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【ウイポ10】2周目プレイレポ①

主に確立系統のレポ2周目。2周目はST庭予定……ですが、引き継ぎでやれることが格段に増えましたし、プレイ方針以外にも序盤のTips的なあれこれについて先に触れておこうと思います。


系統とか

ST系はSP系とは勝手が違っており、素直に既存の父系からグングン伸ばしていけるようなラインはほとんど存在しません。勝手にST化して現代までそれなりの勢力を残せるのはサドラー、デインヒルくらいでしょうか。一方で一工夫加えるとST化出来るという系統が非常に多く、事前の下調べが重要になってきます。ST因子から生えてくるルートに加えて、10では未来シナリオでの系統特性参照という新たなルートも加わって余計にややこしくなりました。この辺は攻略サイトを頼るにしても少なからず解析情報混じりになってしまうので、もう少しゲーム上で分かりやすく出来ないもんかと。

今回も史実の有力ラインは多めに活かしていく方針。基本STだったりST化の手間が少なく済む大系統が主力になる予定です。前述のサドラー、デインヒルや、実質ラストタイクーン確立だけで済むキンカメなど。加えてキーとなる馬が立つようならアンブライドルド、ハーツクライなど初回で使い損ねたラインもピックしていこうと思っています。後はところどころで古い系統や趣味を交えていく感じ。

それらを楽にする意味でも、消して差し支え無さそうなSP一色の系統はロストさせようかなと。大きなところで言えばグリーンデザートやゴーンウェストなど。いずれも有力な後継が史実期間内にほとんどST化せず、ST系の重要な馬に母系で入ってくることも少ない印象。日本競馬との関係性も比較的薄いです。

初期設定

スペシャルなんやかんやの導入は特別な目的がなければスルーです。なんか知ってる名前でプレミア感を感じて導入したら、何の影響も及ぼさないまま消えていたというのはよくある話だと思います。今回は確立予定のネヴァーベンドの産駒を2頭と、雑に強そうなニアークティック、プリンスリーギフトを導入。繁殖牝馬はやたらと高いスペックのダークミラージュのみ導入しましたが、結局母父◎優先で集めたので特に使うことはなかったです。

難易度は2周目もノーマル。馬や系統の個性を感じる意味で、ある程度適性やスペック面での壁があった方が個人的にはしっくり来ます。その分あまり無茶を通せなくなるので史実零細を軸に据えたプレイは難しくなりますが。過去にはハード以上で遊んでいた作品もありましたが、赤ウマソナの取り扱いが難しい10だとノーマルがちょうどいい感じです。

オンライン要素

結果は何でもいいのでレースと馬券でランキング登録しておけば海外種付け権(※)が転がり込んできます。無印は既に旧作となっているため参加賞≒上位報酬のような状態で、最大で毎週10個手に入ります。序盤は海外の有力な種牡馬が北米に極端に偏っており、これがないと欧州はネタ抜きにやることが無くなりかねないです。

※海外牧場の牝馬の他地域への種付け権。1個消費でその年は付け放題。

序盤の金策

引き継ぎ100億!と見るとウハウハになりますが、実際は施設に吸われまくってめちゃくちゃな速度で減っていきます。早期海外牧場DLCを導入していると尚更です。拡張を進めていくとほんの2、3年で手持ちが10億円を切り、毎月1億円以上が経費で飛ぶことになります。そりゃ破産に注意なんて注意事項もあるわけです。

一方で札は潤沢かつすぐに回収出来るので、優秀な競走馬を(破産しない範囲で)根こそぎ買い漁るのが重要になってきます。TTGでライバル対決なんてさせずに世界各地で全部使い分けましょう。変な馬の種付け料(支配率)を上げない意味でも、少数の自己所有馬にG1勝利を集中させるのは有効です。自己所有ならいざとなればPrivate化→即引退で消せますし。

繁殖牝馬集め

金策と並ぶ序盤の問題として、生産基盤が貧弱すぎて確立を目指すのが難しいということがあります。そのため優秀な繁殖牝馬を揃えるのに重きを置きたいところです。入手ルートごとの概要は以下のような感じ。いずれもとにかく母父◎(父が確立種牡馬+能力因子2つ)が最優先。

