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「3回目の大学選手権」

【カウントダウン企画 7日前】
10/10.11.17に、中止となった全日本大学選手権の代替大会として、関西インカレカップ2020の九州予選が開催されます!!
開催までのカウントダウン企画として、3年生に今大会への意気込みをnoteに綴ってもらいます。
1人目は、サテライトの正ゴレイロとして皆からの信頼を得ている #46 原 一彰 です!


「3回目の大学選手権」

3年 #46 原 一彰

今年で大学選手権(今年は代替大会ではあるが)に臨むのは3回目になる。

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1回目の大学選手権ではメンバーに選ばれ、県大会、九州大会、全国大会と経験させてもらった。
全国大会では、消化試合ではあったが北海道大学戦に出させてもらい、公式戦初出場を果たした。
その後の県リーグのメンバーにも追加され、充実したフットサル生活を送れていた。
入部してから夏の終わりまでは、「何もかもうまくいっている。」と思っていた。

しかし、これからさらに経験を積みたい時期に右ひざの靱帯を怪我してしまい、約半年プレーができなかった。
試合の度に、自分の代わりにフィールドプレイヤーの誰かがゴレイロとして試合に出場しなければならず、迷惑をかけ続けていた。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そして、自分が試合に出られない間に周りが、特に正ゴレイロのはまきょうさん(#1 浜田)がどんどんうまくなっていくのを見てとにかくもどかしかった。

3月の滋賀遠征で復帰したが、その時から徐々にモチベーションがなくなりかけていた。
その直前に行った島原合宿で、「自分はプレーもしないのに何日間も島原にいて何をしているんだろう、時間の無駄じゃないか」とずっと考えていた。
それでも次の大学選手権まではやり切ろうと、復帰後は練習に励んだ。

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そして2回目の大学選手権。
県予選をなんとか勝ち上がり、九州大会初戦の琉球大学戦にスタメンで出場した。
しかし何もできないまま、2失点を喫し即交代。琉球大学とはなんとか引き分けたが、その後北九州市立大学に敗れて準決勝敗退となった。

自分なりに、復帰してからチームの力になれるように練習したつもりだった。

しかし、モチベーションがないままに練習を重ねてもうまくなれるはずはなく、当時は何も成長を感じることができず、怪我をする前の自分のほうが良いプレーができていたはずだと思うばかりだった。

そして8月、自分のモチベーションと成長に限界を感じフットサルを辞めた。
奏太さんも翔太も止めてくれたが、意見を曲げずに辞めた。
あの時は上手くいかない目の前のことから、とにかく逃げ出したかった。


自分が辞めてから、FORZAは好成績を残し続けていた。
トップチームは九州大学リーグ優勝、県リーグ優勝、大学チーム初となる九州リーグ2部昇格。
全く勝てなかったサテライトチームもリーグ終盤には勝ち星を重ね、県1部昇格をかけたプレーオフに進んだ。

自分といえばそれと対照的に、寝て、起きてバイトに行き、また寝る、という怠惰な生活を送っていた。
辞めたときに奏太さんに言われた「次に熱中できるもの」は見つけられず、島原で無駄だと感じていた時間よりも、更に無駄な時間を過ごしていた。
人生の中で一番退屈な時間だった。

そんな時、サテライトチームのプレーオフでゴレイロがいないという話を聞き、みんなにも声をかけてもらい、復帰する決断をした。
自分の都合で辞めたくせに、のこのこ戻ってくるしょうもない奴を受け入れてもらえるか不安だった。
体育館の扉を開けるのが怖かったが、そんな自分をみんなが受け入れてくれて、必要としてくれて嬉しかった。

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しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プレーオフがなくなった。
また自分のモチベーションがなくなり始めた。

3月末、島原でミーティングを行ったとき翔太にこれからどうしていきたいかを聞かれ、「自分は怪我の治りもイマイチだし伸びしろがないから、チームのサポートや後輩の指導を頑張りたい」と答えた。

それを聞いた翔太に「ムカつく、幹部に3年が俺と昂大しか入っていないこの状況が悔しい、もっと主体的になれ」と言われ、自分の消極的な態度がチームに迷惑をかけそうになっていることに気付かされた。

自分たちがメインで活動する年に、後輩の指導を…とか言う奴は意欲がなさ過ぎてチームに必要ない。
この時に、最後まで後悔がないように全力でやり切ろうと決めた。

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そして迎えた3回目の大学選手権。

調子がいい。

本気でトップチームに上がりたいと思っている。


ゴレイロの動画も自分で検索して見るようになり、試合での自分のプレーも必ず見返している。自分がうまくなってきているのを実感できている。

例年とは異なる開催で時期も少し遅いが、その分経験を積み上げることができた。
1回目、2回目の大学選手権よりもチームの力になれると思っている。もう一度全国の舞台に立ちたい。

全国を驚かせることができるように。


3年 #46 原 一彰

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