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波紋,広がれ

2021.10.28

10.28うれしかったこと その2

高校生の日本語授業を担当しています.
今3年生の生徒が3名います.(他に1,2年生もいます)進路実現に向けて研鑽中ですが一人の生徒の担任の先生が私のところへ来て3年生のAくんについて聞いてきました.

担任の男性の先生曰く「僕の話が分かっているのかわかっていないのかわかんないんだよね…いつ専門学校受験するんだか…?」

お!チャンス!

私はAくんの日本語の力と,話し方(こちらからの質問のし方)について,はじめて担任の先生に伝えました
・1対1なら
・短い文なら
・(なるべく)ますの形なら
・ゆっくりめなら
・文末が単純なら
・動詞が1個なら
・受け身とか可能とか普段私たちが使っている表現を使わないで などなどやさしい日本語を使ってください的な話をお伝えしました

担任の男の先生はすぐにわかってくれて「なるほどね.ー!本人に直接きいてみます」と言ってくださったので,よし!と思いました.

この学校で日本語クラスを担当して2年ですがはじめて先生に話し方について伝えました.
直接的に「どうしたらいいですか?」と質問されたわけではないけど伝えるタイミングがぴったり合って,1人の先生だけにでも届いてよかった!と思いました.先生方に伝えることは至難の業です.

この小さなことが波紋になって静かに広がってくれればいいなと思っているところです.はじめは小さな1歩でもはじめがなければ広がらないですから.
多文化共生社会という大きなところを目指して.
いつか「多文化共生」という言葉が当たり前すぎて誰にも見向きもされなくなるまで.消えてしまうまで…

逆説的に,
ジョンレノンの「IMAGINE」がうたわれなくなるまで…(w)(名曲だからそれは無理か.)と初めの一歩は小さくても志は大きく!

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