東京リベンpairs~太陽ちゃん3回目アパ○テル編～2000（÷2）時間後の俺へ～
たまらず、ホテルのスタッフさんに尋ねる。
源「あのー、実は連れが戻ってこないんです。誰だか分かりますかね？」
スタッフ「実は、私どもも男性スタッフばかりでして、女性の湯に入れない状況でして・・・」
5分後
担架で運ばれてきたのは、おばあちゃんだった。
一瞬「よかった・・・。」と思ってしまったのは申し訳ない。
ただ、呼吸も安定していて眠っているようだった。中で応急処置をしたのだろう。
しばらく待っても出てこないし、ここにいてもあれなので、一度部屋に戻ることにした。
夜中の2時
やっと電話がつながった。
源「あ、もしもし！通じてよかった。女湯いろいろあったけど大丈夫だった？」
太陽ちゃん「もー、ほんとにいろいろあって大変でした。おばあちゃんがいきなり倒れて、私もできることを考えていろいろしていたんです。・・・ただ、今私の方が大変で。」
源「え？今、どこにいるの？」
太陽ちゃん「３７階です泣」
源「えーと、俺たちの部屋は8階だよ？」
太陽ちゃん「このエレベーター何回乗っても、温泉がある階の次は10階まで行っちゃうんです泣 どうしたらいいですか？」
源「多分それ、上の階の人用のエレベーターや。エレベーター乗る場所間違えてるよ！」
太陽ちゃん「えー、じゃあ私たどりつけないってことですか？泣」
源「温泉の階で待ってて！」
そうだった。太陽ちゃんは、めちゃくちゃいい子だけど、同時にめちゃくちゃアホだった。
なんとか温泉階でピックアップし、部屋で事の顛末を聞いた。
どうやら、隣で髪を洗っていたおばあちゃんが突然倒れ、太陽ちゃんもなんとか助けようと奮闘していたらしい。
じきに救急隊員が到着するも、全員男性隊員だったので、
「女性の皆様、湯船に入って体を隠してくださーい！」
となり、湯船でずっと待っていたそうだ。
そして、そのあと無事温泉を上がるも、エレベーターをひたすら往復し、今に至るというわけだ。
源「なるほど、大変だったね。今、感じていること言っていい？」
「どの感情（性欲）よりも、心配が勝ってるわ。」
とにかく、おばあちゃんも助かったみたいだし、ほんとによかったよかったって感じだった。
次の日の朝
職業病なので、朝6時半に目が覚める。
うーん、疲れがめちゃくちゃ残っている。いつもと違う天井だ。
ベランダに出てみた。朝のみなとみらいは、幻想的な夜と打って変わり、すがすがしい静かな町だった。
朝8時半チェックイン。
馬車道駅のタリーズで、ハニーミルクラテをしばく。
昨日のみなとみらいの思い出に花を咲かせる。
太陽ちゃん「私、ほんとに昨日は楽しかったです。街がキラキラしていて、こんなに楽しいことがあるんだなって。私〇〇〇〇〇〇〇に、横浜の綺麗な夜景見るの初めてで。また、いろいろどこか行きましょ。」
Ｘ月Ｘ日の朝
しまった。また寝坊してしまった。
最近珍しく飲み会続きだったので、ついつい夜更かししてしまった。
美人秘書＆マッチングご指導女子Ｂ「え？何にも考えてなかったんですか？女子からしたら、特別な日なんですよ！せめて駅で花でも買っていってください！」
おとといの花金飲み会で散々罵倒されたのにもかかわらず、当方ゴミアラサーなので、何も買っていなかった。なんとか当日朝に家から徒歩5分の花屋による。
源「あのー、花の束ってつくれます？あー、持ち運べるやつ。あのー、これくらいのなんて言うんでしたっけ？駅とかでつくってもらえるやつです。」
必死に空中で円を描き、ジェスチャーで伝える。
花屋のおばちゃん「あー、ブーケね！作れるわよ。予算とその方の好きな色とか聞いていい？」
源「予算？まー、いくらでも大丈夫です！色はー、うーん・・・・。
元気な感じで！笑
花屋のおばちゃん「なるほど・・・。元気な感じねぇ。分かったわ。作っておくわ。また11時に来て！」
これまでの人生を振り返り、自分はたくさんの女性と出会い、何度も振られてきた。
涙をこらえながら秋の夜長をクロスバイクで爆走したこともあれば、二度と戻らない奇跡に絶望したりもした。
代表的な出来事をピックアップすると、
202111月：吊り橋効果をキャンプで実践するも、男友達と吊り橋効果に落ちるま○ちゃん。
202112月：陰キャが都内イケイケサークルに入るも、ブザービートを決められずに泣く泣く帰る。
20221月：脈ありだった小動物系サオリさんを残酷な時間の流れで逃す。
20223月～10月：ガッキーに振り回される。
20231月：上玉廻戦：花ちゃん…泣
20236月：ゴミテニサーで、Ｈちゃんネキと意気投合するも、ギラギラニキとできていて、金と自信を失う。
20237月：善良ないい子とデートするが俺傲慢すぎてフェードアウト
20238月：上玉廻戦：櫻子ちゃん。今でも忘れられない。
202311月：東京リベンペアーズスタート（公ちゃん、韓国女子、いい子ちゃん、ニコちゃん）
瓦礫の下から漏れた弱虫の声は
いくら耳塞いでも痛いほど響いてた
あの日誓ったリベンジを忘れてたまるかと
震えた心が今もうるさいほど その名前を叫んでる
デートした人数は50人越え、会った人はその倍近くはいるだろう。
それでも彼女ができなかった俺は、ある意味才能だと思う。
ただ、そんな日々を振り返って、一つだけ、いや3つくらい言えることがある。
絶対にあきらめるな！(ただ、高望みはいけん)
振られたっていい。ドタキャンされたっていい。ラインをブロックされたっていい。それでも、高めろ。極限まで自分を高め続けろ。
苦しかったことも、悲しかったことも、人生のスパイスだ。1年後にネタにできる。今を楽しめ。
おっと、12時半待ち合わせで十分時間があったのだが、ネトフリを見てしまい、11時30分に家を出る。またやらかしてしまった。花で許してもらおう...！渡すタイミングっていつなんだ。
まあ、いつも通りその時の気分で行動しよう。にしても、お試し期間とはよく言ったものだ笑
道のりと時間を花束に変えて 君に渡せたらいい。
2000÷2=1000時間＝41日と16時間。終わり。
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