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生きものつづき "オオミズアオ"(大水青、学名 Actias aliena、チョウ目・ヤママユガ科に分類される『ガ』の一種。

 アゲハチョウほどもある大きなガです。

全身のほとんどが名前の由来となっている鮮やかな水色。このガを最初に見た人は、これがチョウではなくガだと気がつくまで、かなり時間がかかるにちがいありません。

 幼虫時代はカエデやサクラなどの葉を食べて育ちますが、成虫になると口がなくなってしまいます。そのため食事ができず、成虫になった後はわずか1週間ぐらいの命しかありません

 その短い間に交尾をすませて、メスは卵を産んで死んでいってしまいます。

寿命が短いうえに、もともとたくさん見られないので、この美しいガもまもなく絶滅危惧種として認定され、やがてその姿が永遠に消え去る日が近づいている気がしてなりません。
(西日本新聞朝刊 2018/06)

なんと忙しくも儚い一生のガなのでしょう…

オオミズアオ(背中側)

家のヤマボウシの木の根元で見つけました。お腹がなくて小さなアリがたくさん付いていた


オオミズアオの足はピンクです(お腹側)


実は織り物の世界では山繭(ヤママユ)は野蚕の名を指します。

赤松林を歩いていると風に飛ばされた繭を春先に見つけます。
多くの方には分からないのでウォーキングの際踏まれる。

その色(緑)とオオミズアオはまったく同じで色で興味深い。


 オオミズアオには「幸運の象徴」の言い伝えもあるため、その姿を見られるだけでもラッキーと言われています。

 ヤママユガの幼虫は糸を吐いて繭を作ります。蛾になると繭を破って飛びだす。

ところが、やっぱりヤママユガもオオミズアオと同じ生態系を持つことをこの度知りました。

ヤママユガ


 成虫は大型で、太い体と小さい頭部、羽毛のような鱗粉、膨らみのある翅を持つ。

口器が退化しており、羽化後は生殖のためだけに飲まず食わずで活動する。

 種によって差はあるが、オスは触角が葉脈状に広がっており、メスの放つ性フェロモンを検知する。(Wikipedia)

クスサン(野繭)は俵型でシースルーです。釣り糸に使っていたとも聞いたので引いてみましたが無理でした。

クスサンの繭

 直近の林でこの繭を大量に見つけた事がありますが現在は見あたらない。蛾は飛びながら移動するのでしょう。

 オオミズアオの詳しい事は分かりませんが繭より蛾の状態が美しいに違いない…

ヤママユは繭(糸)が美しい。

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