痴漢の証明ムズすぎじゃん？
先程首都圏ネットワークで痴漢特集を見て、投稿を迷ってた記事を思い切ってあげてみました。
今回は番外編ということで、カルチャー話からは脱線してしまいますがお許しを。
時は遡ること昨年10月。
山手線工事の期間だったためか、新宿を走る路線はいつもより混雑していた。夕方、乗り換えで急いでいた私は湘南新宿ラインの、階段を上がってすぐの先頭車両に駆け込み寸前で乗り込んだ。電車は超満員。
発車して数分後、背後に立つ人が、私の背中に必要以上に密着してきているような気がしてきた。
なんだかこの人めっちゃ鼻息荒いし、腰からおしりにかけて変な感覚があったので、気持ち悪く思えてきて、顔を見るのは怖いのでそーっと横目でちらりと背後の人を見てみた。
多分、自分と背丈が変わらない感じ(160cmちょい？)のおじさんだった。
しかしこれが痴漢なのか確証がないので、とりあえず手提げカバンを背後に寄せておじさんを制した。幸い前方は女性ばかりで、ごめんなさ〜いと思いながら可能な限り女性たちの方へ寄って耐えた。
次の池袋駅で、おじさんを振り切るように急いで降りた。
なんとなくそのおじさんもここで降りるんじゃないかな〜と、人混みの中ホームで待ち伏せしていたら、それらしき人が電車から出てきたが、向こうを向いて階段を降っていってしまったので、顔は見ることができなかった。
姿だけ見えたが、例のおじさんらしき人は、茶色い上着を手に持っていた。電車内で見た疑惑のおじさんは、茶色い上着を着ていた。
電車は池袋止まりではなかったので、そのおじさんが池袋で降りた確証はない。どっちにしろ顔を覚えられたり逆恨みとかされたするのが怖いので、声をかけたりはしなかった。
でも、やっぱり微妙だな〜と思って、親に電話したところ、父が「蛍光管のところに防犯カメラが付いてるはずだ」と教えてくれたので、一応電車内の防犯カメラを見せてもらおうと駅員さんに声をかけた。
しかし、警察を通さないと映像を見せられないと言われ、そのまま交番に向かった。
親身になって話を聞いてもらい、状況を再現して写真を撮ってもらったりした。交番にいたお巡りさんがなんだかとても丁寧に説明してくださったが、
・個人情報保護が厳しいので、JRが車内防犯カメラの映像を見る許可をくれるかわからない
・そもそもその人物を見つけられるか分からない＋「満員電車のため不可抗力だった」と言われれば逮捕できない可能性が高い
・捜査する場合は様々な書類作成に協力してもらう必要がある
とのことだった。
その日は防犯カメラの管理会社の営業時間が過ぎていたため、警察の方で確認が取れるまで、こちらは連絡を待つことになった。
翌日ぐらいに母親の携帯電話に「担当が交番の者から刑事課の人に変わった」と連絡が来て、以降連絡がなかった。
「この日までに連絡する」と言われた日から3日過ぎた頃、やっと警察から連絡が来た。
電話に出たのは母だったが、防犯カメラには映ってなかったと言われたそうだ。痴漢対策のようなものも教えられたようだが、後からそれを聞いた私は、なんだか腑に落ちなかった。
私は、正直あれは痴漢だったと思っている。
顔は見てないけど、もしあのおじさんで合ってるとすれば、池袋ですぐ降りたし、こちらに顔を見せなかったと言えるし、上着を脱いでいた＝服の印象を変えたとも取れるし。
「連絡する」と言った日から3日ぐらいすぎて電話をよこした点も、「被害を受けたかもしれないからどうにかしたい！」という「被害の熱」を冷ます期待を込めた時間稼ぎに見えたり、人あたりと愛想のいい人を担当に回してきたような気もする。
まあ警官ってハードワークだろうから仕方ないけど😶
とりあえず、微妙な痴漢が現行犯じゃないとどうにもならないのはわかった。
しかし、あのおじさんが人の良心と法律の抜け穴を狙う野郎だとしたら、自己完結してくれってなるし、何お得にゲットしようとしてんだって感じだし！！！！
警察に聞いたり、学校の信頼している先生などに相談したりして得た、痴漢疑惑へすべき対応や対策は
・乗り換えがしやすい場所(特に先頭車両)には乗らない
・なるべく制服を着て乗らない
・混んでいる時間帯を避ける
・痴漢をするような人は気が短く何をしてくるのか分からないので下手に反撃しない
・声を上げるのが難しければ、スマホのメモ帳に「痴漢されているかもしれない」などの旨を書いて周りに助けを求める
だそうだ。
よーし、わかりましたよ〜
なるべく痴漢がいそうな場所や痴漢に狙われる行動を避ければいいんですね〜
はーいそうですね〜わたしがそうします〜
そうすれば、変な誤解は起こらず、警察官の業務や防犯カメラ管理会社の仕事はほんの少し軽減され、無駄な税金を割かずに済み、女性の搾取は世の常としてどこまでも根を張り、裏でも表でも上でも下でも時代を超えて価値を持ち続けているのであった！！
っておい😑👊💥
もうとっくに山手線改修も終わり、混み具合もそこそこに戻った湘南新宿ライン・埼京線。
しかし、制服を着た状態で乗るのが怖いので、最近になってもできるだけ私服で乗るようにしている。
また、未だにどの電車に乗っても、リュックを下ろしたり、前に回せないことが多い。特に混んでいる電車では申し訳ない思いでいっぱいだが、背後にくっつかれるあの感覚は偶然だとしても避けたいので、背負いっぱなしになってしまっている。
自分は自意識過剰な人間だとは常々思っているが、やっぱりそれだけではないんじゃないかな〜とふと考えることがある。
痴漢でっち上げも存在するが、それでもボクはやってない人なんてひと握りだろう。
最後に。
痴漢に対する考えで、
「自分は一丁前に痴漢に遭うほどかわいくない」
ってのがある。
多分そんなことはない。
容姿とか、そういう基準ではない気がする。
無防備な、丁度そこにいるだけの(ストーカーを除く)、都合の良い”からだ”。
めっちゃむなくそ悪いっすわ。
人の身体はその人の一番の財産。
それを勝手にどうこうしようって窃盗と変わらんし、勝手にいろいろできると思ってるなら傲慢じゃ済まないヤバさ。
痴漢は犯罪です。
痴漢は境目がわかりにくい搾取です。
痴漢は優しい人ほど飲み込まれやすい悪魔です。
女性だけでなく男性も被害が身近にある痴漢。
とりあえず、自分の信じられるものを信じて、それを胸に、いろんなことに負けないで生きる。
(写真出典：JR東日本ニュース2021年7月19日版)