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人は一人では生きていない

大学の研究室の恩師が、よく言っていました。

人は一人では生きていけない、のではなくって、そもそも一人で生きている人はいない、と。

さまざまな関係性の中で生かされていることを意識しているか、無自覚でいるか、後者が多いのでは?という示唆でもあるかもしれません。

今週のかのこでは、人が人を求めるということをとても感じました。


初参加の子とレギュラーメンバーの子の二人のやりとりがそれを感じさせました。

質の違う二人は、お互いに刺激し合います。どこまでが許容されて、どこからが相手の間合いかを確かめ合うかのように。時にやり過ぎになることも・・・。

嫌だったら離れたらいい、と想い、離れられるような配慮もしてみるのですが、二人ともいっこうに離れる気配がありません。興味深い関係です。


自分が自分でいるために、他者が不可欠だっていうことを子どもたちが表現してくれているように、私には映りました。相撲稽古などで、相手の胸をかりると言いますが、どちらが上手(うわて)とかではなく、お互いに胸を借り合っている、そんな感じでした。

最後のサークル対話で、一方の子が「今日はあまり楽しくなかった」と言いました。そうかもしれないな、と思います。ちょうど、木村泰子先生の著書「『ほんとうのこと』は親には言えない」を読んだばかりでした。

子どもは常日頃から大人に忖度しているっていう話が出ていました。

そこを加味する必要がいつもあるんだと思います。

だから、少なくとも、安易な「楽しかった」ではない、言葉が聴けてほっとしてもいます。

けれども、その彼が車に乗り込む前の、次回に向けたビジョンの話はとても熱いものがあったので、それもそのまま嬉しく受けとめました。

そして何よりも、人が人を必要とする、そういう環境を用意させてもらえたこと、そこで繰り広げられる子どものドラマを目の当たりにできることに、何だか言いようのない幸せを感じるのでした・・・


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今回もホワイトボードが大活躍でした!

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