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Risa Yuzuki 3rd Split Album 「PARADØXY」レビュー!

🌙写真は先行リリースのジャケットより(高画質化処理済み)

はじめに

罪を孕んで、君の影になろう…から1年。私の運命をもう一度変えたアルバム「Imitator」の続編である、3rdスプリットアルバムが遂にリリースされた。その名もPARADØXY
Imitatorを意識させる曲配置ながら、人気曲のStarry Colors、そして絶対再録無いと思ってたmelty lightのResingedバージョンがあったりと、初見での満足度はかなり高めだった。さて中身はどんな感じだったのだろうか…??

今回も前回同様ゆずりさワールドへの入信を容易にすることを目的に、適時注釈や該当曲へのリンクを貼っつけた。気になる人はぜひクリックして欲しい。

外観

最早3度目ともなるとだいぶ慣れてきた感はあるが、今回もM3に赴いて梨沙さんの手から直接受け取ることができた。本当に上京してから一番のメリットである。
さて外観だが…

Zenfone 9 & GCamのクオリティやっぱすご

ふぃえら「…なにこれつっよ」
というのも流石にイミ子もといImitatorちゃんをそのまま出してくるとは思って無かったので、公開時には斜め上の衝撃を受けた。あ、ちなみに白塗りの下はいつも通り本名書かれてます💦
ブルーとカナリアイエロー主体のカラーリングも絶妙にマッチしており、文句無しの完璧なジャケットである。どことなく現在大変な某国🇺🇦も連像してしまうが…思い浮かんだ言葉はひとつ「悪魔再臨」(詳細はVりさ二次設定の記事でも見てください)

Track 1 PARADØXY

表題曲のこれについては、リリース前にフルでMVが出たことで少々考察の時間が生まれたため、歌詞を小分けにしつつ私なりの解釈で紐解いて行こうと思う。私の二次創作から還元した要素も多分に含まれてるので、そういうのはちょっと…って人はUNLEASHEDまで飛ばして欲しい

マニュアル通りの台詞並べ
焼き増しの笑顔
気づけば空っぽだった
それだけのこと

何時もどおり変わらぬ毎日、他者から押し付けられるイメージ、そんなものに常にさらされ、いつの間にか心をZERO『空っぽ』にしていたゆずりさ。余談だがPARADØXYのØは空っぽの心、即ちZEROを表しているようにも見える(間違っても終焉の魔神なんて私は連想していない、当然梨沙さんは知る由もない…ハズ。でも原作冒頭でコイツにパイロットの感情が消される場面はあったりするけど)。

アスファルトにも似た雑音
磨り潰す本音(こころ)
澄まし顔した
欲しがりな君に授けよう

そこへ雑音と共に囁く本音の塊。自らが磨り潰した末に放り込んできたモノから生まれ出た「悪魔」、イミ子である。既に世界に未練など無いゆずりさは『欲しがりな』イミ子に自分の世界、すなわち、自らの躯体の主導権を売り渡す契約に押印する。

どこかで聞いたような
言葉で塗り固め
思わず夢を見てしまうよ
僕もどきが
人並みを羨む、贅沢な感情を

内面からイミ子の様子を窺うゆずりさ。元々が『僕もどき』、即ち自分自身なため、似たような言葉で取り繕っていき、自分と同じ様な感情を抱く様をどう見ているのか。それはもう私から言わずとも把握は容易だ。

隠したって 嫌気差すほど
虚ろな声で
「騙された」と吐き捨てるんだろ?
初めから見ないふりで
いつか飽きるまで
狂わせればいい
目を閉じてりゃいい

…恐らく梨沙さんは『(贅沢な感情を)隠したって…』と歌詞を構成しているのだろうが、私は敢えて逆張りして『(イミ子が)嫌気差すほど虚ろな声で(不都合な現実を隠した)って、(騙された)って、吐き捨てるんだろ?』と取った。そしてゆずりさは自分が飽きるまで、悪魔を狂わせることとし、目を閉じる。悪魔より悪魔な気もするが、それだけゆずりさの心は壊れて消えてしまっていたのだろう。

濁った肺で生きる
どうか僕の嘘を暴いて

飽和する
あの日吐かれた四文字は
血肉となって
体内にこびりついた

今更どうにもなれないよ
抵抗すれば加害者
押しつけられた
偶像を演じ続ける

…借り物の正解に縋る方法を

1stサビ終盤から2ndサビ直前までは、ほぼ全編イミ子の苦痛の叫びパートだろう。最早ゆずりさが日常を売った理由は嫌というほど分かった。だが等の彼女は眠りにつき、『どうにもなれない』。かと言って流石に宿主の許可も無く身体を(終わらせる)訳にもいかぬ。イミ子には『偶像を演じ続ける』以外の道は残されていなかった。

