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【ゲーム感想】METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY

今回は【METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY】の感想を。
※Xbox360版HDエディションでの感想となります。

二人の主人公、二つの潜入

本作はタンカーでの潜入を描いた前日譚となるソリッド・スネークが主人公のタンカー編と海上除染プラント"ビッグシェル"での潜入を描いた本編となる新キャラ雷電が主人公のプラント編の二部構成となっている。
ストーリー自体は前作メタルギアソリッドをプレイしていなくてもプラント編からいきなり始めて問題の無い作りとなっているのでシリーズが初めての人にも安心だ。
また、前作メタルギアソリッドのストーリーを振り返るモードもあるので前作のお話がどんなのかを知りたい人は読むのもあり。
ただし前述の通り本編はプラント編となるため、ソリッド・スネークを操作する期間は短いので人によってはマイナス点かも。

タンカー編はソリッド・スネーク
プラント編は新登場の雷電

ゲームシステムは前作をベースに改良と追加

本作のゲームシステムは前作を踏襲した上で改良と追加が施された。
特に主観攻撃が搭載された事で狙って撃つと言う新たな概念が誕生した。(前作では一部の武器以外ではオートロックありで俯瞰からの視点での攻撃操作のみとなっている)
個人的には本作から導入されたホールドアップ(敵の死角から銃を突きつける)が好印象。
しかし前作同様しゃがんだまま移動することは出来ないのは、個人的にはちょっと残念。(一応壁に張り付いた状態ならしゃがみながらの移動はできるけど・・・)

ホールドアップに主観攻撃と新アクションもりもり

新たな非殺傷兵器が新登場

前作ではスタングレネード以外は全て殺傷兵器となっていたが、本作から麻酔銃(M9およびPSG-1T)や雑誌など、殺傷以外の無力化の手段が増加した。これにより無用な殺傷を避けたい人にとってはありがたい。特に麻酔銃は前述の主観攻撃と組み合わせることで遠距離から敵を無力化させることが出来るのは大きい。

非殺傷兵器でノーキルクリアも夢じゃない

オリジナル版発売当時の時代としてはポカーンな物語

2021年現在となってはインターネットやSNS当たり前の存在となっているが、オリジナル版発売当初の2001年前後はインターネットはまだ当たり前ではなく、SNSの影も形もなかった。
そのため、本作のストーリーの一部は発売当時だと「お前は何を言っているんだ?」レベルで理解できなかったが、今となっては「あ、なるほど。そういうことね」となる点も。
詳しくは実際にプレイして確かめてみて欲しい。

大量のミッションが待ち受けるMISSIONSモード

オリジナル版の完全版となるSUBSTANCEで新たに追加されたMISSIONSモードでは仮想空間での潜入訓練、戦闘訓練となるVR MISSIONSと本編のフィールドで行われるALTERNATIVE MISSIONS。その量は膨大で同じマップでも使用するキャラにより難易度や攻略法が異なるので遊びごたえはある。
全てをクリアしようとすると本編以上に時間をかける事も……。
※HDエディションで実績にMISSIONSの全クリアを設定しようと考えた人は間違いなくドSだな……たぶん。

仮想空間での訓練VR MISSIONS
本編のマップで実戦訓練 ALTERNATIVE MISSIONS

MGSシリーズはスネークじゃなきゃヤダヤダな人に短編集SNAKE TALES

本作では実質的に主人公が雷電となるが、MGSシリーズは主役はスネークじゃなきゃと言う人にはSUB STANCEから新たに追加された短編集「SNAKE TALES」が用意されている。
モード名からも分かるとおりソリッド・スネークが主人公の短編ストーリーが全部で5つ用意されている。
しかし本編よりも若干難易度が高くなっているので「本編だけじゃ物足りないぜヒャッハー!」な人は是非挑んでみて欲しい。
※HDエディションで実績にSNAKE TALESの全クリアを設定しようと考えた人は間違いなくドSだな……たぶん。

【総評】ゲームデザインは高い完成度、錯綜するストーリーは賛否両論?

前作から改良されたゲームデザインは高い完成度があり、後のシリーズにも受け継がれる点もあるので評価はすべき。
ストーリーに関しては中盤から結末まで錯綜するところがあるのでここは賛否が分かれるかも?
とはいえ、全体のボリュームは満点で遊びごたえもあり、遊んで損のない一本であると言える。
気になる人は一度遊んでみて欲しい。

【評価点】86 / 100

<DIFFICULT:15 / 20>
本編は幅広い難易度が用意されており、初心者から上級者までウェルカムスタイルなのはいい。
また、物足りない人向けにちょっと難しめのSNAKE TALESや大ボリュームのMISSIONSで、これも難易度は幅広いのでいい。
ただしHDエディションで追加された実績は一部高難易度オブ高難易度な設定なので実績狙いの人は覚悟を。

<VISUAL:18 / 20>
2021年現在から見ると古臭いグラフィックだが、発売当時のオリジナル版のハードから考えると前作から大幅にグラフィックは進化している。

<SYSTEM:16 / 20>
感想で触れた内容と同じなのでここでは割愛。

<SOUND:18 / 20>
BGMは全般的に良い。ボス戦のBGMは特に。
SEは可もなく不可もなく。

<VOLUME:19 / 20>
本編だけでなくMISSIONS、SNAKE TALES、ボスラッシュであるBOSS SURVIVALとボリューム満点……逆にMISSIONSはボリュームありすぎ。
ただし感想でも触れたがストーリーはやや好き嫌いが分かれるかもしれない。

<OTHER>
HDエディションでSUB STANCEにあったスケートボードが削除されたのは寂しいですハイ。

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