#44[300字]星空と,お酒と,まだ見ぬ夢のはじまり,8Links[短文挑戦中]
子どもの頃に、夢は占い師と書いたっけ。思い描く大人のイメージ、親友の彼女と2人暮らし。三日月と星空の窓辺。宝石を散りばめた大人の街で、彼女とお酒、おしゃべり。少女の夢に、憧れの男性や子どもの姿はない。まだ本気の恋を知らない子どもの、小さな夢。新しい雑誌を手に入れた。同い年の子が描いた、ちょっぴり大人びたイラストに釘づけになる。背の高いやさしげな男性、彼の腕の中に頬をうずめて、ほんの少しヒールのついた靴で、背伸びをして。「 恋してみたい」夢中でその子を真似たのね。女の子の夢