いつだって醜くいなきゃ
手のひら返し
「そんなものか」と嘲るんだろ?
幸せを願うふりで
誰がこの僕を
咎めることができるというのか

ここは曲を聴くとわかるが、短い「Ah」のお陰で『あいつだって、醜くいなきゃ手のひら返し』とも聴こえる。意図的なものかは不明だが、いつだって/あいつだって、のどちらで取っても解釈的には面白い。
しかし『幸せを願うふりで』の後がここまでの解釈で進むとゾッとするほど恐ろしく聴こえる
恐らくここでゆずりさの目論見どおり、イミ子は狂ってしまったのだろう。敢えて言っておくと、スイッチが壊れたかのようにいきなり狂い出す様は、一見突飛なようで実は一番現実的なシナリオである。

かくして、『偽善が作り上げた僕もどき』、悪魔の宿主であるゆずりさは白く嘲笑うのだ。

Track 2 UNLEASHED

救われたstoryが 終焉を迎えても
永遠の景色は 変わらぬ未来を
映し出すだろう

前回の須く洗礼は意表を突いてきた感満載だったが、今回はBlackYさんらしい正統派ヒロイックな歌詞だった。やっぱりBlackYさんと言えばこうでないと!的な。曲に合わせて変身ポーズ取りたくなる。
メロディも合わさって本当にどこのアニソンですか?って感じのつよつよ曲。機会があれば一回ギターでカバーしたい。すき

Track 3 Starry Colors (Long ver.)

言葉より大事にしたい想いは
五線譜の上には 収まらなくても

某洗濯機筐体より馳せ参じた名曲。表題曲が何だったのかと思えるほどの明るく前向きな歌詞は、足取り重くなりがちな朝にはピッタリである。そして間奏でフェードアップみたいなことやりだしたBlackYさんにちょっとびびった(フォロワーさん曰くチップチューンと言うらしい?)。ちなみに当該ゲーム好きの友人を信者に仕立て上げる格好の材料として、この曲は有り難く使わせて頂いている😏

Track 4 melty light (Resinged)

これからは胸を張って歩けるの
melty light 光差す方へ

はっきり言って、Risa Yuzuki3年間の集大成。その理由は2019年のオリジナルと聴き比べて頂ければわかるはずだ。息遣いから感情の込め方まで全てが分かりやすくグレードアップしている(語彙力が消えました)。梨沙さんってやっぱり凄い!とまた再確認させられた。すき

2019年オリジナルver. も一緒に置いておく。

Track 5 正しさに道連れ

共感できる、理由や行動や、
愛なんかより、欲しいのは『共犯者』

版権&Resinged曲が終わってすぐ案の定闇落ち作詞である。体感、前作同枠の週末キネマに対して5倍は重い。しかし『背負う覚悟も持てないやつが、声高らかに掲げるんだ 正義とかいう寝言を』という歌詞には初回で激しく共感していた。下手しなくても表題曲よりリピートしている。バンドカバーしたい、やる相手もいないのに。だいすき
ちなみに某正しさに囚われすぎて闇落ちした白カラスの仮面ライダーは関係無い。

君の人生全部になりたいな…

Track 6 標本

無抵抗なまま出来る唯一の抵抗だった
無価値になることこそ、自由だった

前作のtrace枠だが、こちらは5倍どころか100倍近い闇落ち度である。他者の理想に縛り付けられる様を「標本」と定義する発想は言うまでもなく末恐ろしい。死んだも同然の中で試みる最後の抵抗…私にも思う所はあるが、今は敢えて言わないでおこう。内容的にはイミ子&ゆずりさで歌うPARADØXYでの深層心の具現化、曲自体へのアンサーにも聴こえた。そして多分合ってるっぽい

まとめ

うん、絶妙に合ってます。最高です。
多分これ超えるカラーリングは暫く出ない、とまで思うほどだった。

AMARTIAが邪悪路線だったが故に3rdスプリットがどうなることかと思っていたが、案の定予想を超えた闇堕ちルートを辿って来られた。美しき闇がやはりゆずりさの真骨頂。
とはいえよく考えれば、梨沙さんの作詞は最初期からダークな世界観全開だった気も否めない。例をあげれば、全てはZEROへ還されたり貴方を穢し塗り潰そうとしたり暗闇深く引きずり込まれてったりとはいえこうもBlackYな歌詞が続くと(←他意はないです)、次は明るい歌詞のオンパレードなアルバムが来るのでは?とちょっと思ったり…

何にせよこのPARADØXY、Imitatorを超えるには十分すぎる程のクオリティだった。そして実は年末、C101というゆずりさにまた謁見できる重大イベントが迫っている。体調を整えつつ、深みに深めた推し活1年の総括となるようにしていきたい。あと引っ越しの荷物片付けがまだ終わって無くてりさ神棚築造がまったく目処が立っていません。

外部リンク

公式ディザーサイト

ストーリミングサイトまとめ

後、初めて聴いて気に入った方々向けの支援拠点

おしまい


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