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「青のオーケストラ」から学ぶ、過去の乗り越え方

おはようございます。

裏サンデーで絶賛掲載中の青春音楽マンガ『青のオーケストラ』から、過去の乗り越え方についてお話します。

『青のオーケストラ』は、主人公・青野一(あおのはじめ)は、プロのヴァイオリニストを父に持つ主人公・青野一(あおのはじめ)が、友達や学校生活を経て、音楽と向き合い、人と向き合い、成長していく青春ストーリーです。
音楽という目では見えない題材ですが、作者の阿久井真(あくいまこと)先生の圧倒的な表現力により、音が実際聞こえてきそうなシーンに多くの読者が惹き込まれています。
現在(2022年8月時点)、翌年2023年の春にEテレにてアニメ化が決定しました。

過去にとらわれない

秋音律子(あきねりつこ)と出会ったところから、一の話が動き出します。
律子は中学のクラスでは浮いていて、いつも保健室で勉強したりヴァイオリンの練習をしていました。
律子がなぜ保健室で過ごしているのか気になった一は、律子が友だちがいじめの被害に遭い、かばおうとして加害者の頬を叩いたことを知ります。律子の過去を知り、一は律子が保健室で過ごしながらも学校に行き続けることに疑問を抱きます。
一自身も、父親の不倫騒動により学校では好奇の視線にさらされた経験がありました。ゴシップの噂が飛び交うクラスで居たたまれない気持ちを知っていたからこそ、律子が楽しそうにヴァイオリンを弾いている姿に関心が湧き、なぜかを律子に問いかけます。
律子は、絶対に行きたい高校があるからだと答えます。
律子がずっとヴァイオリンの練習を続けていたのは、オーケストラ部に入ると決めていたからでした。

未来を見て今を生きる律子を前に、一は律子が苦い思い出はもう過去のことにしているのだと気付きます。
そして「好きなことを我慢する必要はない」ことに気付き、もう一度ヴァイオリンと向き合っていきます。

寄り添う存在、背中を押す存在がいる

中学3年生の話では、一の進路を気にかける1人の教師が登場します。
武田先生は、一が中学1年生のとき優勝したコンクールに聞きに来ており、一は担当教師が聞きに来てくれることが初めてで嬉しかったというエピソードがあります。
武田先生とはいい関係を築いているようです。
武田先生は一のヴァイオリンの音が好きで、もう一度ヴァイオリンを弾かないかと思いながらも、一が音楽を辞めた理由も知っているからこそ、最も一の気持ちを尊重して寄り添ってるようでした。
一が律子との出会いを経て、武田先生は一が再び向き合い始めたことを感じ取ります。そこでしっかりと先生自身の母校である海幕高校(うみまくこうこう)はどうかと勧めます。
オーケストラ部に入るかは一が決めること、しかし、絶対にここでなら一にとっていい経験ができるから、と武田先生は自信をもって一に提案します。
先生の後押しを受け、一は迷い続けていた進学先を決めたのでした。

自分が目指したいモデルを見つける

再びヴァイオリンを手に取った一は、まだ武田先生おすすめのオーケストラ部に入るかは決めかねていましたが、新入生歓迎会での演奏を目の当たりにした一は、一糸乱れぬ力強い演奏に圧倒されます。
興味がそそられオーケストラ部に仮入部で行ってみると、そこでコンマス(ヴァイオリンのリーダー的存在)の原田先輩の演奏と先輩たちの演奏を聞くことになります。
一はコンマスが主導し、みんなで一つの音を創り出していることに感動し、音を合わせることに心が動きます。
これまでプロのヴァイオリニストである父から教わり続け、ソロの演奏をしてきましたが、父が家を出た後、目指すべきものを見失っていましたが、原田先輩と出会い、一は自分の進みたいものが見えてきたようでした。

事業をやっていく上で、様々な局面にぶつかることもあります。
しかし、過去にとらわれず、目指したい未来に向かっていくことを大切にしていれば、何度でも乗り越えられると学びでした。
何よりも、灯台のように先を示すメンターの存在や、一緒に高め合う仲間の存在、応援してくれる存在、手を貸してくれる関係者の方々の存在のありがたさを感じました。
私は周りの人たちによって、未来を切り開いている、だからこそ自分自身が未来を見据えて、今を全力で駆け抜けていきたいと思います。

金現珍


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