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(本番!)第25期ヴィンテージ神決定戦 神決定戦レポート

第25期ヴィンテージ神決定戦において、私が前神と一騎打ちして見事勝利した時のレポートです。

改めて動画配信を観てみたら、フューチャー卓のカメラからは手札が見えにくかったため、解説者の方々もコメントしにくかったように感じました。

そこで、私は配信動画を見直しながら、詳細記事を書くことにしました。

神決勝戦(BO5) vs 青黒ルールス OOO

G1 逆説を一枚も引けなかった!?

初手は画像の通り、以下の7枚だった。

古えの墳墓 x2
朦朧への没入
オパールのモックス
Mana Vault
厳かなモノリス
修繕
G1の初手(先手1T目に[[思考囲い]]を打たれた)

相手の先手1T目に[[思考囲い]]を打たれ、[[修繕]]が御用となった。
後手1T目、手札はほぼマナ源しかない状態にされてしまったが、トップドローで[[切望の宝石]]を入手!それをマナ源並べて出したら、打ち消されなかった!?
そのターンは、ボルトキーやマイコカーンなどの瞬殺コンボにはつながらなかったが、[[一つの指輪]]や[[多用途の鍵]]を並べてターンエンド。

いつもならこのまま[[逆説的な結果]]につながるのに、なぜ引けない?

相手は先手2T目に[[超能力蛙]]を置いてターンエンド。
後手2T目は[[一つの指輪]]と[[多用途の鍵]]、さらに[[Φ変形者]]で[[切望の宝石]]を水増ししながらドローするも、[[カーン]]も[[Time Vault]]も[[逆説的な結果]]も引けなかった。[[朦朧への没入]]で相手の[[超能力蛙]]バウンス、[[三なる宝球]]を置いてターンエンド。

頼む、次のターンこそはフィニッシャーを引かせてくれ!

相手は先手3T目にドローゴー。
後手3T目に[[一つの指輪]]でとうとう[[Time Vault]]を引いた。そこで、念のため一度[[Φ変形者]]を出したが、通った。[[切望の宝石]]に化けて3ドロー。そして、[[Time Vault]]を唱えると、相手は[[FoW]]、こちらも[[FoW]]を返した。あとは、[[大田原]]で[[Mana Crypt]]を戻し、2枚目の[[一つの指輪]]を出したら、ダメージソース無くなり、相手は投了!

G2 [[三なる宝球]]を意地でも出してやる!

G2は、後手で7枚キープ。初手は以下の通り。
1T目に意地でも[[三なる宝球]]を通してやろうという方針だった!

ウルザの物語
Mox Sapphire
Sol Ring
苛立たしいガラクタ
三なる宝球
Force of Will
ファイレクシアの変形者

相手は先手1T目に[[地底街の下水道]]で諜報し、[[致命的な一押し]]を捨てた。そして[[ミシュラのガラクタ]]で私のデッキトップを見て、ターンエンド。
私の後手1T目、トップで2枚目の[[ウルザの物語]]を引いた。私は[[ウルザの物語]]→[[Mox Sapphire]]→[[Sol Ring]]と動いたら、[[Sol Ring]]に対して相手は[[精神的つまづき]]。お互いに[[FoW]]を打ち合い、[[Sol Ring]]は打ち消された。[[苛立たしいガラクタ]]を置いてターンエンド。

私の後手1T目の行動だが、解説者の視点だと、[[ウルザの物語]]→[[Mox Sapphire]]→[[苛立たしいガラクタ]]→[[Sol Ring]]の方がよかったとのこと。私が先手であれば、それでもよかったかもしれない。しかし、残念ながら私は後手。1T目に[[苛立たしいガラクタ]]置けても、返しに相手は2マナ揃うため、1マナ打消し構えられたり、[[超能力蛙]]出されたりと簡単に動かれてしまう。そのため、意地でも[[三なる宝球]]を置きたかったのだ。結果的に[[三なる宝球]]は置けなかったが、相手の手札を消費させた上で[[苛立たしいガラクタ]]は置けたので満足だった。

