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FOR_HEROES No.0 メイキング(佐々木)

どうもFOR_HEROES総司令にしてBATTLE 0 “Briefing : Welcome HEROES”を制作したしゃる(佐々木翼)です。
FOR_HEROESに参戦いただき、ありがとうございました。

この記事ではBATTLE 0の生誕秘話や、制作の裏側をお伝えできればと思います。
ちなみにこの記事だけ無料公開しております、このボリューム感(あるいはもっと爆発的に多い分量)で今回のFOR_HEROESの制作の裏側をぜーーーんぶお見せできればと思います。
是非とも他記事もご購入のほど、よろしくお願いします。


◆第1章:そもそもBATTLE 0って何よ

告知画像をご覧いただければわかる通り、当初BATTLE 0は存在していなかったのです。では、それは一体どこから生まれてきたのか・・・?
まずはそこからお話ししましょう。
結構長いので、制作工程だけ見たい人は飛ばしてください。

時は遡ること、4月2日(木)。RIDDLERに入社して2日目のことである。

web担当が居ないRIDDLERであるところ、webの実装(Wordpress)やその他サイトとの連携などを全て総司令がするということに(いつの間にか)なっていました。なぜ?
しかしながら過去web謎解きでとんでもないことをやらかしている私は相当気が気でない状態でございました。
(意味が分からない人は、周りの古参謎クラに聞いてみよう!「聖夜って何ですか?」が合言葉だ!)

そんな時、SICKS_MONSTERSの生みの親、web謎の王たる零狐春の前代表常春とラインで話してたんですね。
FOR_HEROESの開催に際して事前に連絡していたし、いろいろヒントになるかなぁと。
(そもそもを言うと僕と常春とはAnotherVision創設時のメンバーです。)
その時の会話がこちら(13:58)。

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それを受けて僕のボヤキ(14:00)
(ここで既にブリーフィングにする案は出ています)。

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そう、やるならBATTLE 1のヘラクレスが始まる1日前、つまり翌日の21時頃までには、
「タイトルを決め」
「構成を作り」
「大謎を作り」
「その他問題を作り」
「デザインを上げ」
「それをweb実装する」
以上を達成しなければならないのです。制限時間31時間です。
しかも今回はSICKS_MONSERSの後続企画1発目、しかも先鋒。
下手なことはできません。この時の逡巡が次のラインに書いてあります。

画像3

しかし、ここで佐々木に電流走る。

1.今回RIDDLERとして明確に活動するのは初。
  しかし謎クラの皆様の認知度は低い。
2.私はヒラメキ一発系の謎よりも、
  ”周遊系既存のもの使ったるぜ”系の謎のほうが得意。

→それなら、RIDDLERのHPを探索させる謎ができれば・・・

画像4

できました(14:02)
もはや4分で構成はでき、問題の案もそれとなく浮かびました。
進捗60%です。ここまでくれば後は実装するだけなので、これを実行することに決めました。
サンキュー常春。
早速FOR_HEROES制作グループラインに投げます(ここでタイトルが確定しています)。


それでは早速作っていきましょう。ここまでで1,000文字近いですね。あと3,000文字くらいあります。頑張っていきましょう。


第2章:BATTLE 0の味付け

さて、タイトルが「Briefing : Welcome HEROES」に決まりました。
ブリーフィングとは、作戦実行前の簡単な打ち合わせみたいなもんです。
これから迫りくる辛い戦闘に向けて、まずは「ギルドの各個人に腕慣らしをしてもらおう」ということを念頭に組み上げていくことにしました。
これならヒラメキ一発を使わない、自分の領分に引き込むことができます。周遊謎作るの私うまいんで。

どこから作っていきましょうか。
多分2STEPくらいあるだろうし、1STEP目の魚の骨から考えていく?
うん、まぁいけるでしょう。
しかし、魚の骨をそのまま出しては芸がない。
何しろこれは「英雄達が今から戦いに挑むためのブリーフィング」なのです。
捻りのない演習など、演習ではありません。
じゃあどうやって捻りましょうか。とりあえずHPを見てみよう。

画像5

・・・これだな(5秒)。

元々HP内をくまなく歩かせるコンセプトでしたので、ここにある例題を使わない手はありません。
赤い矢印を設置するだけで、”この謎解きでしか存在しないルール”を生み出してくれるのですから。
となれば「末尾を使えそうなアルファベット」を抜き出しましょう。

しかしこれが意外にも薄い!
「F,H,I,L,M,N,R,S,V,X,Y,Z」くらいしかないのです。
(その他は伸ばし棒などになる)
更に日本語にすると「い、ち、ふ、る、む、ぬ、す、と」くらいしか使えない。
おいおい全然ないじゃないか。
ここからいい感じに拾って5文字、5文字くらいの単語。

うーん・・・となって出てきた言葉が「とるすとい」。
うん、、、まぁ雰囲気はいいんじゃないだろうか。
唐突感は否めないが。
ところで作家だったと思うけど、何したんだっけと思って調べてみると
「戦争と平和」の著者でした。
OK採用。

というわけでSTEP1ができあがったので(制作開始からここまでで10分)、次の構造を考えます。

まぁ多分ページが遷移してLAST WAVEが出てくるんでしょうね。
簡単と謳うので、2STEPで止めましょう。
となると最後の答えが出てくるはずですが、最後の答え・・・何にしよう。
ここで藤本(うみすけ)とブレスト気がしますが、何と迷ってたか忘れました。
最終的に結構早く「ready」にしようとなりました。
(ちなみに既に各メンバーの名前を使う構想はできています。)

