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植物も冬支度が始まる・・・一年草の種は来春の準備です。静かに逞しく!

社会問題にまでなった背高泡立草はすっかり姿を消していました。根から出すアレロパシーは他の植物の成長を抑える物質があるとされ、ススキとの共存はないと言われてました。

ごく最近はまた見かけるようになり、ススキと一緒に咲いているところを見ると生態系も徐々に変化していくのだろうと・・・考えます。この辺りではアメリカセンダングサをよく見かけるようなりました。

茎・葉を煮だし鉄媒染で「海松色」が得られます。海松(るみ)はモスグリーン。ウールには深みを出します。良く染まる優秀な染材で以前は探して刈り取っていました。

センダングサは路肩の僅かの土の上にも咲いているのを見かけます。きっと嫌われ者になるに違いない・・・などと気になります。行政は広報に出し、多く見かけるようなると「帰化植物を駆除しましょう」と呼びかけます。ナガミヒナゲシは酷かった。引き抜く勇気が出ない愛らしい花です。

黄色の花が終わり種が放射状に広がって乾燥するとセーターなどにくっ付きやすくなります。子供の時、草むらに入るとチクチクする種が付いてきました。人に付きながら移動して来年の発芽のために切磋琢磨しています。

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陽当たりが好い所に群生すると紫色に紅葉します。自然は絵の具や染料で染められない思い掛けない色を見せてくれる。

この辺りは人の手も間に合わないほど不耕作地が多く、ぐんぐん伸びてススキの領分を別ち広がて行きます。

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植物の種は環境が整えば僅かの場所で発芽します。強かで、かつ健気です。

タカサゴユリが増えすぎてこれも駆除するよう指導され、昨年までは庭の隅に咲いた後、種を作る前に切り取っていました。原産地の台湾では絶滅危機と聞いて今年は種を自然に飛ばしてみようと思いました。一つの花から10万もの種が出来ます。

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勿論全部が発芽するわけではないので風に任せてみようか・・・それともなどと思案しています。

コスモス・シソ・レンゲ・藍などは春先の温度・場所、気に入ったところに気儘に発芽を促しています。花が終わってからまとめてそのあたりに於いています。春の温度差が激しい標高450m。きっちり適期に種を蒔いても発芽しないことがある。種に聞いてみないと分からない不思議は多い。

種は長い時間をかけ必要に応じて進化しています。プロペラのようなモミジの種を森からどのくらい離れたところまで飛ぶのか?調査した本を読んだことがある。

動物が食べると胃の皮を破るほどの種にトゲを持つ植物もある。きっと動物は何度も食べて、学習するのでしょう。

モクレンの種は種一個づつ糸が付いています。風が吹いて糸を揺らして出来るだけ遠くに落ちる準備です。どこかで出会ったらよく調べてみてください。外皮は目立つ赤、中の種はオレンジ、糸は筋(筋肉)のようです、姿はユとてもーモラスです。

飼い犬に催促されて出ていく犬散です。帰りには犬に感謝しながら・・・です。さて、生きようか!と思うほど元気を貰うの・・・です。


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