#46[300字]6月,夏の作品を書いてみない?,8Links[短文挑戦中]
申し送りが終わって、委員会のあと。事務課に呼び止められて立ち止まる。ここでいいかしら?とエレベーターの前で彼女の話を聞いた。ちょっと、降りようか。薄暗い外来の待合室の小さなテーブルで、少しだけ話し、連絡先を渡した。階にあがり、今日は少し落ち着いてる? とよぎった瞬間。
「で、で、でたーー!!」
ナースステーションにもう一人の珍客が。
彼はめいっぱい足音を立てず、声も立てず、身振り手振りで、その慌てようを全身で現しながら駆け寄ってきた。
「今度はなあに?」
「しゅ、主任