花(はな)の命(いのち)は短(みじか)くて苦(くる)しきことのみ多(おお)かりき
林芙美子が色紙などに好んで書いた短詩。
『女性を花にたとえ、楽しい若い時代は短く、苦しいときが多かったみずからの半生をうたったもの。』
林 芙美子(はやし ふみこ、1903年〈明治36年〉12月31日 - 1951年〈昭和26年〉6月28日)は、日本の小説家。
ヤマユリが咲いたのが7/16です。スッカリ散って、めしべのみ残ったのは丁度一週間後の23日でした。
ユリは寿命の長い花としても有名です。
開花してから萎れるまでの平均的な期間は、1週間程度と言われています。
つぼみが固い状態のユリから最後の花が咲き切るまでに2週間程度楽しめる。
一輪を愛でるには適当と思われる花。しっかりした花弁も二週間後にはハラハラと落ちてしまう。
林芙美子の明治〜大正〜昭和まさに男尊女卑の時代背景の中、精一杯生きた個性豊かな作家です。
望みの限り生きていたと思いきや47歳と短命だった。
今の時代を生きるならいかような思いだったか…と考えた。
今年のヤマユリは殊の外楽しませて貰った。通りがかりの方々まで楽しみを与える。
先の102歳の哲代さんは彼女の二倍以上生きている。
クロワッサン症候群(クロワッサンしょうこうぐん)とは、人生の選択肢としての結婚を拒絶したが、結婚適齢期・出産適齢期を越え、自らの生き方に自信喪失し、焦りと絶望を感じている中年女性の心理的葛藤の形容である。
語源は、1988年に刊行された松原惇子の『クロワッサン症候群』。
クロワッサン症候群と言われる女性をつぶさにみて女性の生き方に正解はない。とつくづく思う。
花の命は短くはない…とも思う。
冬の間地の中に居て、春先ヌッと芽を出し、花を咲かせ種になって茎ともにまた来年!と一年の"仰せ"を全うする。
スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)
春の儚い命といわれますが、実際はしたたかな、多年草です。
カタクリ、アズマイチゲ、スミレ類、フデリンドウ、等々。
春に忘れず花を咲かせる一連の花々の総称ですが、春の妖精と訳される人もいる。"したたか"と表現する人もいる。
儚いも、強かも間違いではない。と思う。
生まれた環境、時代背景…その時は気づかず精一杯です。
「後になって思うと…」アレコレ人は評価する。
評価されるべき人間であるのが大切か否かは渦中にいては気付かない。
林芙美子氏の一所懸命は素晴らしいけど残念な思いも残る。
生き方は選べるが育ちは選べない。
ヤマユリの花から大変な飛躍でした。
好い週末を!
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