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■ 赤マンマ(藍の花)

あい
あゐ 【藍】 秋、穂状の赤い小花をつける、たで科の一年生植物。

長月(ながつき)になりました。

藍草に花芽が付き始めました。 花が咲くと生葉で染める色がにわかに濁って来ます。標高450Mの生葉染めの期間は短い。

蓼(たで)食う虫も好き好き」藍はたで科。蓼は堅いのかなぁとぼんやり思っていましたが蓼は辛いらしい。食したことはありませんが・・・

植物染料に拘って糸を染めていたことがありました。化学染料は植物の弱点を補って作られました。堅牢度高く、日光で退色することがありません。しかし、植物の魅力もあって手に入る身近な植物を使って染めていました。

藍染は広く知られています。染め方に幾つか方法があります。一番簡単な方法が生の葉を砕いて動物繊維を浸して酸化させます。空気に触れてドンドン藍色が増していきます。小学生でもできる作業です。(シルク&ウール)

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藍で染めるとつい濃淡で織りたくなりますが、クルミで染めると緑がかった茶色を求められます。これを交織すると思いのほか透明感が出てきます。これ気に入って藍の時期を待って染めていました(画像)


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藍は一年草ですから種を取って翌年に蒔く。

あるいはこぼれた種でまた来年!と言って気温が適した時期に好きな場所で発芽します。庭花にするも可愛い花です。葉は枯れると藍色になります。

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少女の頃この赤い蕾に花(蓼は道端に咲いています)をままごと遊びに使っていました。

外国でもジャパンブルーと言われるほどポピュラーな藍染は古い歴史(飛鳥時代)があります。紺・納戸・浅黄など濃淡により名付けられています。

植物染料は黄色から薄茶色等の色合いは多く知られていますが、ブルーを出す色は藍しかありません。黄色に染めてから藍を掛けて緑を出します。色の幅を広げる染料です。

糸や布を染めることは調理することに似ています。

この秋にはまた種が取れます。育ててみませんか?赤マンマ!お送りいたします。

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