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1月振り返り日記 四国旅行 松山~高知編

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四国旅行二日目、起きて松山城へ向かう。
現存十二天守の一つであり、県庁所在地に城を構える町といえばわが地元の松江城もそうなのだが、まちづくりに圧倒的な隔たりを感じ昨日に引き続き落ち込む。
脳裏にでっかい「地方創生」という文字が明朝体50Qくらいの級数で浮かぶ。

空青すぎ


松山城は小高い山に位置し、ロープウェイで向かう。まずここに松江城との決定的な違いがある。

松江城は松江の平野部に構える。天守の高さが松山城ほどに高くないため、松江城付近の美観地区は景観条例によって12メートル以上の建築を制限されている。おかげで水路に面する城下町の風情が今もなお残されているのだが、いかんせん城下町への導線がカスすぎて、少し歩くとただの住宅街、でかいパチンコ屋、ブックオフにたどり着くし、地域を保全したはいいものの美観地区を守るお題目だけがありそこでお金を落としてもらおうというガッツがまったくない。
松江を小京都とはよく言ったもので、全国津々浦々小京都は存在するのだが、例によって京都仕込みのプライドだけはいっちょまえである。ほんとうに見習うべきは商才のほうだろ

余談だがむかし松江城の目と鼻の先に建築家・菊竹清訓が高層ビルを建てる構想があったらしい。頓挫してくれてよかった。

松山城に足を運んで松江城のことばかり考えていた。松山城はなんと言っても守りの城で、城にたどり着くまで何度も迂回させる非常に攻め落としにくい構造と美しく反った石垣をしている。おたくの城だ。

おたく


現在はコロナで中止になっていたが、通常時なら松山城攻め落としVRも体験できる。
おそらく職員が「どうでしょう、ここはひとつ流行りのVRなど」と提案したのだろう。こういう前のめりな姿勢は大切にしたい。 

松山城下の美術館をちらっと見学したのち、道後温泉へ向かう。といっても千と千尋っぽいみんなご存知のほうではなく、その姉妹館で地域住民もよく利用するほう。

でかい方は現在改装中


以前歌舞伎町の銭湯を利用したとき彫り物の入っているお兄さんを数人見かけたが、道後温泉では背中全面に如来の入ったおじさまを二人も見かけた。正月から縁起がいい。
彫り物おじさんの子供3人が銭湯内を駆け回っていたがなにしろ彫り物おじさんの子なので誰も注意できない。すっ転びそうでひやひやする。

さっぱりしたあと坊ちゃん団子を購入。講談社担当用に買ったのだが、賞味期限が打ち合わせ翌日になってしまうためのちにおれが個人的に食べる。

でっけ


マドンナ

松山を去り、高知へ向かう。
四国はかなりシンプルで、松山から東へ平野を直進し、南へ山を抜けると一気に田舎になるので、そうなったらそこが高知だ。

高知市内につく頃にはとっぷり日も暮れていたので、名所観光は後まわしにしてブックオフを巡ることにする。
普段仲良くさせてもろている漫画家のふぢのやまい・井戸畑机両氏はとにかくブックオフフリークで、彼らに調教されておれも旅先でブックオフを見ると必ず吸い寄せられる身体になってしまった。

県道沿いに来ると安心する

生徒諸君!全巻が1000円で売られている。相場はわからないが破格にちがいない

二軒目のブックオフをはしごしようとグーグルマップに目的地を入れ、裏道を表示され道なりに進むと

異常建物に遭遇。
あわてて調べると

これでした。
素人夫婦が勘で作ったインディーズマンション。
ここらへんで完全に気持ちがスピって

スピった旨をふぢのやまい・井戸畑両氏に報告。ハシゴ先のブックオフでは巻来功士「連載終了!」を購入。

四国旅行二日目が終了。

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