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イナイレ新作まとめ#1 ~発売進捗編~

こんにちは。forEIgnです。
今回は記念すべきイナイレ新作まとめ記事の1回目を書いていこうと思う。
情報量が多いため、いくつかの編にまとめていこうと思うのだが、やはりこのゲームを語る上で「発売延期の歴史」は切っても切り離せないように思う。現時点で当初の発売時期から5年半ほども経過してしまっている。「待たせたな」でおなじみの豪炎寺もビックリの延長期間である。そんな今作が、月日が流れるごとにタイトルや内容など形を変えながらなんとか開発中止を免れ延命してきた歴史を振り返っていく。


[1]「アレスの天秤」時代

今作の歴史が始まったのは、今から7年前の2016年の春。
レベルファイブ日野社長のある匂わせツイートから始まった。レベルファイブビジョン2016(新作発表会)にて“イ…”の新作がある、と語り、じきに新キャラである灰崎の写真が投稿された。

新作の匂わせ(後に新キャラ灰崎と判明)

明らかにユニフォーム姿の写真、そしてレベルファイブの作品で「イ」から始まる作品ということで、当時のイナイレファンはGOギャラクシー以来2年半ぶりの新作の登場に沸いたことだろう。
そして当のレベルファイブビジョン2016にて、イナズマイレブンの新作「アレスの天秤」が発表された。初期は今のタイトルの影も形もない名前で世に出ていたのである。

「アレスの天秤」の時系列
「アレスの天秤」の主人公


今作の時系列はイナズマイレブンの歴史でゲームでいう「1」と「2」の間、エイリア学園が襲来しなかった場合のパラレルワールドとして設定された。主人公は3人(稲森、灰崎、野坂)で展開され、新キャラがメインに描かれながらも既存の雷門中や帝国など歴代の選手が強化委員(チームの底上げを図る選手)やパラレルワールドならではの設定(死んでいなかった、学年が違う)など形を変えて登場するということで、作品の期待度は高まっていった。
そんな中、レベルファイブ作品の特徴であるクロスメディアプロジェクト(様々な媒体で展開)の一環として、2018年春にテレビアニメの放送が開始される。ゲームも同年夏に発売が予定され、そのまま順調に進んでいくかと思われた。
だが、ここから本作は延期を繰り返していくことになる。
2018年6月に、日野社長の方から、更なるクオリティアップのために同年秋に発売を延期することを発表。(延期1回目)
同年10月に、イナイレ公式より、更なるクオリティアップのために同年冬に発売延期を発表。(延期2回目)
なお、この発表の直前に、アニメにて「アレスの天秤」の本編が終了してしまい、続編「オリオンの刻印」の放送が開始されている。当時はW杯イヤーということもあり、世界編である「オリオンの刻印」を早めに放送したという経緯もあったそうだが、当時長いイナイレの歴史の中で、アニメ放送中にゲームが発売されなかった事例はなく、前代未聞の事態となった。あまりにもゲームに関する情報提供が少なく、多くのファンがこの頃から不信感を募らせはじめていた。
そして年の瀬の同年12月下旬、2019年(時期未発表)に発売延期を発表(延期3回目)し、遂に発表年から年をまたぐことになってしまった。レベルファイブのライブにて、ゲーム開発を別会社に委託していた部分で見積もりにミスが生じ、開発に大きく時間を要するとともにシステムを大幅に刷新する必要があることが示唆された。

[2]「英雄たちのグレートロード」時代

年が変わり2019年後半、進捗状況やゲームシステムの情報が少々出ている程度だったが同年9月に更新されたイナイレ公式サイト内のブログ「5つ星修練場」にて、タイトルが「イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード」に変更されることが発表された。

タイトル変更「イナズマイレブン 英雄たちのグレートロード」
(今となってはこれも幻に…)


新主人公「笹波雲明」(現時点でも主人公)


今作は「アレスの天秤」の物語をベースに過去作のキャラも登場するエピソードも加わるとのことだった。タイトル変更と同時に発売時期も来春(2020年春)に変更される(延期4回目)。なお、この時期にアニメ続編「オリオンの刻印」も終了し、もはやクロスメディアプロジェクトとは言い難い状況になってしまっていたため、プロジェクトに縛られずにゲーム制作に集中する形に方針転換された。
延期の歴史は3年目に投入。しかし、待てど待てど新作に関する情報は流れて来ず、2020年4月1日に開発ブログが更新される。
内容はやはり開発がおしていること、そこから年内の発売は不可能だということを知ることになる。その日はエイプリルフールであっただけに、嘘であってくれと思ったのは筆者だけであろうか。ブログ内にて、発売時期が「2021年(時期未発表)」になることが示唆される(延期5回目)。主人公もアレスの3人から「笹波雲明」という選手ではなくマネージャーの主人公に変更された。
ここからというもの、イナズマイレブンに関する情報はしばらく更新されることはなく、あっさり年を跨ぎ、延期4年目の2021年を迎えることになる。
次に情報があったのは前回の情報からちょうど1年後の2021年4月2日(エイプリルフール炎上を危惧したのか日付を1日ずらしている)。
レベルファイブ公式からYoutube動画が公開され、日野社長の開発状況の難航による謝罪発言とともにマップ画面や必殺技のアニメーションなど開発の進捗状況を示す映像が表示される。映像は非常に良いものだったが、しれっと発売が2023年(時期未発表)に延期されることが発表される(延期6回目)。
もはや2022年でもなく、2023年である。1年待ってようやく出た情報で、発売がそのまた2年後になるという、絶望するしかない現実を叩きつけられたのである。
ここで待つのを諦めた人もいれば、もはやこれでも待ち続ける人は1年や2年くらい関係ないという待ち手として悟りの境地に達し始める。

