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赤い実のなる木は? 気になる木。

 コウゾ(楮、栲 学名: Broussonetia × kazinoki)はクワ科コウゾ属(カジノキ属)の植物。

ヒメコウゾ(学名: Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名: B. papyrifera)の交雑種である。別名、カゾともよばれる。

和紙の原料として栽培され、知られている。 

 花期は春から初夏(4 - 6月ごろ)葉が出るのと同時に花が咲く果実はほとんど結実しない。


核果はキイチゴ状に集まって6月ごろに赤く熟す。

甘味があって食べられる。
ただし、花糸部分が残っていて、ねば付き、舌触りが悪いので、クワの実のような商品価値はない。

 真っ赤な美味しそうな実がなっていました。
すぐ近くの知人の家の庭。現在は空き家になっています。

 楮(こうぞ)は桑科の種類になります。

桑の実は細長く赤黒い色に熟していきますが、楮の実は丸くオレンジ色なのが特徴です。

どんな楮の木にも実がなるかといえば、そうではなく姫楮(ヒメコウゾ)という種類で雄株と雌株が一緒になった「雄雌同株」の木だけが実がなって熟すことができます。

 大変貴重な木です。
もちろん、楮の実も食すことができます。「楮実(ちょじつ)」と言って漢方薬にも使用されているそうです。

楮実(ちょじつ)
世界大百科事典
【コウゾ(楮)】より

 樹皮の繊維を製紙に利用するほか,南方では樹皮をたたいて伸ばしタパと呼ばれる布をつくる。

また果実はコウゾよりはるかに大型で,食用としての利用も可能であり,また楮実(ちよじつ)の名で漢方薬として利用されている。

 先日、島桑(沖縄の在来種の桑)の知人の有機農家の実をジャムにしたりジュースにしたりと楽しみました。

島桑の葉は、沖縄以外では希少価値があり丁寧に蒸して、干して島桑茶にしました。
フードプロセッサーを使うと深緑の抹茶になりました。


 そして、散々検索をしてこの実を食べる事は断念しました。

和紙になる木の実を食べる…
この不思議は、好奇心は、失せてしまいました。

しかしながら、可愛い実です。

山桑の葉にヒメコウゾの実
透明な糸を引いています。
ヒメコウゾ(雌雄同株)



『和紙の原料となるコウゾを食材に生かす動きが、埼玉県小川町で進んでいる。

着目したのは、和紙づくりで不要とされた芽。実は栄養価の高い「スーパーフード」であることが分かり、料理や菓子への活用が加速した。地域の伝統産業を守る狙いもある。』

以上のような記事を見つけました。紙文化(手漉き和紙)もデジタル化で日本の伝統工芸と化するのでしょうか?

 素朴な赤い実からどんどん飛躍しました。

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