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【振り返り】あなたがゴール裏で観戦するべき/するべきでない理由

はじめに

お久しぶりです、朝倉です。5月にデカい課題とテストが立て続けにあり、最近更新が滞っていました。passかfailかは置いといて、ひとまず無事に乗り切って残すは卒論だけになりました。これでこの先僕の人生でスコットランドの議会制度を英語で勉強することは二度とないと言い切れます。何をやらされていたんでしょうか。なんだか悪い夢を見ていたようです。

切り替えて、22-23シーズンお疲れさまでした!終わってから少し経ってしまいましたが、いろいろなことがありましたね。名物となった開幕スタートダッシュをかました後に、まさかのポッターがロンドンへ栄転。代わりにウクライナからカタコト英語の熱血イタリア人男性がやってきました。

crazyを自称する人間は少し危ないですが、
彼の場合は愛すべきcrazyです。

就任直後はなかなか白星のない苦しい時間を過ごしましたが、因縁の相手チェルシーに大勝してからが今シーズンの真のスタートでした。頭のネジを一つ外したクレイジービルドアップ戦法が板につき、唯一無二ともいえる独特なサッカーでプレミアを席巻。終わってみれば6位&クラブ史上初のEL出場権獲得と、夢のようなシーズンはこれ以上望めない形で終了となりました。

言葉はいらないと思います。選手監督はもちろん、フロントも含めて全員に朝倉から満点をあげたいと思います。ただ、望外の結果を残した今シーズンを受けて、ブライトンがクラブとしてもう一つ上のレベルに行けるかは、来シーズンにかかっていると思います。競争の激しいプレミアリーグにおいては、1シーズンだけ調子がいいなんてのは割と起こります。(ブライトンがそうなったのはめちゃめちゃ嬉しいです)

「たまたまじゃねえって言ってんだろ‼️」

ありきたりなことですが、やっぱりビッグクラブとそれ以外の違いって、それを継続できるかどうかなんですよね。直近のパフォーマンスに継続性が伴えば、そう遠くない未来にビッグ6に割って入る存在になれると僕はマジで思ってます。楽しみ。

シーズンも終了してから少し時間が経ち、多くの方のシーズン総括を楽しく拝見させていただきました。戦術的な振り返りなどは他の方の高品質なものがたくさんありますので、そちらをご覧になって下さい。ということで今回は、今シーズンゴール裏から観戦して良かったところ、気になったところを書いていくダラダラな回にしようと思います。お時間ありましたらお付き合いいただけると幸いです。

ゴール裏で観戦するべき理由

1.ゴールシーンの迫力

まず最初に思いつくのはこれです。サッカーはゴールにボールが入ると得点になるスポーツです。ボールは常にゴールを目指しているわけです。で、ゴールシーンがサッカーにおける最もボルテージの上がる瞬間です。何を当たり前のことを言ってるんでしょうか。

「ゴールならさっきあっちの方へ行きましたよ」

例えばサイドで横から試合を観ていた場合、三笘選手の華麗なドリブルは一番近くで観れるかもしれません。でも三笘選手たちが目指しているのはゴールなんですよ。チャンスになればなるほど彼らはサイドに座っている皆さんから離れていってしまいます。主観的な興奮のピーク(至近距離にボールが来た時)と、客観的な興奮のピーク(ゴールシーン)の間で多少のズレが生じてしまうことは否めません。

一方ゴール裏に構えていた場合、選手たちは皆さんの方向を目指してボールを運んできます。得点シーンを最も近い場所で目撃できるため、先述の主観的&客観的な興奮のピークが重なり、とんでもない量の快楽物質が脳内で放出されます。これがゴール裏にハマる一番の理由なんじゃないでしょうか。僕はこれのせいで脳が少しやられてしまい、授業中もバスに乗るときも、気づいたら一番前の席に座っています。

