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アイドル版バロンドールの筆頭 ~他グループのセンターにない森田ひかるの魅力~

決して大きくない彼女がセンターでステージを縦横無尽に動いてパフォーマンスする姿は、どこかマルコスジュニオールのような躍動感を感じさせる。
言葉にするのは難しいが、平手友梨奈が"ファンタジスタ"とするなら森田ひかるは"Box to Box"なタイプだ。

今回は櫻坂46の現センター森田ひかる(以下るんるん)を取り上げる。

先日のライブ、僕は改名してから始めて櫻坂46を見た。
グループとしての変化を感じに行こうと意気込んで臨んだ。
同時に森田ひかるを見れば今の櫻坂を感じられるだろうとも思った。

ライブが終わって未だに余韻が抜けないなか、殴り書きのように森田ひかるについて存分に語っていければと思う。

本題に入る前にるんるんの簡単なプロフィールを。

★森田ひかる
・2001年7月10日生まれ、福岡県出身
・身長150.5cm(加入時が149cmだったのでやや伸び)
※櫻坂で最小
・坂道合同オーディションで加入 欅坂46の2期生
・かに座
・櫻坂46として発表したシングルの表題曲で2作連続センター

◆歴史を知る 欅を知る

話が少し逸れるが、僕は勝手ながら櫻坂の歩みはどこかマリノスと似ている部分があるように感じている。

2013年シーズン。
天皇杯を優勝し、リーグでも最後まで優勝争いをしたあのシーズン。
その中心であり、この人の名前を出さずにこの年は語れないといえる人物が中村俊輔だ。
マリノス復帰以降、最初のほうはサイドでの起用もあったが"10番"のポジションで着実にチームを引き上げ久しぶりのタイトルをもたらした。

翌年以降はチーム成績は決して振るわなかったものの背番号を10にし、名実ともにマリノスのセンターとして常にチームの中心にいた。

しかし2014シーズンの"あること"を境に彼の風向きは変わり始める。
シティフットボールグループ(以下CFG)が少数株主となるパートナーシップが発表され、CFG主導で簡単にいうとマリノスの内部で組織改革が始まったのだ。
そこに今まで中村俊輔が愛した居心地のいいマリノスはなかった。

2015年以降はケガにも悩まされ、フル稼働できなくなってきた俊輔はシーズン終了後ジュビロ磐田へ移籍。
ついにマリノスを離れることになった。
このとき、マリノスのファンサに行って俊さんが「シティ次第…」って神妙な面持ちで言ったのを僕は一生忘れない。

ここまで一切森田ひかるの話をしてないがここで読むのを止めないでほしい。
いきなりオチは面白くないだろう?
僕は「城之内 死す」みたいなことはしない。

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ここまでマリノスと中村俊輔について話をしてきたが、この流れが欅坂46と実に似ているように感じたのだ。

欅坂46を語る上で欠かせないのは全シングルでセンターを務めた平手友梨奈。
先ほどのマリノスの話でいえば中村俊輔にあたる。

欅坂は平手が中心であり絶対的であった。
おそらく俊輔以上に。
デビューのサイレントマジョリティーから3rdシングル二人セゾンくらいまではのびのび活動しているように見えた。
風向きが変わり始めたのは4th不協和音以降。
この辺の話は以前の記事でも書いたので興味がある人はぜひ読んでほしい。
なので今回は細かいことは割愛させていただく。


その後、平手は体調不良などを理由にライブやグループの活動を欠席することが増えていき、最終的には2019年大晦日の紅白歌合戦を最後にグループから"脱退"という形で去っている。

何が言いたいかというと、特定の個人がいることで組織の価値があることは往々にしてあるが、その個人に頼らない組織になっていく必要があったということだ。

俊輔がフル稼働できてないのにいつまで経ってもフル稼働するのを待ってはいられない。
平手がメンタル面含めフル稼働できないのにいつまで経ってもフル稼働するのを待ってはいられない。
なぜなら組織は動き続けるからだ。

