Mリーグのコメランズに物申したい

物申したいのである。

Mリーグのコメランズに物申したいのである。

コメント機能は好きなのだ

麻雀のプロリーグ、Mリーグ。

平日の夜に興奮と熱狂を届けてくれる、至福の時間である。

AbemaTVにはコメント機能があって、コメントの盛り上がりもまた、Mリーグの魅力の一つだと思う。

いいアガリが出た時

「きたーーーー!!」

「おおおおおおお!!」

とコメントが流れていく様は、興奮を共有出来て、とてもいい。

また、選手本人の魅力に触れられるのもいいところだ。

「〇〇選手可愛い」

「〇〇選手イケメン」

「〇〇選手すごい顔してるwww」

どの競技でも、競技自体の魅力はもちろんのこと、プレーヤー自身が魅力的だからこそ、多くのファンがつくと思う。

だから各選手の魅力について、コメント欄で発信し、共有しあえる。これは、すごくいいことだと思うのだ。

だが、私は物申したい

ところが、私はコメランズに物申したいことがある。


それは、一言でいうと以下の通り。


「あまりにも、無責任な批判が多すぎやしないか?」


という点である。

多い。多いのだ。無責任な批判がとにかく多い。


例えば、ある選手がダマ聴に振り込んだとする。

「ぬるすぎ」

「あの牌をノータイムはないわ」

といったコメが散見されるわけだが、私は思う。

「え、何様?」

と。


前提として、

ダマ聴に振り込む=しょぼい

ダマ聴に振り込む=聴牌を見抜けない、実力不足

という思いがあるからこそ、上記のようなコメントを打つのであろう。

しかしながら、Mリーグという舞台で戦っているのは、言うまでもなくプロである。

ただのプロではない。プロofプロなのだ。トッププロなのだ。

そんな選手たちだから、ダマ聴には当然注意を払っている。

「もしかしたらこの牌はあたりかもしれない」

そう思いながらも、自分の手牌の価値と放銃のリスクを天秤にかけて、「切るべき」と判断するから切っているわけだ。

そのプロの判断に対して、

「ぬるすぎ」

って。何様のつもり?傲慢にもほどがある。そう思わざるを得ない。


「ノータイムで切るのは無いわ」

というコメントについては、もはや呆れすら沸く。

いや、そりゃプロなんだから思考速度も速いだろう。自分の番が回ってくるまでに、上記で書いたような「切るべきか、やめるべきか」の答えは考え終わっているケースも多いだろう。

ノータイムで切る=無思慮に切っている

わけではなくて、既に思考が終わっているから速く切っただけのこと。

ノータイムだからといって、ダマ聴に無警戒というわけではないのだ。

それに対して

「ノータイムはないわ」

って。恥ずかしくないのだろうか。

じゃあ何か?

危険牌を切るとき、

「(もう切るって決めてるけど)悩むふりをすることで、『危険牌だとわかってますよアピール』しておくか」

みたいな感じで、長考したフリでもして欲しいというのか?麻雀ってそういう競技?違うと思うけど。


大体さ。

「ノータイムはないわ」

っていうけども、悩んだら悩んだで

「〇〇マジ長考しすぎ」

とかいう輩もおるわけやん。


もう、こうなるといちゃもんよ。ただのいちゃもん。または魔女裁判。どう転んでも批判しかない。

結局、「とりあえず批判しとけ」の精神が先立っているのが明らかなのが、見ていてとても見苦しい。

特に、若手の選手や、新規参入の選手、成績がふるわない選手に対しては批判のコメントが目立つ。

なんだ?若手プロより、自分の方が麻雀がうまいと?そのスタンスが傲慢だと思えてならないのだが……


いや、別にいいのだ。

「〇〇選手の打ち方はなってない!俺の方がうまいね!」

そう思うのは個々人の自由だし、アピールするのも自由だ。

だが、それならそれで、もう少し世の役に立つ発信は出来ないものか。

「〇〇選手、今の振り込みは無いわ。ぬるすぎ」

こんなコメントを発信したところで、だれが得するというのだ?

先述したように、「きたー!!」といったコメントは喜びや興奮を共有できるという点で有意義だろうと思う。

だが、「ぬるすぎ」というコメントはだれが得する?

まさか、

「わかる、今のは無いわ」

「〇〇選手はほんとぬるい」

という陰口のようなコメントで仲良く共感ごっこをしたいとでも?ダメとは言えないが(そんな権利はもちろんないが)、ずいぶん、根暗な楽しみ方だなぁと思わざるを得ない。


本当に本心から、

「俺の方がうまい」

「少なくともあの打牌はおかしい」

と思うなら、根拠を示して発信してほしいものだ。

「こうこうこういう理由で、あのダマ聴に放銃するのはぬるい」

ということであれば、一つの情報として、誰かの、何かの役に立つ可能性も出てくるだろう。

そうでない、何の根拠も示さない、ただの無責任な批判は、人間としての品位が問われると思うのだが、皆さんはどうお考えだろうか?

最後に:もっと選手へリスペクトを

コメランズへ物申したい。

そう思って筆を取ったわけだが、結局言いたいことはこれに尽きる。

「もっと選手をリスペクトするべき」

何度も繰り返すが、Mリーグという舞台で戦っている選手たちは、プロなのだ。プロofプロ、トッププロなのだ。

だから彼らの闘牌を観るときには、根底には、リスペクトを持つべきだと思う。

例えばある選手が、不合理な一打を打ったとする。

その一打によって、アガリ逃しや、放銃といったマイナスの結果が生じたとしよう。

その時に、

「なにあの一打。ないわ。ぬるすぎだろ」

とか思っているのは、選手に対するリスペクトが無いと同時に、思考停止しているのと同様である。

そうではなく、

「結果はマイナスに出たが、〇〇選手には当然、意図があったはず。一体どんな考えであの一打を打ったんだ?」

と考えた方が、何百倍も生産的だし、何千倍も麻雀がうまくなるだろうと思う。はっきり言うが、

「ぬるすぎ」

の一言で思考停止している人は、たいして麻雀強くないのでは?と思う。え、皆さんもそう思いません?


というわけで、コメランズに物申すこの記事もそろそろ終わろうと思う。

Mリーグを通じて、麻雀という競技がもっと広く普及してほしいと願うし、Mリーグももっともっと盛り上がってほしいと思う。

「麻雀ってちょっとおもしろそうだな」

と、興味を持ってMリーグを初めて観る人が、

「〇〇選手、ないわ」

「ぬるすぎ」

というコメントで埋め尽くされているコメント欄を観て、

「Mリーグってめっちゃ楽しい!!!」

ってなる?ならないでしょ。

Mリーグのより一層の盛り上がり、そして麻雀の普及のため、コメランズの、人間としての品位が問われているのではないだろうか?


おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?