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青森の鬼プレスに手も足も出ず完敗。2023年高知ユナイテッド開幕戦vsラインメール青森

高知ユナイテッドSCのJFL2023シーズン開幕戦を観戦してきた。

高知ユナイテッドSC vs ラインメール青森
2023年3月18日(日)13時
春野総合運動公園陸上競技場

高知ユナイテッドは2022年シーズンから大幅に選手が入れ替わったので開幕戦はどのようなメンバーになるのか楽しみだった。

2022年シーズンはDFを大量補強したにもかかわらず、3バックの真ん中を務めるDFの選手がいなくてMF登録の横竹か田尻が3バックの真ん中に入り試合を組み立てていた。

2022年シーズンに主に試合に出場していたDF陣はほぼ全員退団して入れ替わった。新入団選手に3バックの真ん中を務める選手がいるのか?そこが個人的な興味だった。

スタメンは

横竹選手がいない。ケガか?
昨年主力だった田尻、栗原が控えメンバーになっている。
新入団の高野がそこのポジション争いに勝ったという事か。

赤星の抜けたFWの位置には新入団の小林が入っている。

個人的に注目していた3バックの真ん中には中田が入っていた。

試合開始

立ち上がりは高知ユナイテッドが押し込む形で始まった。
しかし、前半2分自陣右サイドで「少し簡単にタッチラインにクリアしたな」思ったら、そこからごちゃごちゃしてる所でゴールを決められてしまう。

それからは、ラインメール青森の激しいプレスに高知は苦しめられる。

青森の激しくしつこいプレスで高知は全くボールをつなぐ事ができない。前に運べないのでDFに下げたボールも出しどころがなく前線に蹴り込む事しかできない。

プレスをかけられると高確率でボールを奪われ、奪われなくてもファールで流れを止められる。一方青森は奪ったボールをどんどん展開していき高知ユナイテッドのゴールに迫る。追加点こそ入らないものの、完全に青森ペースで試合は進んでいった。

まったくボールをつなげない高知は、左サイドで樋口、金井がポジションを変えたり、サイドに開いたり工夫をして打開しようとするが全く機能しない。

青森もこんな激しいプレスを続けていると、夏場ならば途中でばててしまうのだろうが、まだ3月で気温も低い。前半でばててしまう感じはなかった。

高知も決して悪くないのだが、青森のプレスがはまりすぎているうえに、時折訪れるチャンスは決めきれない。打つ手なしだ。

とにかく前半は追加点を与えずに0-1で終えるしかない。そんな状況だった。

結果、0-1で前半は終了する。青森としては流れが良い前半に追加点がとれなかったのは残念だったと思う。

後半になっても青森ペースで試合は進んでいった。

前半から高知、青森ともに守備の時は両サイドのMFがバックラインまで下がって5バックを形成していた。

両チームとも守備的なサッカーをしていたので、高知は青森の激しいプレスでボールを運べていなかったし、青森も激しいプレスでボールを奪うも高知も守備を厚く守っているのでなかなか追加点を奪えずにいた。

青森は試合を支配しているのに追加点がとれない、ワンチャンスで同点にされると試合の流れはガラッと変わる可能性がある。

後半30分ぐらいから高知にも決定機が何度も訪れたが、結局ゴールにならず試合は0-1で終了した。

結局青森のプレスは90分間落ちる事はなかった。プレスをはがして攻撃できたといえるのは後半30分あたりに吉田選手が右サイドで抜け出しシーンだけだったように思える。

2021年は8試合、2022年は10試合、JFLの試合を観戦したが、今日の青森の90分を通してのプレスは群を抜いて凄まじかったと思う。特に球際の執念は少し差が出たのではないかと思う。

特に青森の選手で目についたのは29番の小島選手だった。右サイドで猟犬のようにすさまじいスピードとスタミナでプレスをかけ続けていた。そしてボール扱いも上手く攻撃にも効果的に参加していたように思う。

高知ユナイテッドも決して悪くなかったと思う。どこかで1点入っていれば違った展開の試合だったと思う。

ただ、どちらが死力を尽くしていたかと聞かれると、残念ながら、アウェイの青森だったと言わざるをえない。

思いかえせば、2022年シーズンのホーム開幕戦も東京武蔵野ユナイテッドとかなり良い試合をした。(試合は1-1のドロー)試合終了直後に膝をついて倒れたのはアウエイチームの東京武蔵野ユナイテッドだった。この時も死力を尽くしたのはアウェイチームだったなと思った事を思い出した。

死力を尽くせば勝てるというわけではないので、これは個人の感想だが








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