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副業はアインシュタインアプローチで

アインシュタインは特許庁で働きながら、プライベートな時間を利用して物理学を研究し、相対性理論構築につながる論文をつくりあげた。多くの人は、このアインシュタインのアプローチを参考にすることができると思う。サラリーマンとして安定収入を得ながら、プライベートな時間を利用して自分がやりたい分野の副業や勉強をする。副業がすぐにお金につながらなくても、サラリーマンとしての安定収入があるから問題ない。むしろ、副業で生活費を稼ぐ必要がないため、腰を据えて準備をすることができる。

アメリカの人気キャリアコーチであるエミリー・ワプニック氏の著書「マルチ・ポテンシャライト好きなことを次々と仕事にして、一生食っていく方法」には副業をする上での、いくつかのパターンが紹介されている。その中でも、アインシュタインの方法は、アインシュタインアプローチとして取り上げられている。

1900年代初頭の10年間ほど、アルベルト・アインシュタインはスイス特許庁の職員として働いていた。本業を持ちながらも、特殊相対性理論をはじめ最も有名な仕事のいくつかを、この時期に成し遂げている。アインシュタインはフルタイムの仕事をしながら、どうやって理論を構築する時間を持てたのだろう?
もちろん、アインシュタインが天才だったのは周知の通りだが、彼が「個人的なプロジェクト」(世界を変える科学的な取り組み)を追求できたのは、実は優れた知性とはほとんど関係がない。選んだワークモデルがよかったのだ。特許庁の仕事が雇用の保障と経済的な安定をくれた上に、特許庁の職員はのろのろ働くことで有名だったから、1日の終わりに、理論に取り組む十分な時間とエネルギーが残っていた。さらにありがたいことに、毎日職場で新たな発明品について学ぶこともできた。アインシュタインは、「ほどよい仕事」を持っていたのだ。
「アインシュタイン・アプローチ」とは、生活を支えるのに十分な収入を生み出し、ほかの情熱を追求する時間とエネルギーも残してくれる、フルタイムの仕事かビジネスに携わること。要するに、アインシュタイン・ワークモデルを選べば、あらゆるものになれるが、そのすべてで稼ぐ必要はない。もうけになりにくい分野を(気楽に)追求したい人には、よい選択である。



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