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「薪積み」の先のオレンジ色の"ひなげし"の話など

パリ北西、セーヌ川近くの街アルジャントゥイユ

モネのひなげしの絵はアルジャントゥイユの郊外。
ヒナゲシが咲いている坂道を日傘をさした黒い服の婦人が歩いている。

ナガミヒナゲシの種を毎年咲き終わるとどこそこ蒔いています。一つの種子には数多く詰まっています。

一時期、目立つばかりに…悪評にさらされる外来帰化種として、駆除キャンペーンの対象となりました。「在来種を脅かす危険な雑草・ナガミヒナゲシに気をつけて!」という呼びかけのポスターまで作られた。

どう考えても、アルジャントゥイユのように広範囲に咲いた場所は見たことはないし、可愛いばかり…

セイダカアワダチソウも嫌われていました。アレは植物染料にして優秀な植物です。
茎・葉を煮ると泡が立ちます。

パリ郊外のアルジャントゥイユのひなげしもこの種(調べても断定できなかった)だと思います。

Long-headed poppy(ロング・ヘッデッド・ポピー)

その頃、アルジャントゥイユは自然豊かで美しい場所だったと毎年想像する…のです。

モネ自身が後になり一番しあわせな時だったと回想しています。後で思うと!は私の場合もよくあります。

「幸せには賞味期限がある」my語録です。欲張らず "その時" を大切にしましょ。

モネの絵のような日傘をさしてひなげしの坂道を歩く…を夢みています。
後方の小さなテラコッタの家はモネの家だと… かたわらの少年は息子。

丘の上を見るともう一つのシーンのように婦人と子供が…アニメのような描き方です。

「アルジャントゥイユの
ひなげし」
パリ オルセー美術館蔵
(印象派の館より)


 ところで現実とは…今冬の薪支度です。

さながらアリとキリギリス
ぼんやりこの時期を過ごすと我が家には辛い冬になる。

とは言え、当地ならではの薪のストーブの温かさや春の芽吹きの喜び…他、体力が続く限りは季節のルーティンとして、軽く捉えまています。
ご飯を食べるように…

薪作りも「男の仕事」化しないで
一人暮らしになると頼るは自分ですから薪作りも自身の中で少しづつ進化しました。

玉切りの後、ヒビが入ってからクサビで割ります。
頼らない。これもmy語録。

家人はで割る。薪割り機で割った薪は潔くない。木の繊維にそってカーンと割った薪は寒い冬、室内に運ぶ時気持ちがよいし、美しい。

アメリカでは薪割りは3回暖を取る。と言う…らしいのですが、私の楽しみは薪を焚べる(くべる)時、自分が作った薪また会える楽しみ。
当事者にしか味わえない楽しみです。

手こずった子供は可愛い…と言うように…

芽吹き

・気難しかったサラサドウダン(2種)も花数を増して咲き始める。

・マゼンタ色の美しい紅葉のコキア(ホウキグサ)も毎年こぼれ種から簡単に発芽(好きな場所・好きな温度)する。けど…移植は嫌う。

・今春、一時気温が上がって慌てて花を咲かせた梅・イチコ・グズベリーは虫が飛ばなくて実付きが非常に悪いし…



・残っていて芽が出たメイクインは急ぎ土に返す。

ハクロニシキ(ヤナギ種)のグラデーション(浅葱〜ピンク〜白)は春らしく、感動もの。

ブルーベリーの花は下を向いて咲きます。例えるとスズランのようですが、小さな虫しか中まで入れない。受粉を頼みます。秋の紅葉の色は見事。

枚挙にいとまがない!のです。

猫の額のmy畑ですが、植物は一年一年必ず育ちます。
しかしながら、丁度良いところでは止まらない。そのための「植木屋さん」なのかもしれません。

植木屋にお願いすると、美容院帰りは「気恥ずかしい」ようにしばしの "キレイ" を越える勇気がいる。

実生から咲いたミルキーウェイは先祖返りをして…


薪になる前のヤマボウシを
庭に運んで貰って2fから眺める木の花はあたかもプランを立てたように上出来!

当地はヤマボウシが
育ち易い環境


実生のアボガド


食べた後の種に爪楊枝(つまようじ)を挿して水に浸けて発芽したアボガドさんは思い切って地植えにした。当地には適当ではないかもしれません。

実生は愛おしい…のです。

さつき、五月。

楽しんだ長い連休も終わり、甍の波と雲の波🎵

一年でもっとも爽やかな日々の五月。新しい気持ちを込めて!

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