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■ 40年前に佐藤愛子氏が本の題名にしていた 「一天にわかに掻き曇る」現象

昨日の夕方はこの言葉が頭を何度も過りました。言葉は知っていても文字に書くと、はて一天とは・・・にわかに・・・かき曇る・・・一つづつすぐには書けない。

こんな時はやはりiphoneは便利です。

その時、一天にわかにかき曇り、すさまじい雷雨が襲ってきた。(塩野七生)引用がいろいろありましたが、素直なところこれが心情に合っていました。

午後四時ごろから気が付くと六時半ころまで呆然と外を眺めて日の暮れるのを忘れていました。秋分の日まで後一か月すっかり日暮れも早くなりました。

電気をつけるとガラスドアに家の明かりが映って家の中が写されます。外の明かりと家の中の明かりが丁度半分づつの時間帯があります。夕方の仕事で忙しい時間ではありますがエンドレスではないこの時間を楽しみたいときがあります。

夕飯のメニューは・・・とか誰かのために・・・とか考えなくても良いこんな時間が人生にどれだけあるのでしょうか?頭の中は次!つぎ!stugi! と誰に言われるでもなく急かされています。

つい先ごろまで長引く梅雨に気分はふさぎがちでした。しかし、その後の猛暑で「神様あすは少しだけ温度を下げて涼風を吹かせて下さい・・・」と心でお願いしました。(基本!お天気の悪口は極力避ける

お天気だけは如何しようない・・・ならば受け入れましょう・・・です。

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前日の夕方の景色。明日はきっと良い日(温度が下がる意)になりますよう・・・とお願いしました。

一天にわかにかき曇り (日本語) 単行本 – 1978/5/1  佐藤愛子 (著)

ところで・・・「この一天にわか」佐藤愛子氏がそのまま本の題名に使っています。40年以上前での本です。彼女が50代に書かれて穏やかになられました。とのアマゾンの感想を眺めながら先ごろの「何がめでたい90歳」はそのころから40年は経っています。凄い!ですね。

佐藤さんを引き合いに出すのは失礼ですが人は大して変わらないものなのですね。

一天にわか・・・ のフレーズはどこから来たのでしょうか?
歌舞伎「雷神不動北山桜」(なるかみふどうきたやまざくら)という演台にそのせりふがあるそうです。

一天・・・そら全体

掻き曇る・・・かき揚げ・かき消す・かき氷・・・グルグルっと混ぜ合わす感がします。

昼と夜の間、まったく急がない時を過ごすのも良いものでした。




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