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種類別MUDの一長一短

ヴィンテージのMUDと呼ばれる《Mishra's Workshop》を利用したデッキにも、様々な種類が存在する。その中から、ラベジャーショップ(RS)、ゴロスショップ(GS)、ミラーショップ(MS)の3デッキを、相手にするデッキ毎に比較してみました。

★3種MUDのデッキレシピ

ラベジャーショップ(RS)
https://note.com/forceofmasah/n/n815f7ca73f3c
ゴロスショップ(GS)
https://note.com/forceofmasah/n/nf0c625ac557d
ミラーショップ(MS)
https://note.com/forceofmasah/n/n023c469f0512

①vs Doomsday (RS > MS > GS)

RSはマナ拘束しながら序盤の打点を安定させやすい
ため、相手が《Doomsday》を打つと《歩行バリスタ》
の圏内になってしまう状態に持ち込みやすい。
Doomsday側は生物を滅多に並べないため、殴り放題。

MSは相手より先にコチラがワンキルコンボを決めること
により勝利できる可能性がある。ただし相手は打消しを
持っているため、ヘルムヴォイドやミラーデプスという
コンボは妨害されやすい点には注意。つまり安定性の面
ではRSには劣ると考えている。

GSは序盤の打点が遅いため、相手に先にテンパイ手札を
揃えられてしまう危険性が高い。またマナ拘束系も打点
が遅いと《ハーキル》や《鋼の妨害》で台無しにされて
しまう。《ハーキル》を打たれる前に勝負をつけたい。

②vs Dredge、Vine等 (MS > GS > RS)

MSはメインから《Leyline》も《ゴロス》&
《Tabernacle》も積んでいるため、《Bazaar》から
生物を大量展開するデッキ相手にはメインから有利に
戦うことができる。さらにマナ拘束もあり、準備万全。

GSは《ゴロス》&《Tabernacle》やマナ拘束系により、
Dredgeをメインで倒せる可能性もある。《罠の橋》を
使用しているなら、なおさら有利。ただし、Vine系は
Dredgeよりもビート速度が速いため、対処が間に
合わなくなることもある点に注意。なるべくサイド後
は《Leyline》か《Tabernacle》を初手に引きたい。

RSはDredgeにはサイド後の対策で何とか勝てるが、
Vine系を非常に苦手としている。《虚ろな者》や
《ホガーク》にサイズ負けしてしまう上、《アウフ》を
出されたら大幅に弱体化してしまうため。Vine系に
勝てるのは、1T目に《三なる宝球》を置けた時くらい。

③vs 逆説 (GS > RS > MS)

GSはマナ拘束に加えメインから《Null Rod》を積める
ため、逆説を縛り付けるのに非常に有利である。ただ、
RSに比べてビートが遅いため、《ハーキル》を打てる
状態に持ち込まれるまで長引かないように祈ろう。

RSはマナ拘束と打点の速さにより、逆説相手には有利に
戦いやすい。サイド後に《Null Rod》を使用すること
で、さらに有利に戦えるようになる。

MSは、逆説相手には、先にコンボを決められるかどうか
にかかっている。マナ拘束をかけて、先にワンキルを
達成させたい。《Null Rod》が自分自身にも刺さる
ため、サイド後は代わりに《精神壊しの罠》を使用する
必要があるため、束縛力が劣るのが痛い。

④vs 4色PWコントロール (MS > GS > RS)

MSはメインから《Leyline》を使用している都合上、
天敵である《Wrenn》を弱体化させられるのが大きい。
また、《Marit Lage》は《Dack》に奪われないため、
《Oko》が《Spyglass》で止まっていれば安心できる。
ただ、《アウフ》や《Wasteland》などでコンボを
妨害されるので、早めにコンボを決めたいところ。

GSは、PWの種類が多い相手に結構苦戦しやすい。
《Spyglass》で1種類のPWを無効化しても、他のPWを
出されて制圧されてしまうことが多い。マナ拘束をかけ
ると共に、先に盤面を展開させておきたいものである。

RSは、《Tarmogoyf》にサイズ負けしやすいのが痛い。
サイズ負けでビートが滞っている間に相手のPWや《FoV》
などで制圧されやすい。《Serpent》を《Tarmogoyf》
より大きいサイズで出して、除去される前に早めに相手の
ライフを詰めておきたい。《見捨てられた碑》を採用して
打点を大きく上げる​のも有効。

⑤vs BUG墓荒らし (GS > MS > RS)

GSは、赤無しのBUG相手には天敵のPWが《Oko》だけ
なこともあり、結構戦いやすい。どちらが先に盤面を
整えるかの勝負である。《アウフ》が刺さりにくいの
も追い風である。特に《Golos》と《Karakas》が
揃えば大きく優位に立てる。

MSは、《Leyline》があるものの、4色PWほど刺さる
わけではない。4色PWよりも《Wasteland》や除去が
多く入っている分、コンボも妨害されやすい。

RSは、《Tarmogoyf》にサイズ負けしやすいのが痛い。
サイズ負けでビートが滞っている間に相手のPWや《FoV》
などで制圧されやすい。《Serpent》を《Tarmogoyf》
より大きいサイズで出して、除去される前に早めに相手の
ライフを詰めておきたい。《見捨てられた碑》を採用して
打点を大きく上げる​のも有効。

⑥vs ゴロスショップ (GS > RS > MS)

GSは完全なるミラーマッチのため、先手or引き運で勝負
が決まる。

RSは、《Golos》にサイズ負けしやすい上、メインから
搭載されている《Null Rod》で弱体化させられやすい。
《罠の橋》も一緒に出された場合は詰んだも同然である。
《Golos》を出される前に、相手のライフを詰めたい。

MSにとってはGSが最大の天敵である。《Null Rod》
《Wasteland》《Karakas》などMSの苦手なカードは
ほぼ全て入っているといっても過言ではない。相手が
対策カードを引く前にコンボを決めたいものである。

⑦vs Oath (MS > RS > GS)

MUDが一番苦手としているデッキといえばOath。
MSがOath相手には一番マシだとは感じているが、
決して有利に戦えるわけではない。

MSはオース相手に先にコンボを決めて勝てる可能性が
ある。生物を並べて殴るデッキではない点が、他の2種
のMUDよりもOath相手に多少は優位に立ちやすい。
メインから積んでいる《Leyline》により、相手が
Oathコンボを決めてもライブラリー修復できずにLO
してくれる可能性もある。しかし、《Oko》や
《Trophy》など除去が豊富な相手なので、苦手である
ことには変わりがない。マナ拘束等でうまく相手を
妨害した上で、先にコンボを決められるように祈ろう。

RSは《Oath》を置かれない限りは殴り放題なので、
早くビートして倒したいところである。《Oko》で鹿を
並べられないように、《Revoker》で止めておきたい。
《Oath》の着地が早すぎると、ビートでしか勝てない
RSは詰んだも同然になるのが苦しい。

GSの縛り優先の戦法では、《Oath》が2マナと軽いため、
妨害するのが結構難しい。ビート速度がRSに比べて遅い
ので、相手にうまくファクト除去を打たれて《Oath》を
置かれてしまうリスクは結構高い。メインボードから
《檻》を入れている場合は、Oath相手には多少は勝率が
上がる。Oathが環境に多いようなら、メインボードから
《檻》を入れるといい。ドレッジや逆説相手にも効く。


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