「ブルーシート」の記憶から…
⬜︎「ブルーシートの青色に慣れないように」巨匠の染織家が何気なくつぶやいた。
同じフレーズを心の中で繰り返して、ウン10年(染織歴)色と関わっている。
⬜︎ ブルーシートの歴史
1909年に合成樹脂が発明
合成樹脂が持つ軽量性・防水性が注目される事となり帆布生地や綿布に代わって樹脂のシートは普及
オレンジ色から青色へ
帆布生地や綿布生地が黄色系統の見た目だったことから樹脂製のシートも当初はオレンジ色に着色されていた。
しかし、1965年頃から青色が主流になってきた。
その理由として青色が空や海の色に近く、景観に溶け込みやすい事
青色の顔料が他の顔料に比べ安価だった。
バケツやホースなどの日用品に多く使われていて、流通量が多く原料が安価だった。
こうして私たちの身近に知るブルーシートは青色になった。
以外に単純に移行したようです。
このシート、震災後は家屋の屋根が覆われ皆が、助けられました。
空(飛行機)から地上を見た風景の印象は今も刻まれている。
海は「砂丘」、陸は「ブルーシート」だった。
⬜︎ 替わって…
画像のわずかのブルーは残骸?です。
隣家がその自宅前で、広いブルーシートを2〜3年放置して劣化させてしまいました。
いずれ、猫の額のmy畑にコレが風で飛んでわたしが拾い集めるなんて…
想像通りでした。
拾わないといつまでも同じ色です。樹脂は自然に戻らない。
自然界に化学物質を気に留めもしないで捨ている人と、そうでない人の違いは何でしょう。
学校教育でも現在はゴミの種分け方や捨て方を丁寧に学びます。
人の気付き(気に留める事情)はさまざま!
恩師のことばが胸に響き、数年にわたり拾いあつめる日々を過ごしてきました。
しかも樹脂のシートは織られた後、顔料で(コーティング)され強度や防水性を増す。
経と緯の重なる部分は元の色(白)です。(防水と強度を増す為に織ってコーティング)
今は片々がわずかになりました。しかしながらそのブルーは褪色する事のないブルーで、雨の後は鮮やかになります。
生育する野菜の土と共存はあり得ない事。
仕事で織る前の糸の染色は、植物染料・化学染料と場合によって使い分けます。
植物染料では失敗は少ないのですが、化学染料のナマの色はなかなか納得出来なく、何度か染め直して落ち着くこともあります。
植物染料の弱点を補って化学染料がでてきました。
色の失敗は仕上がった織物全体の半分以上に及びます。
⬜︎ 標高460m 今朝の犬散。
昨日の雨でソメイヨシノの蕾が膨らんでいました。
ピンクのグラデーションと春の鶸色(ひわいろ)がさらに色数を増しています。
色彩の美しさは、となり(横)にくる色で深みが調子(トーン)となります。
群れで美しい…と彼ら(スウェディッシュ)は認めます。
単体で愛でる日本の暮らしと違う北欧の美しさをスウェーデンで勉強しました。
彼の国の方々は"クリーニング屋のおばちゃん"も"肉屋のおじさん"も美術学校で学んだような日本人とは違う美意識を持っています。
その違いは両国の本質を理解してわかった事です。
カナムグラと言う道端で繁殖する種も一緒に発芽しています。コレも繁茂すれば大変です。ビールのポップと同種です。
劣化ブルーシートと一緒に種が飛んで来て発芽しました。
小さな事で一喜一憂するのは良くないのでしょうけど…
真剣です。
どうかブルーシートが悪者にならない適宜な使い方をしましょ。
巨匠は何を告げたかったのか?
「ブルーシートの青色には慣れないように!」
ブルーシートはトラブル(補修)の代名詞とも変えられる。
⬜︎ ブルーシートの工程を説明している会社がありました。
納得です
⬜︎ 自然の空や海の青色
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