相手は先手2T目に[[ギタクシア派の調査]]を唱え、[[汚染された三角州]]を置いてターンエンド。後々配信を見てみてわかったのだが、[[苛立たしいガラクタ]]のおかげで、[[ギタクシア派の調査]]がピッチで打てず、相手は[[超能力蛙]]を出せなかったのだ。結果論だが、後手1T目はうまく動けたということである。
私の後手2T目、トップから[[ファイレクシアの変形者]]を引いた。2枚目の[[ウルザの物語]]を置き、[[三なる宝球]]を唱えたら通った。相手は[[Sol Ring]]に打消しを消費してしまったため、本当に打ち消すべき[[三なる宝球]]を打消し損ねたのである。

相手は先手3T目、追加の土地を置けずにターンエンド。作戦成功!
私の後手3T目、トップから[[Mox Pearl]]を引いた。有効牌が無いので、[[ウルザの物語]]の構築物トークンを作った。私がサーチに入る前に、相手はフェッチを切って[[Underground Sea]]をサーチ。そのことで、以下の会話が。

私「メインに針は入ってませんよ(笑)」
相手「そうでしたっけ?(笑)」

そして[[Mana Vault]]をサーチ。これなら、返しに2枚目の[[ウルザの物語]]が割られても、[[一つの指輪]]や[[逆説的な結果]]を後々引いたときにマナ源が不足しなくて済むし、次のターンに[[多用途の鍵]]を持ってくれば、さらに大量にマナが出る。あとはトップドロー次第。ターンエンド。

相手は先手4T目に[[不毛の大地]]を置き、[[超能力蛙]]を出してターンエンド。[[ウルザの物語]]を割ってこなかった。
私の後手4T目、トップから[[修繕]]を引いた。右手光ったぞ!
[[ウルザの物語]]と[[修繕]]でボルトキー揃えて勝利!

G3 [[Mana Crypt]]のおかげで勝利!

メインボード同士の戦いを2本先取して、3戦目からはサイドボード同士の戦い。相手のデッキリストを見ながら、サイドボードの[[魔力流出]]2枚に注意を払うことにした。相手は[[無のロッド]]が入っていない!?それならば、次は後手でも[[否定の力]]までは入れる必要はない。
サイドボードのin-outは以下のようにした。UBルールスが対処しにくい殴り要因2種類を入れることにした。[[Φ変形者]]も合わせると、ファイレクシアン・トリオ!

Out
-2 切望の宝石
-1 厳かなモノリス
-1 神秘の炉

In
+2 アージェンタムのマスティコア
+2 ワームとぐろエンジン

そして、以下のような初手を7枚でキープした。相手は[[魔力流出]]をサイドインしていることは明らかで、当然[[ルールス]]は相棒として公開してこなかった。

ウルザの物語
Mishra's Workshop
一つの指輪
精神的つまづき
Time Walk
Time Vault
逆説的な結果

相手は先手1T目に[[汚染された三角州]]を置いてターンエンド。
私は後手1T目、トップから[[マイトストーンとウィークストーン]]を引いた。[[ウルザの物語]]を置いてターンエンド。当然ボルトキーを目指そうと思っていた。私のエンドフェイズに相手はフェッチから[[Underground Sea]]をサーチして[[Ancestral Recall]]を唱えるも、[[精神的つまづき]]で打ち消すのに成功!

