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【ゲーム感想】METAL GEAR SOLID

今回はMETAL GEAR SOLIDの感想を。
※XBOX版MASTER COLLECTION Vol.1での感想となります。今回の感想では完全版であるINTEGRALの内容を含みません。
※METAL GEAR SOLID INTEGRALの感想は こちら を参照。

ステルスアクションゲームの金字塔

本作METAL GEAR SOLIDはステルスアクションゲームの金字塔と言っていい作品だ。
正直言うと個人的には完全版となるインテグラルから入ったがメタルギアシリーズを認識し始めたのはここからです。
見つからずに任務を遂行する潜入のスリルを楽しめる世界へようこそ。

任務開始

3D空間で味わう潜入のスリル満点なゲーム性

本作は前述したとおり見つからずに任務を遂行するステルスアクションゲーム。
自分自身リアルタイムではMSXに触れたことが無かったので本作(正確には完全版であるインテグラル)からメタルギアシリーズに触れたのですが、3D空間でただ一人敵地に潜入する極限状況の緊張感、空気感が当時としてはあり得ないほどヒシヒシと伝わった。
当時は(インテグラル版の英語音声だったのもあってか)恐怖すら感じた。
※結局当時はクリアできずMASTER COLLECTIONVol.1でようやくクリアまでこぎつけた。ちなみにストーリー自体はリメイク版であるゲームキューブのザ・ツインスネークスで履修。

極寒の地、たった一人で潜入
匍匐で

当時としては珍しくリアルタイムレンダリングで魅せるイベントムービー演出

本作が発売された1998年当時と言えば、ゲーム中で主に表示されるリアルタイムレンダリングのポリゴンは、いわゆるカクカクした感じでいかにもポリゴンといった感じだ。
一方でリアルで高クオリティな3Dモデルの場合はあらかじめレンダリングしたムービー、
つまりプリレンダリングムービーでしか見せることが出来ない。これは当時のマシンスペックの限界の問題なので仕方ない。

※これについて一番分かりやすいのは 1997年のFF71999年のFF82000年のFF9 が分かりやすい。ムービー中と実際のゲームプレイ中で見比べてみよう!

では本作METAL GEAR SOLIDの場合はと言うと、そのプリレンダリングムービーを一切合切使用しない、ムービーシーンは全てリアルタイムレンダリングで行っている。
これによりゲームプレイとムービーシーンのギャップが無いのでスッと馴染める。

ゲームプレイ中
ムービー中

単なる練習モードに留まらないVR訓練モード

当時としては珍しい隠れながら進めるプレイスタイルは、従来の倒しながら進めるアクションゲームとは異なる感覚で慣れないと難しい。
そんなプレイヤー向けの練習モードであるVR TRAINING……VR訓練モードが用意されている。
操作方法は マニュアル に一任するとして、実際にどうやって潜入していくのかを全10ステージの異なるシチュエーションで段階的に学べる TRAINING MODE、その上でゲームとして楽しめるよう同じステージでも敵兵の配置が変更された状態で制限時間内にゴールへたどり着くTIME ATTACK MODE、サプレッサー装着済みソーコムピストルを用いて見つからずに敵兵を殲滅するGUN SHOOTING MODE、そしてGUN SHOOTING MODEの全ステージを連続で進行するSURVIVAL MISSIONと内容は豊富だ。

基本的な潜入訓練 TRAINING MODE
敵兵の配置が変わる TIME ATTACK MODE
見つからずに敵兵を殲滅する GUN SHOOTING MODE

【総評】潜入のスリルを味わえる名作

今の時代にプレイするとゲームシステムやグラフィックの古臭さは拭えないが、それでも当時のアクションゲームとしてみると潜入のスリルとアクションゲームの興奮が混然一体となっており、これについては文句のつけようはない。
3Dアクションゲームだけど2Dのゲーム的な感じなので初めて3Dアクションゲームに触れる人でもとっつきやすいと感じた。
また、MASTER COLLECTION版の登場により、オリジナル版のプラットフォーム以外のプラットフォームにも移植されたことで本作に触れやすくなった。
メタルギアソリッドは名前だけ知ってる程度や実況動画などでしか見たことがない人はMASTER COLLECTION版を機会に触れてみては?

【評価点】90 / 100

  • <DIFFICULT:17 / 20>
    初見だとどこに敵がいるのかわからずドキドキ。
    ボス戦の難易度も絶妙。ハインドD戦とバルカンレイブン戦はやや難しめだが総合的にはバランスがいい。
    敵に発見された後の逃走は何とか逃げ切った感が感じられる難易度。
    クリアデータでの隠しアイテム使用は一気に難易度が低くなり違った感じで楽しめるのもいい。何よりも隠しアイテムを使用しても最高評価を得られるのは救いだ。
    ※MASTER COLLECTION版では最高評価実績があるため。

  • <VISUAL:18 / 20>
    現代から見るとカクカクだが、当時としてはリアリティを感じさせつつもゲームとしての見栄えも両立する職人芸に拍手喝采。
    リアルタイムレンダリングによるムービー演出は、当時の主流だったプリレンダリングムービーとはひと味違っていい。

  • <SYSTEM:16 / 20>
    3Dアクションゲームだけど操作面はむしろ2Dアクションゲームに近い。その上で3Dであることを活かしたボス戦を楽しめるのもいい。
    ステルスアクションをアシストするソリトンレーダーは画期的だ。
    惜しむらくは歩行が無いのとしゃがんだままの移動がないのがちょっと残念。
    ※しゃがんだままの移動はダンボール箱装備が代用になる。

  • <SOUND:20 / 20>
    声優による演技、BGM、効果音全てに妥協は無し。

  • <VOLUME:19 / 20>
    本編のみならずVR TRAINING、そして心霊写真やクリア特典アイテム、リザルトの称号などのやりこみ要素も満載。サービス精神豊富だがね。

  • <OTHER>
    完全版として METAL GEAR SOLID INTEGRAL がある。

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