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夏のゆり…雨の中タカサゴユリが咲き始めました。

 タカサゴユリ(高砂百合、中国語: 台灣百合)はテッポウユリ亜属の植物。台湾原産。

セイダカアワダチソウ、ナガミヒナゲシ、タカサゴユリ…
増えすぎる外来種は駆除すべきだと騒がれる。

 当地香しいヤマユリが終わる頃、細い葉を付けたタカサゴユリの種が風に飛ばされて至る所で着地して咲き始めました。夏の花の少ない時期歓迎しています。

二年目から花を付けるらしくその場所はほぼ覚えていて踏まないよう葉が伸びた頃シノザサを挿しておく。

紫色の筋が特徴らしいのですが、実際にはテッボウユリと交配しているものもあります。

 タカサゴユリは自身の苦手な病原菌が現れると同じ土地に長く住みつくことができない性質があります。(セイダカアワダチソウもしかり…)数年で枯れてしますが、種を飛ばし移動します。

環境省の特定外来種に指定されず生態系被害防止外来種リストで「その他の総合対策外来種」に留まっています。

 夏の花の少ない時期、真夏の爽やかなユリの花は嬉しい限りです。

 もう一つの夏の花には今、モンキチョウが戯れています。菜種科ではないせいかモンシロチョウではない(生態系は知らない)のでその移動する彩りを楽しんでいます。

花の名はミソハギ。お盆の仏壇に飾られたそうで、盆花(仏花)とも言われるそうです。知人の母親から…

毎年増えるので染色に使うとよく染まる優秀な染材です。
続 染料植物図鑑(山崎青樹)

みそはぎや 水につければ 風の吹く         小林一茶

ツンとしっかりした茎を持つミソハギですが切花にして水に挿すとなるほど、夏の風が通る爽やかさが目に見えるような句です。

一茶のそのままの句に人柄が伺える。

タカサゴユリの蕾の横にはマルバフジハカマ、茜(アカネ)などなど…私には雑草と括れない植物が成長しています。

 夏草で困るのはクズの蔓。成長が早すぎる。以前は茎を煮て繊維を割いて、緯糸にした時期もありました。
秋になって木質化した蔓で籠を編んだ時もありました。

今はクズは香高いエキゾチックな花が咲いています。
マゼンタ色の花の先、ほんの少しの黄色が似合う花です。

こうして…私の夏は過ぎていく。

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