相手は先手2T目に、[[不毛の大地]]で[[ウルザの物語]]を割ってきた。
私は後手2T目に、トップから[[Mox Emerald]]を引いた。[[Mishra's Workshop]]→[[Mod Emerald]]→[[一つの指輪]]と動いたら、[[無効]]で[[一つの指輪]]は打ち消された。

相手は先手3T目に、[[思考囲い]]で[[Time Vault]]を捨てさせた。そして、[[不毛の大地]]で[[Mishra's Workshop]]を割ってきた。ヤバい、マナ源が~~~!
私は後手3T目に、トップから[[アージェンタムのマスティコア]]を引いた。マナ源じゃない、これはピンチ!?何もせずにターンエンド。

相手は先手4T目に2枚目の[[Underground Sea]]を置いて、[[超能力蛙]]。このままマナ不足のまま[[超能力蛙]]に殴られる続けると、負けてしまう、ピンチ!
私は後手4T目に、トップから[[Mana Crypt]]を引いた。このカードこそが、このゲームの勝敗を左右する原因となったのであった。

さて、この局面だが、なぜ私は[[Mana Crypt]]を置いたのか?
視聴者の方々の多くは、さらに土地を引いて何か唱えられるようになるまでは置かないほうがよかったのでは、と言ってきた。
しかし、私は相手のデッキに[[呪文貫き]]や[[無効]]が入っているのを知っている。相手の土地がフルタップの内に[[Mana Crypt]]を置かないと、後々打ち消されてマナ不足になる危険性も高かった。さらに、相手は[[超能力蛙]]により毎ターン2倍のドローもできる状態。打消しを引かれる危険性は非常に高かった。少し抵抗はあったが、思い切り[[Mana Crypt]]を置く決意をした!

後手4T目の[[Mana Crypt]]を置いたシーン。マナ源不足の中、[[Mana Crypt]]が打ち消されないように、相手がフルタップのスキに出した。次のターンにダメージを食らった。

相手は先手5T目に、[[超能力蛙]]で攻撃し、2体目まで出してきた。次のトップでマナ源引かなかったら、このままアド差で負けてしまう!
私は後手5T目に、[[Mana Crypt]]のダメージを食らってしまった。そして、トップから[[朦朧への没入]]を引いた。私はそれを土地として置き、[[逆説的な結果]]で2枚ドロー。引いたのは[[Φ変形者]]と[[オパールのモックス]]。3枚のマナファクトを置き、[[Time Walk]]。
このことで、相手は打消しは引いていないことがわかった。

配信動画を見てみたら、実は相手は[[FoW]]を持っていたが、[[超能力蛙]]の2体目を前のターンに出したことにより、エサがなくなっていたのであった。もしも[[超能力蛙]]をエサのために出さなかったら、ここで負けていた可能性すらあった。

相手から打ち消しが飛んでこなかったことから、前のターン(4T目)で[[Mana Crypt]]置いてしまったことで3点食らってしまい、結果論的にはよくなかったことになる。しかし、私には[[超能力蛙]]でドロー加速されている中で、[[Mana Crypt]]を置かない決断はできなかったのだ。

そして、5T目のこのシーンも、配信映像では一見[[Mana Crypt]]置かない方がよかったように見えるが、よく見てほしい!
[[Mana Crypt]]を置かないと[[オパールのモックス]]の金属術のカウントが足りないため、[[Time Walk]]が打てないのだ!

後手5T目の[[Mana Crypt]]を置いたシーン。お陰で次のターンにダメージを食らったが、[[オパールのモックス]]の金属術達成のためには仕方がなかった。

後手5.5T目(追加ターン)に、[[Mana Crypt]]でダメージを食らった。そして、トップで[[ワームとぐろエンジン]]を引いた。とりあえずマナ源を引くために、[[マイトストーンとウィークストーン]]を置いて2枚ドロー。引いたのは[[Black Lotus]]と2枚目の[[アージェンタムのマスティコア]]。土地は引けなかったが、[[Black Lotus]]から[[アージェンタムのマスティコア]]を出してターンエンド。

相手は先手6T目に、2体の[[超能力蛙]]に飛行を持たせて殴り、2ドロー。そして、[[沸騰する小湖]]を置いてターンエンド。土地をこれ以上置く?[[FoW]]を素で打つ準備でもしているのか?
私は後手6T目、[[Mana Crypt]]でダメージを食らわなかった。2枚目の[[アージェンタムのマスティコア]]を捨てて[[超能力蛙]]を片方倒した。そして、[[多用途の鍵]]をトップから引いた。[[アージェンタムのマスティコア]]で攻撃し、[[多用途の鍵]]を出し、[[ワームとぐろエンジン]]はピッチの[[FoW]]で打ち消された。やっぱり[[FoW]]持っていたか!そのままターンエンド。