[3]「英雄たちのヴィクトリーロード」時代👈今ここ

Youtubeの発表からまた情報公開はながらく滞り、年1なのかな?と予想して翌年2022年4月の情報公開を多くのファンは予想していたが、それも来ず…
次に情報が公開されたのは同年7月。最後の情報から1年3ヶ月後のことである。開発ブログが更新され、タイトルが「イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード」に変更される。2度目のタイトル変更である。

2度目のタイトル変更「-ヴィクトリーロード」へ

この時点で操作方法、主人公の笹波が関わる物語、過去選手と対戦・仲間にできる別モード「クロニクルモード」の発表など、現時点のゲームの核となる部分が延期5年目夏になってようやく確立されることになる。これまでの変遷の中で開発委託をやめてレベルファイブが開発の全てを担当しているため、ここから大きくずれ込んでいくことはないだろう。
同年12月に試合のプレイ映像と下のイラストが公開され、プレイへの実感が高まる。

笹波雲明と謎の少年(後に円堂ハルと判明)

これまでと違って発売への期待が深まった中で迎えた延期6年目の2023年。
本年最初の情報は、2023年3月、LEVEL5 VISION及び開発ブログにて、PVと物語に関する詳しい情報が明かされる。次回の情報公開も夏めどを予定と予め告知されており、これまでと違い積極的に情報が告知されることが予想できた。
予想通り、同年夏から秋にかけて高頻度で情報が公開されていく。
告知の通り同年夏の8月、試合におけるプレイ操作「フォーカス」「ゾーン」「スクランブル」などを含む新要素の詳細が発表され、東京ゲームショウ(TGS)にて出展され試遊ができることが発表される。
また、同月に試合プレイに関する2本目の動画(PV2)と詳細が公開される。
9月においても情報公開は2回、PV3とTGSにおける操作ガイド(新情報が少し含まれる)」が公開された。
9月末にはTGSが開催され、試遊が行われるとともにイベントにていくつかの情報が公開される(10月に開発ブログにてまとまったものが公開)。
しかしファンはTGSの試遊や公開された動画を経て、システムが一新されたことに対して不安や疑問点を持ち、その意見をアンバサダー(レベルファイブのコンテンツを発信し広める立ち位置、同年春に決定、発足?)が吸い上げて開発部に持っていく流れが起き始める。「納得の行くゲームにしたい」という会社の意向とユーザーとの擦り合わせが始まる中で良く言えばユーザーが望む形に形を変え、悪く言えばゲームとしての確立がまだ出来ていないことを露呈している状況になっていた。
結局発売日は確定しないまま、2023年11月を迎え、レベルファイブのオンラインイベント「LEVEL5 VISION 2023 Ⅱ」が発表される。日野社長やレベルファイブから、「発売日の発表がある」と煽られていたために、年内は厳しいとしても遂に6-7年の時を経てイナイレ新作の発売日が確定するのでは、と期待感は高かった。
そして公開された情報(PV4)では…

ベ、ベータテスト!?

上記のファンの流れを受けてか、2024年3月にベータテスト(体験版)が公開され、意見を募集し開発に活かす「INAZUMA POST」も同時に設立される。
なお、当の発売時期はポストの意見を取り入れるためか2024.X(つまり発売日未定)となっている(延期7回目)。あれだけ煽っておきながら発売日は結局発表されなかったことから「何度目の炎上か」状態である。

これまで7年にもわたるイナズマイレブン新作の延期の歴史を振り返ってきたが、当初から確実に発売に近づいてきているのも事実である。きっと7年待ち続けられた人は何年でも待てる人が多いと思うが、ここまで来たら最高の作品を作ってほしいし、ファンの期待を裏切らない作品になることを切に願う。いちよう最後に、これまでの延期カウンターを置いておくことにする。これ以上このカウンターが作動せず発売されることを祈っている。

<延期カウンター>
●延期回数 7回
●延期期間(現時点での確定期間) 6年

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