腰椎すべり症

すべり症の病態について書いた記事です。

痛みを感じる動作を無理に行うことは禁物です。
特にひねる動作や反る動作には注意してください。

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すべり症は、腰椎(腰骨)が前方にに滑ってしまった状態です。
腰椎椎間板変性症や分離症が元になって起こることが多いです。
分離症が元になった場合は、分離滑り症という診断名になることもあります。


【症状】

腰を反る・丸めるといった動作で不安感や鈍痛を感じることが多いです。またもも裏の張りや痺れ、脱力感なども現れます。

【すべり症の経過】

一度滑ってしまった腰椎は残念ながら元の位置に戻ることはありません。
状態によってはすべりが進みこともあります。

【すべり症になったらどうなるのか】

よほど症状が強い場合を除き、すべりの進行を防ぎ腰を守っていく保存療法から開始します。
軟性コルセットの装着をしながら治療していきますが、すべりの進行を防ぐために柔軟性や筋力を補うことも必要です。
(重症の場合は手術で固定することもあります。)

腰への負担を分散させるため、
・腰の反りを緩めるための背中や脚の柔軟性改善
・適切な体幹〜下肢トレーニング

を行い機能を高めることが重要です。
これらは、手術になった場合も回復を早めます。

その際は、マニュアル化されたメニューではなく、あなたの体の状態にあった適切な指導をしてくれる場所でメニューを組まれることをお勧めします。
リハビリに行かれている方はその病院などが良いでしょう。

人の身体は千差万別で、これさえやれば大丈夫というものはありません。
ネットの偏った情報によって症状が悪化してしまった方も多く見ています。

これから先も付き合っていく体のこと、ぜひ大切になさってください。

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