相手は先手7T目、[[超能力蛙]]で攻撃し、手札から[[否定の力]]と[[魔力流出]]を捨てて打点を3点に増やし、1枚ドローしてそのままターンエンド。おかげで残りライフ3となった。なるほど、相手は私を[[Mana Crypt]]で自滅させる作戦だったのか。でも、おかげで[[魔力流出]]を出されなくてよかった。しかし、一度でも[[Mana Crypt]]が外れたら負けてしまう、ピンチ!
私は後手7T目、[[Mana Crypt]]でダメージを食らわなかった。セーフ![[Φ変形者]]を捨てて[[超能力蛙]]を倒した。そして、[[FoW]]をトップで引いた。[[アージェンタムのマスティコア]]で攻撃し、ターンエンド。もう1ターン殴れば勝てるかも。[[Mana Crypt]]で自滅さえしなければ!

相手は先手8T目、[[商人の巻物]]から[[鋼の妨害]]をサーチし、[[Black Lotus]]を置いてターンエンド。なるほど、殴るターンを1ターン遅らせる作戦か。また、このように[[Black Lotus]]と十分な土地が揃えば、本来なら[[ルールス]]が出てきてアド差を広げてくるはずだが、[[魔力流出]]のため不在だった、助かった。
私は後手8T目、[[Mana Crypt]]でダメージを食らわなかった。そして、相手は[[アージェンタムのマスティコア]]の維持能力解決前に[[鋼の妨害]]でバウンス!?手札捨てさせた後じゃなくていいのか?[[FoW]]捨てて[[Black Lotus]]割っても仕方ないので、何も捨てなかった。
そして、[[逆説的な結果]]をトップから引いた。右手が光った!!!
相手は手札が無い。[[Mana Crypt]]を手札に回収しながら大量ドローすれば、もう勝てる![[FoW]]も確保してあるから、相手がトップで除去引いても打ち消せる!私は[[逆説的な結果]]で大量ドローして、[[アージェンタムのマスティコア]]を出し直してターンエンド。

相手は先手9T目、ドローステップでドロー結果を見たら、そのまま投了!
そのことにより、私は第25期にヴィンテージ神就任となった!!!

勝利した盤面

相手は、私が[[逆説的な結果]]を打った時に打消しを構えていなかったことと、私が[[Mana Crypt]]で自滅することを狙い、[[魔力流出]]を置かなかったのが幸いだった。
もしも1度でも[[Mana Crypt]]のダメージを食らった回数が少なかったら、私のライフが余っていることで、相手は[[魔力流出]]を置いてきたはずである。
もしも1度でも[[Mana Crypt]]のダメージを食らった回数が多かったら、当然敗北。
結果論的には、[[Mana Crypt]]で食らった回数がちょうどよかったということ。それが勝敗を分ける要因になったゲームであった。
更には、視聴者の皆様からは、[[Mana Crypt]]で死にかけている盤面でダイスロールする私と一緒にハラハラドキドキしてくれたとのご意見もあり、結果的に多くの人に見ごたえある盤面が見せられてよかったと思っている。

そして、[[Mana Crypt]]置くべきかどうかの局面が、視聴者視点では数回あったかもしれないが、どれも無意識に置いたのではなく、置いた理由はあったのだ!

配信を視聴して応援してくださった皆様、当日一緒に参加してくださった皆様、対戦してくださった皆様、そして開催や解説をしてくださった晴れる屋のスタッフの方々、ありがとうございました!

これからは、ヴィンテージ神として、晴れる屋に貢献していこうと思います!特にヴィンテージ、そして他フォーマットを盛り上げていくように、しっかり頑張ります!

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