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男の子と山を下りた話

先日、ひさびさに山登りをしました。

今日は、最近あった楽しい話ということで、そこで出会った男の子の話のエッセイです。

どんな風に出会ったか。

それは、私が山を下りてた時。
夕方ぐらい。

お母さんが登山道の石の上に腰かけて、小さい男の子が側にいて。

その時は、男の子に「頂上まで行ってきたの?すごいね〜」っと言って通り過ぎました。

しかし、暫く下りていると救急箱を抱えた男性が登っています。

ちなみに、その山は、太宰府の後ろにそびえる宝満山という標高829mの山で、多くの方が登る登山道は急な石段が続きます。登りは休み休みでないとしんどく、下りる時は途中で膝がガクガクになることもあります。

あと、登山口近くにある竈門神社は縁結びの神さまですが、鬼滅の刃のブームと共に、聖地になった事でも有名です。


さて、その3人家族に話を戻しましょう。

気になって登り返して聞いてみました。

すると、実は、お母さんが下山中に足を挫かれていて、救急箱を持っていたのはご主人だったことが分かりました。

※宝満山は途中に誰もが使える救急箱が置いてあるんです。

私は「何かお手伝いしましょうか?」と

そこから、お父さんはお母さんに肩を貸して下りて、私はお父さんから頼まれて小さな男の子と手を繋いで下りることになったのです。


男の子は小学2年生ぐらいかなと思ったのですが、聞いてみると5歳でした。体格は小さかったのですが、「です。ます調」で丁寧に言葉を返すしっかりしてる子だったんです。

30分ぐらい一緒にいる中でこんな話をしました。

「いま、どんな事がしたい?」
→「早く大人になりたい。」

「大人になったら何をしたいの?」
→「家の手伝いをしたい。」

「何の手伝いをしたいの?」
→「お風呂掃除がしたい。」

ああ、小さいから今は出来ないんだな、ご家庭の様子が何となくわかるなって思いました。

あとは、自分は4人家族でお兄ちゃんだとも言ってました。ご両親によると弟はいないとの事。憧れでしょうか?

最後に、登山口からそのご家庭の車がとまってる駐車場まで、私の車で送って行ったのですが、その子が、「車が狭い狭い」って最初につい言ってしまったのを反省したのか、暫くするところっと変わって、

「この車は大きくていいなあー、ずっーと乗っていたい」

と何度も言ってて内心クスクスしてました。

考えてみると、私が、最初に小さい男の子に「山に登って偉いね。」とか、「小学2,3年生に見えてびっくりした!」とも言ったので、少し背伸びしてお兄ちゃんになりたかったのかなと思いました。

そんな、ほくっと楽しい山での出会いでした(^^)

お母さん、足は良くなったかなあ?

そうそう。小さい男の子には、「山で困ってそうに見える人がいたら声かけてね〜」と言っておきました。

ずっと覚えておいて欲しいな〜

取り止めのない話でしたが以上です(^^)

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