見出し画像

■ 百合(ゆり)の花を知らない人は少ない・・・道端で見かけたら観察して!

真夏に咲く百合(ゆり)です。

昨日(8/26)咲き始めました。種や苗を植えた記憶がないまま庭の一番隅で一昨年から咲いています。

外側に紫色の筋が通っているものが「タカサゴユリ」通っていないものは「テッポウユリ」です。見分けは簡単です。

当地は野生のヤマユリが至る所(公園・杉林・路肩)で群生しています。香りが高く姿も優雅です。タカサゴユリは葉も細長く、香りは戸外で爽やかな香りが通ります。茎も丈夫そうで2~5個の花を咲かせてもピンと空を見ています。元気そうです。

庭の隅にいきなり10本以上背丈150㎝もあるゆりが咲いたので驚きましたが繁殖力が強く行政によっては駆除するよう指導されています。調べると連作により消滅するともあるので、しばらく楽しんで眺めています。

高砂(タカサゴ)という名でも台湾から来た外来種です。

沖縄の方言で台湾を「タカサング」と言う。最近の植物に詳しい知人の話だと台湾では絶滅危機に陥っているといいますから先の連作による消滅でしょうね。

はっきりとした紫の筋は後ろ側の花に出ています。のびやかな花弁は実は3枚で外側はガクです。これも新しく知りました。

子供の頃は雄花の花粉が服などについてユリは苦手でした。しかし、純白のユリは結婚式でも喜ばれ多くの方に愛されています。

現在はテッポウユリとタカサゴユリが交雑して野生化し、はっきりと区別のできない種もある。

花が咲いた後は種が花が付いた一つの茎から1万個程(画像)も出来るそうですから我が家の庭にもドッと風で運ばれてきたに違いありません。

風の強い当地はさまざまな外来種の植物が飛ばされてきます。ナガミヒナゲシ・オオハンゴウソウ・・・植物の色を貰って糸を染める仕事ですからそれらを否定するわけにもならず・・・

しかし、昆虫は外来種から蜜が取れないのか留まろうとしません。(詳しいことは分からない)ジワジワと生態系が崩れていっているのでしょうか?

最初の画像の(空とタカサゴユリ)の後ろの木は「ユリノキ」です。

東博(東京国立博物館 上野)の玄関前に大きなユリノキがあります。百合のような花が大きくなった木に咲きます。

那須の「青木/道の駅」の駐車場に同じユリノキがありそこから種を拾って育てました。成長の早い木です。白いユリのような花が咲きます。しかし巨大な木になるので先日植木屋さんが、切ることをすすめられました。

実はこうした実生の木を育てることは子育てのようで楽しみでもあります。

種が飛んできて咲いたヤマユリです。

姿より香りが先に人を惹きつけます。フリルのような花弁が優雅に豊かに見えます。(玄関口)

「百合子」さんという名前の方は、古風な魅力が漂う名前ランキング(2020/01)では4位になって人気があります。

「ユリ」の花は、漢字で書くと「百合」なぜ、この漢字が使われたのか?

ゆり根は何枚もの鱗片が合わさっている。この鱗片の多さを『百』と捉えて『百枚ほどの鱗片が合わさっている』そうです。知らなことは多い。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?