更にここでまた「このままでは芸がないぞおじさん」が頭を出します。
しつこいですね・・・

意外とSTEP1が凝っちゃったので、LASTで凝らないわけにはいきません。
(こうしてあらゆる物ってインフレしていくんだな)
そうなると、最後の問題として頭にあるものは直接出せず、”なにかしらアクションを起こしたら”出てくるってことにしておきたいと思います。
うーん、そうだなぁ、じゃあ結構ベタだけど、
公式HPのどっかを何回かタップすると出てくる
を使っちゃうか・・・と何気なしに考えたことがぴったりハマってくれました。
ちなみにこれを実行するためには、サイトを組んでくれているねりこ君の力を借りる必要があったのですが、ラインで聞いたところ「可能です」と即レスくれたので、採用しました。

じゃあいい感じに「電球を5回タップしたら画像出てくるように」とお願いしました。
古典的だけど、実際にやるとびっくりするよねあれ。
ちょっとテンション上がります。

さぁ、全体構成は完了しました
あとはSTEP1を5問と最終問題を作るだけです。いってみよう。


<第3章:あとは盛りつけをしたら完成です。>

それでは後の実装を考えていきやしょう。
なぁにすぐ終わりますよ、だってもう構成できてるんですから。
構成できたら9割終わりですよ。
(って謎制作者はよく言います。嘘ですから騙されないようにしましょう)

〇まず答えの候補を決めます。
トルストイが出てくるように合わせると、なんとなく「ZLSZI」みたいな感じになるかな?からスタート。よっしゃいくぞぉ!

〇A
NA”Z”Oが答えにできるかな?
探してみるとちょうど動画の石橋のとこでナゾトキって出てきますね。
”Z”に決定。

〇B
さっきトップページ使ったんで、次はCONTENTS使って単語作れないですかね。
いい感じの形があるんで、これを模して作ります。
MAI”L”でも作りましょうか。作れますね、完成です。

〇C
じゃあ次は(ABOUTはどうせ使うので)CONTACT使いたいっすね・・・
あ、CONTACTにMES”S”AGEがある。
しかもいい感じに一番下の枠です。
”S”採用。

〇D
もう一つのZ。
あ、下のほうに2019がありますね、”Z”EROが使えます。
背景黒くて、©の横にあるので簡単に示せそうです。
“Z”採用。

〇E
最後”I”です。
お、R”I”DDLERロゴつかえますね、”I”に決定。

STEP1が完成しました。

〇最終問題
これは元々「社員の名前を使う」と決めていましたが、「ready」の文字列があるかは確認していませんでした。
祈るように文字を拾っていくと・・・いい感じにばらばらに拾える!!!やった!!!!!その結果小野くんが仲間外れになりました。ごめんね。
しかも社員にはそれぞれ”異なる記号”が振り分けられています。都合がいい、謎のために生まれてきたんじゃないかお前
完成です。

さぁあとはこれらをデザインしていきましょう。
当初問題デザインはこちらです。

画像6

これで初期テストプレイが完了しました。
一応問題なく解けます。やったぜ!
22:57でタイマーストップ。
作ると決めてから(通常業務を挟みつつ)、約8時間で9割完成形にこぎつけました。
やればできるじゃん。

<第4章:総帥、動く。>

しかし話はここで終わりません。
誰か忘れていませんか?
そう、我らが総帥「しーば」です。
一応社長である手前、RIDDLERコンテンツが世に出る前には解いてもらう必要があります。
というわけで解いていただきます。
総帥!!どこにダッシュをいれましょうか!!

実際の指摘点を以下に記載します。

画像8

BはPCのサイズで見ないとこの並びにならないため、PCを設置しました。
後のスマホでのタップへの布石となります。
また、左端は初期状態では実際青いため、青くしました。

画像9

しーば「これ、下の灰色要らなくない?右下これ一意じゃないすか」
佐々木「ほんまやんけお前か」

画像9

Dは指先がわかりづからったため、「0」を確実に答えさせるようにしました。

上記の訂正により、全ての調整が完了しました。
大体公開の30分前だったと記憶しています。
web実装がかなりギリギリだったため、いろんな意味でおなかが痛くなっていました。

そして運命の4/3 21:00(ちょっと過ぎ)、BATTLE 0 発進───


最終的に1万人以上の方に遊んでいただいている?ようです。
ありがとうございます・・・
注意事項の推奨環境で「スマホ」が当初入っていなくて、結構な方のフラストレーションとなってしまったことお詫びします。。すみませんでした。
(これは蛇足なんですが、実はブラウザを細くするとPCでも電球が押せました。Vtuber蜜井ひなさんがそれで突破しててクッソビビりました。)


<最後に:いかがでしたか?>

こうしてドタバタ始まったFOR_HEROESでしたが、次の日から難易度が爆上がりし続け、阿鼻叫喚となったことは言うまでもありません。

果たしてそれらのBATTLEはどのようにして作られたのか?
どれもボリュームたっぷりに書かれています、何か制作の糧になるかもしれません。
是非とも、購入いただければ幸いです。


【クロスレビュー】

雨露山鳥

僕の謎が先鋒としては難しすぎたせいで、急遽作成されたそうです(ごめんなさい)。にしても1日であのクオリティのものを作り上げるとは……。デバッグは公開直前にやった憶えがあるのですが、まさかwebサイトまでいじってくるとは思わず「ひ、ヒエエェ……」と震え上がったことを憶えています。Briefingとはいえなかなか骨のある問題で、解いてくださったかたも苦しめられたのではないでしょうか?

わちこ

4つのバトルしかないと思ってたら、突然出てきたステージ。あんな短時間でできたとは思えない作品。
僕もリアルタイムで解いてたんですけど、矢印の法則に気づかず、20分間詰まりました。社員失格ですね・・・。
サイト内をくまなく使ったいい謎でした。
簡単すぎず、難しすぎず、綺麗な謎。真似できるようになりたいです。

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