・史実繁殖牝馬
優秀な牝馬であれば仔出しが高かったり、場合によってはサブパラも整っていることがありますが、性能的には総じて貧弱です。競走能力を設定する必要の無い初期配置や繁殖専用だとなおさら。性能の割に高額で札を使うことも多く初期の初期以外では正直微妙ですが、母父◎を満たせるなら繋ぎとしては悪くないです。

なお未誕生の史実馬が残っているのは、資産の十分な引き継ぎプレイやゲーム中盤以降ではあまりお得とは言えません。自家生産しても別に能力は変わらないので、幼駒で買えば済む馬のために生産機会を失っているようなものです。

・史実幼駒
競走馬としての能力を備えているなら、稼ぎついでに持って強化してみるのも悪くないです。もっとも母父◎も満たせる馬となるとそう多いわけではないです。史実馬を産ませるなら現役をあまり引っ張れず、因子追加スピードや健康Sまで鍛えるのが難しいことも多いです。

また牝馬の場合因子2つが付くのは年1頭、最も勝利数の多い馬だけとなっています(+G1を8勝の条件あり)。血統的に好ましくない史実馬を使い倒す場合は気を付けておきたいです。

・架空初期配置馬
プレイ開始時の数合わせで多分固定で存在する架空の牝馬。これらは史実馬を食わない程度に強めに設定されていることがあり、サブパラが壊滅的なことの多い初期配置の史実繁殖牝馬よりよほど頼りになります。母父◎を満たせる馬を適当に買ってみると意外な掘り出し物と巡り会えたり。開始しばらくは繁殖に上がったばかりの馬も積極的に漁っておくと良いです。ダイナ冠が特に強力で、社台(吉野)から全てかっさらうだけでちょっとしたスターターセットになるほどです。年末の輸入牝馬もゲーム開始直後が特に優秀な印象で、大種牡馬の産駒をとんでもない格安で入手出来ることがしばしばあります。

初期配置ダイナの一例(70年生、父オリオール×母父エルバジェ)

・自家生産
系統を立てるついでに出た牝馬を残していけば、母父◎もそのうち満たせるようになるのでこれが理想です。連続確立を狙う場合は血の分散に気を使う必要はありますが、牡馬、牝馬どちらが生まれても活用出来ます。史実馬と比べて因子付与条件が格段に緩いのも利点です。

実際のところ最序盤は自家生産で確立支援になるほどの馬を出すのが難しく、まずは足がかりとしてノーザンダンサーなど確立済みで因子の詰まっている大種牡馬の力を借りて牝馬生産に絞るのも有効です(海外種付けのために種牡馬施設はなるべく早く最大拡張する)。上でSP種牡馬として出しておいたニアークティック、プリンスリーギフトもそうした目的です。ここら辺は後年の系統とかち合いやすいので、多少爆発力が落ちても邪魔になりにくく、箱庭メインの系統特性と合致した種牡馬を選ぶのも手です。例えばST庭の日本であればチャイナロックなど。

種付け料による支配率のコントロール

上で触れたように序盤は金策として優秀な競走馬を買い漁る必要がありますが、そうなると牡馬は引退後に満額スタートで支配率を食ってしまうのが小さくない問題となります。そのため確立を邪魔しないよういくつかの手段で使わない種牡馬を処理する必要が出てきます。

最も確実かつ即効性が高いのはPrivate入り→即引退。ただ年1枠で保護に使う年もあるのでだいたい足りなくなります。消してもいい固定引退年の遅い史実馬や、引退年が未設定かつ非流行系統といった、自然には消えにくい種牡馬を消すのに使うのがベターです。引退年未設定は架空馬、架空年代シナリオ生存馬、種牡馬入りしなかった史実馬が該当します。

Private入りしなかった馬については確立スケジュールに応じて邪魔にならない地域に適宜移動させた上でリリースすることになります。流行系統ほど押し出されて引退しやすいですが、序盤は枠がパンパンなので割とどこでも良い感じ。