またブライトンの場合、代名詞ともいえるイカれたビルドアップを目の前で堪能することができます。悪い意味でハラハラドキドキ、「そんなところにつけるなよ」という素人の気持ちを弄ぶかのように、ミスったら一発アウトのパス回しは続きます。目が肥えているはずの現地ファンでもブチギレている方もいます。ただ、最後は華麗なプレス回避で一気にボールが前進していくので、全員手のひらをひっくり返して称賛の拍手をすることになります。

「もっとゴール前でパスを回さないと…ッ‼️」

2.熱心なファン層

ゴール裏は熱心に応援している方たちが多いイメージをお持ちだと思います。これは本当です。ブライトンの場合、一番熱狂的なファンの方たちは、ゴール裏の最前列ではなく少し距離のある後ろの座席に集中していた印象でした。

そんなファンたちに囲まれていると、本場の「熱」を肌で感じることができます。これは何回経験しても慣れるものではなく、僕はそういった瞬間に出会うたびに鳥肌が立って泣きそうになっていました。

両隣の人たちが大声でチャントを歌うので、嫌でも覚えてしまいます。同じチャントを歌うだけで言語も国籍も違う知らない人と仲良くなれるってすごいですよね。

一方で過激なヤジを飛ばすファンが多いのも事実ですが、直近のJリーグで話題になっているような観戦スタイルを強要してくる方は一人もいません。ほとんどの人が「越えてはいけないライン」を理解しているので、初めてでもむしろ安心して楽しむことができると思います。

3.安い

当然ですが、ゴール裏の席は他のカテゴリーに比べて安いです。対戦相手によって決まる「グレード」にもよりますが、今シーズンは最安の場合£30(約5000円)で購入が可能でした。本場のフットボールを楽しむにはお手頃な価格ではないでしょうか。

ゴール裏で観戦するべきではない理由

1.観にくい

いや奥のゴールちっさ

間違いなくこれが最大のデメリットです。メリットとして挙げたゴールシーンに一番近いというポイントですが、これは実は45分だけの話です。

もう片方の45分は、スタジアムのボルテージが高まるにつれて皆さんからボールも選手も離れていってしまいます。マジで見えないです。ゴールかどうかも正直雰囲気でリアクションしています。しかも相手がボールを持ってこちらへ近づいてくると嫌な気持ちになります。

この45分の間に目の前で得点されようものなら、それはもうすごい空気です。隣の人の顔を見れないほどの気まずさすら感じます。一方で、GKがビッグセーブをしたり、DFのファインプレーがあった場合はかなり盛り上がります。‟Who are ya”コールや‟F**kin' useless”コールは比較的簡単に混ざれるので、日常生活でのストレスを発散しましょう。

距離感も全く掴めません。なにせ俯瞰からは最も遠い視点にいるので、サッカーを楽しむというよりは雰囲気を楽しむ要素の方が大きいのかもしれません。観ていると、「なんでシュートを打たないんだ!!!!!!!!」と感じることが多々ありましたが、映像を見るとだいたいゴールからちゃんと遠いです。

個人的もっとシュートを打って欲しい人ランキング第1位

2.立たないといけない可能性

先ほどお話ししたように、「ちゃんと立って応援しろよ!」なんて言ってくる変な奴はいません。しかしゴール裏という場所の性質上、なにかと皆さん立ち上がる機会が多いです。遠くにボールがあると良く見えないから立つし、ボールが近くに来てもチャンスorピンチなので立ちます。

そうやって立つ方が増えてくると、自分も立たないと物理的にボールが見えない状況になってしまいます。立ったり座ったり、何かと忙しい観戦になる可能性が高いので、「ゆっくり座って楽しみたい!」という方はゴール裏は外した方がいいかもしれません。

横になれるのは家で見てる時だけです

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。ゴール裏のいいところ、悪いところを正直にお話ししたつもりです。あくまで個人的な価値観ですが、これらを天秤にかけた時「またゴール裏で観戦しよう!」と思わせてくれる魅力は十分にあると思います。

アメックスで本場プレミアを観戦する際は、是非ゴール裏で一緒に応援しましょう。何かご質問等あればいつでもお気軽にメッセージ下さい!





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