生生活は、「あと一年」だ。


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この試合においては明らかに後手に回り、
リーグで粉砕した相手に引導を渡された青年指揮官。
ガンバ大阪というクラブを知る男なら"後一歩"を突き詰めろ

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