それとPrivate関連の話として、牝馬生産用に確立済みの大種牡馬を確保しておくのは便利ですが、内部的には種付け料が存在するようで導入するほど日本の支配率を圧迫することになります。ただでさえ日本はキャパの大きさから意図的に支配率を伸ばしにくいため、晩年まで直仔が活躍していたような大種牡馬(≒種付け料が高止まりしやすい)の導入はよく考えた方が良さそうです。

確立系統:~82年

開始直後ということで、しばらくはタスク少なめでの確立を取り扱う方針。2周目の記事では時系列順に。ほとんど手を加えていないもの(ニジンスキーとか)は省きます。

ネヴァーベンド(無系、79年確立)

まず初めにSP種牡馬導入だけで比較的手頃そうなこれを。ナスルーラは開始時点で本体、ネヴァーセイダイ、プリンスリーギフト、ボールドルーラー、レッドゴッドの5系統が存在し、支配率も足りるので1系統加えるだけで世界系統への昇格条件をクリア出来ます。そしてテスコボーイやネヴァーベンドあたりが6系統目になって世界系統昇格……の前に、実際にはボールドルーラーが北米支配率で親昇格してしまい、ナスルーラは系統減少とともに支配率が大きく下がることになります。

対策としてはネヴァーベンドをPrivateに収容しつつ、ミルリーフ以外の後継を片っ端から所有して多数立てることで早期に確立し、さらにボールドルーラーの昇格を遅延することでかなりギリギリですが間に合うようです。

今回はネヴァーベンドの後継を増やして79年確立。がボールドルーラーの方が同年に昇格してしまい間に合わず。前年種牡馬入りのシアトルスルーを北米から他地域に隔離して支配率を抑え込んだのですが僅かにオーバーしていたようです。原因として考えられるのは、シアトルスルー以外にも4桁万円で種牡馬入りしたボールドルーラー系が3頭いたこと。ダートのフーリッシュプレジャーはともかく、芝の2頭(マスターダービーと何か)はさほど能力が高くないですし、当該路線に所有馬を派遣して抑え込むべきだったようです。

世界昇格条件クリアを確認していたが親化離脱と同時でスルーされた

ネヴァーベンド自体の確立意義としては、本体は無系化するものの、これがトリガーとなって後にミルリーフがST化します。ナスルーラ昇格を狙わないのであれば、特に急がずとも座敷牢に入れたままにしておけばミルリーフに乗っかる形でそのうち確立を狙えると思います。逆にナスルーラのSPを維持する場合は1周目のようにネヴァーベンドは捨て置いて、ミルリーフのみを確立します。あと親昇格でのナスルーラ離脱を目指す場合はもちろんネヴァーベンド本体の確立が必須です。ナスルーラのまま残しても最終的にブラグルくらいとしか干渉しない気もしますが。

ミルリーフとプリンスリーギフトの勢力拡大により80年代に再度ナスルーラ昇格チャレンジをしていましたが、それについてはまた次回で。

冷静に考えてみると後年のノーザンダンサーやミスプロと比べて、世界系統昇格の恩恵は限定的な気がします。誕生から昇格見込みまで40年近く、死亡年から見ても20年経っていて血統表からはみ出ることが多くなってきています。芝適性を広げようにも子系統化していない直系のラインは既に衰退傾向であまり長くは残せません。ノーザンダンサーでよく見かけた、豪州で独自発展したラインが残っているというパターンも少ないです。

ヴェイグリーノーブル(ST、81年確立)

最初からいるST系としては種牡馬因子の多さ、能力因子2つなどかなり優秀な血統構成で、この馬自身も確立ST維持。ウイポで史実以上に有名となったエクセラーの父であり、満額スタートが堅いエクセラーの種付け料が減少し始める前に史実馬中心で勝負を決めるのが基本プランとなります。今回は自己所有で使い込んで5歳(78年)までで現役を切り上げたため、この確立年がギリギリな印象でした。ただ先のルファビュルーなんかと比べれば遥かに爆発力を出しやすく、やろうと思えば座敷牢入りさせていくらでも粘れそうではあります。

