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◆私たちの介護の始まり~義母のこと

今日はいつものように、午前中は夫実家の掃除に出かけました。毎週土曜日は、義母の施設入所によって空き家になった、夫の実家の掃除に夫婦で出かけています。

義母が実家で倒れたのが2019年の12月のことでした。なので、もう二年半くらい、ほぼ週末には掃除に通っていることになります。

誰でもそうなのかもしれまんせんが、自分がいつ、自身の日常生活を送れない状態になるのか、正確に知ることは困難です。

もちろん、悪意ではありません。誰だって、ずっと自分が築き上げてきた世界を簡単に放棄したいなんて思いません。義母もきっと、まだずっと自分の家で暮らしていたいと思っていたはずです。

しかし…現実はそうは許してくれません。今考えれば、不幸中の幸いだったのですが、義母が倒れたその日は週末、日曜日の朝でした。

いつものように、夫と二人、義母の週一回、週末の買い物に同行するために実家を訪れると、なんと、義母がトイレの前で倒れているではありませんか。すでに尋常な状態ではありません。

義母は一人で立ち上がることが出来ない状態で、しゃべることもままならず、混乱しているようでした。おろおろしている夫をしり目に、私はすぐに、かかりつけの病院の救急外来に電話して、今から行ってもよいかを確認して家を出ました。

結局義母は、硬膜外血腫(転倒して頭も打っていたようです)による脳梗塞が疑われるとのことで、即入院になり、二カ月後の二月に、急性の症状が落ち着くのを待って、そのまま実家に戻らず、施設入所となりました。

夫は「もう後戻りできないんだね…」と悲しそうでしたが、私は悲しむ暇もなく、つぎつぎに手続きに忙殺されました。それ以上に大変なのは、主を失った夫の実家に義父母(さらにはその先代)が残した、今となっては不要で膨大な生活用品です。

この片付けと処分は、二年半毎週通ってもまだまだ終わりません。業者に頼めばおそらくもっと早く片付くのでしょうが、思い出の品(膨大な写真や夫や義姉だけでなく義父や義叔父の学生時代の物)もあったりして、まとめて捨てることが難しいのです。

きっと義父母とも、自分が思っていたより早く、実家を後にしなければならなくなったのですね…。片付ける気がなかったとは思わないのですが。

なので、自分は子どもにこんなことはさせたくない!と決意していたのですが…なんだか、義父母と同じことをしてしまいそうに思えてなりません。

いやいや! あきらめたわけではないけれど、やっぱり、どんな人でも明日のことさえ本当は分からないのです。言葉だけではなく、本当に、そう思って準備しないといけないことがあるということを、以前より重く感じる今日の実家掃除でした。

私は子どもに迷惑かけたくない…。本当にそう思うなら、もっと行動にうつさないと!自分にカツを入れたいです。

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