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29歳-31未知

 今日から2日半、能登に行く。一番の目的は映像作家の人がどのような視点を持って現場を歩いているのか間近で確認したいということ。どうやって生計を立てているのかについてもちょっと探ってみたい、というのが2つ目。最後は界隈の人々の感じに触れてみたい、というのがある。
 ここ2日間くらいちょっと寝つきが悪いのは、完全にスマホのせいなので、寝る時には完全にシャットアウトしてしまうようにしたい。
 論文も映像もあと18日で終わりなので、必ず提出はして、どういう形でもとにかくやってしまおう。とにかく卒業することが第一。指導教員はラフカットについて何も言ってこないので、何もこのまま言われないような気がする。もう少し文脈を伝える冒頭を加えようと思う。
 東出さんが山で猟師しているのを見て、素敵だと思った。一人の人間として生きていけるようになる、というのは、本当に力強く、輝いている。自分にとっては音楽もそうで、一人で奏で何か伝えられるのは本当にかっこいい。3ヶ月後にアルバム出すようにやるという坂口さんのやり方は確かに自分を切羽詰まらせるいい方法というか、彼はずっと切羽詰まっていると言っていた。
 東出さんは狩猟の歴史と、俳優、映画の歴史を比べていた。現代はあまりに分業が進みすぎた。自分の人類学への興味の底にあるのはそういった部分なんだろう。生きることの意味、自分にない故郷について、家族、社会システム、感情などなど。それを人を単位に、祝福と共に一つずつ確認していきいようだ。それは未知の世界であればさらによい。野生は現代社会の人間から見ればそう未知なのだ。でもどことなくそこから来た、という感覚があるから、みんな戻りたくなる日があるんだろう。

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