確立後は母系で活躍していますが、親系統ハイペリオンが被りやすいのが少々気になる点です。同様に古の優秀なST系である日本のチャイナロックと干渉しがち。今回は手遅れですが、可能ならばヴェイグリーノーブル側を父のオリオール昇格で分離させればより扱いやすくなりそうでした。

ファバージ(ST、82年確立)

1周目はテスコボーイの下の2ラインを立ててナスルーラから分離させましたが、ファバージを使ってプリンスリーギフトの下2つを立てることでも可能です。こちらの方が遥かに早く可能で、ナスルーラ被りの対策としては効果が大きいです。一方でファバージのラインは伸ばすのが難しく、ST系となるのもあってSP庭の初回では見送っていました。

主なライン

今回はST庭ですが、かといって別段強力な後継を擁さないファバージを伸ばせるかというと疑問符が付くので、あくまでナスルーラ被りの対処と母父用としての確立。上2代が連続確立している優良ラインということもあり爆発力は出やすく、ちょっと支援すれば立てるのは難しくないです。史実産駒も超大物こそいませんが、根本的に日本競馬のレベルが後年より低く調整されていることと、左に寄った芝適性の追い風があるため、自己所有で多少鍛えれば活躍させるのは容易です。

今回はホシバージが特に当たっており、1週放牧+中2週が基本の非道ローテで使い込んで8つのG1を含む57連勝をしていました。鍋底とはいえ早熟でこれだけ使い込み、新聞の左から4つ目の印(たぶんスピード参照)が消滅しても勝ち続けたあたり、衰え方にも成長タイプで違いがあるのかもしれません。あるいは10は気合乗り以外にも好調を維持しやすい要素が絡んでいる印象もあります。

ファバージは同系のテスコボーイとピークをずらす意味でも、さっさと支援してトウショウボーイが本格稼働する前に決めるのがベターですね。今回は82年確立でした。

ここで打ち切る予定でしたが、支援と牝馬作りのついでで出たモンローマイアミが芝ダ◎スピスピ因子両親STで、種付け頭数も思いのほか伸びていたのでこれを伸ばすことに。90年代前半あたりの確立を見込んでいます。架空馬の場合継承が不安定になる関係で、次代でも伸ばすのであれば系統特性がブレない両親STが基本となっていきそうです。初回プレイではその辺を無視して終盤にSPが途切れる事故も起こっていましたが、まだ数十年はプレイする90年代で系統特性をぶった切られるわけには行きません。

母父チャイナロック(親ハイペリオン)が若干気になる

ルファビュルー(確立断念)

スタミナ源としてたまに血統の端で見かけるワイルドリスク系の種牡馬で、そのイメージ通り確立でST化します。そして母父としてこの馬を起点にアンブライドルド→タピットと連鎖的にST化が可能です。ほぼほぼSP一色である北米の現存ラインをST化出来るというのはかなり魅力的です。ついでにフジキセキも。

リターンは非常に大きいですが、実際立てるとなるとゲーム的にとんでもなく貧弱な血統が壁として立ちはだかります。自家生産だと母父◎の優良牝馬をあてがっても爆発力10台前半あれば良い方という惨状です。手薄な野芝G1を荒らせる史実産駒のエフェルヴェシングが1500万円をキープしているうちに、多数の種牡馬を任意導入も使いながらねじ込んでどうにかなるかというところ。今回は様子見的に少なめの架空産駒でやってみたところ、ピーク時で北米3%も行かなかったので断念。任意種牡馬入りを使って数を稼ぎつつ、多少は種付け料の付いた馬も出せないと難しそうです。ルファビュルー本体が所属している北米は大種牡馬たちでごった返しているのも難しい部分でした。生きた化石のようなラインばかりで種付け料の総額が低く、血統的にも合う欧州を使うべきだったかもしれません。正直難易度ノーマル以上向きではないと思う。



①はここまで。87年まではプレイ済みですが、ウマやら起動時の爆熱やらでプレイ時間を割きにくくなっているのでしばらく先になりそうです。


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