結果マリノスはCFGからアドバイスをもらいながら改革を進め、欅坂46は改名という形で新たなスタートを切った。

◆迷いの中に現れた"ひかる"もの。

前置きが長くなってしまった。
大変申し訳ない。

ただひとつ。
アイドルグループは、フットボール以上に中心になる個人の存在がグループの価値を作るのだ。
つまり最大の違いは、個人の存在がグループのカラーになるということだ。

平手の離脱が増え、おそらくグループとして今後進むべきを模索していたときにあるひとつのパフォーマンスを目撃する。

2019→2020CDTV年越しライブで披露した欅坂46最後のシングル「黒い羊」のパフォーマンスだ。
この時すでに平手は満身創痍。
紅白のステージも点滴を打って本番だけ出た形。
先ほども言ったが、のちに欅坂としてのパフォーマンスはこの紅白が最後となった。

そしてこのCDTVライブで披露した「黒い羊」でセンターを務めたのが、森田ひかる である。

このときのパフォーマンスを僕を含めて多くの人が同じことを感じただろう。

「森田センター、いいんじゃない?」

センターを模索していた欅坂にとっては大きな発見であり、何より多くのファンを納得させるパフォーマンスを魅せた森田には脱帽だ。
あのパフォーマンスは僕も鮮明に記憶している。

黒い羊の難しい世界観を完璧に表現しきったのだ。
にしても欅坂の楽曲はセンターにかかるカロリーがあまりにも高すぎる…😅
だからこそ、センターを務め素晴らしいパフォーマンスを魅せたことで彼女の魅力は大放出されたのだ。

後の欅坂46ラストライブでは幻のシングル「10月のプールに飛び込んだ」でもセンターを務めている。
僕はこの曲の瞬間に改名後のセンターは森田であると確信した。
もともと平手がセンターの予定だったが、この曲のセンターは森田ひかるだ。
このパフォーマンスから、次に向かっていく強い決意を感じた。
歌詞もスゴくメッセージ性が強く、僕が欅坂で一番好きな曲である。

森田ひかるの時代はここから始まったと言えるだろう。

◆アイドル界の"Mason Mount"

ここからはもう少し明るくるんるんについてを語っていこうと思う。

僕のるんるんの印象は何でもできるアイドルという印象だ。
サッカーでいえば、パス、シュート、ドリブルの三拍子に加えて守備にも走れる運動量も豊富な選手だ。

そんな印象を抱くようになるきっかけとなったのが先日開催されたW-KEYAKIFES 2021でるんるんのパフォーマンスを間近で見たことだ。
「黒い羊」や櫻坂のシングルの「Nobody's fault」や「BAN」といったクールな曲でのるんるんのパフォーマンスも魅力的だが、僕が最も彼女に惹かれたのは5曲目の「君と僕と洗濯物」という曲である。

聴いていただいたら分かると思うが、明るくて可愛らしい曲である。
この曲のセンターもるんるんが務めている。

元々目がパッチリしていて小動物のように可愛らしい感じだったが櫻坂の曲のイメージ的にクールでカッコいい印象が強かった。

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さすがにこれはいじっているが、本当にこれぐらい目が大きい。笑
興味がある人は調べてほしい。笑

そんなるんるんの可愛らしさを全面に引き出した曲が「君と僕と洗濯物」。
この曲のるんるんのフリの可愛さや表情の可愛さを見たら、るんるんを好きにならない人はいない。
彼女がセンターなのもとても納得がいく。

カッコいい曲も可愛らしい曲も全てを高いレベルで表現する。
るんるんは僕が思ってる以上に何でもできるアイドルだと気づいたのだ。
これこそがるんるんの最大の魅力だと思う。

僕が言うのは大変おこがましいが、今のところ余計な力を入れずに楽しめてパフォーマンスしていると思うのでどうか背負いこみすぎず、るんるんのペースで活動してほしい。
こんなこと言いたくないがもう同じ轍は踏んでほしくないのだ。

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僕の文ではるんるんの魅力は20%も伝わってないと思うので、とにかくたくさん見てほしい。
もっとたくさんの森田ひかるを知ってほしい。
そして彼女を感じてほしい。

少しずつスターダムをかけ上がっているMountのように、

森田ひかるもスターダムをかけ上がる。



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