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刑務所出所からFXトレーダーまでの道のり

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20××年。僕は刑務所を仮釈放で出所した。そこから社会の荒波に揉まれ、刑務所内で夢見ていたキラキラ生活を現実の生活に打ち砕かれながらFXでトレーダーとなるまでの道のり日記です。 …
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#刑務所

待ち受けていた現実②

留置所や拘置所、ましてや刑務所から出所してきた人は全然夜寝れないと聞いたことがあったのだけどその噂は本当だった。 身体は疲れ果てていたはずなのに何時になってもまったく寝れないのだ。 刑務所では毎日21時消灯でその30分後には眠りについていた。毎日8時間以上寝ていたのに。それが刑務所のようなせんべい布団でもぺったんこの枕でもなくふわふわの布団でフカフカの枕で寝れるのに全然寝れない。電気も真っ暗な部屋で寝るのも数年ぶりだったので最初はなんか怖かった。 ちなみに刑務所や拘置所、警察

待ち受けていた現実①

20××年 9月×日 僕は刑務所を仮釈放で出所した。 判決で5年の実刑を言い渡され、未決期間という裁判で量刑が確定するまでの警察や拘置所で拘束されていた期間の約40%くらい(例えば180日拘束されていたとすると約70日)が刑期から差し引かれ実際に服役する刑期となる。僕の場合約4年ほどの刑期になり、仮釈放ももらえたので刑務所に服役していたのは正味3年と少しだった。 僕はシャバでの生活であれもやろうこれもやろうと希望に満ち溢れて刑務所を出所した。 逮捕される前は自分で数社会社を