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【PickUpPlayer】橋本健人という逸材。

 久しぶりに出会った、”わくわくする”プレイヤーに。

 簡単にプロフィールを紹介すると、横浜FCYから慶應義塾大学を経て、来春Jリーグレノファ山口に加入が内定しているプレイヤーだ。
 左足の正確なキックを得意とし、パスセンスと縦へのドリブル突破を得意とする。中村俊輔を彷彿とさせつつも、ロバートソンのような縦への推進力も持ち合わせた現代型のプレイヤーだ。
 ポジションはサイドハーフを主としながら、左サイドバックやボランチまでオールラウンドでプレーすることができる。
 橋本健人という選手の魅力を3つの切り口でまとめておくことにしよう。

Topic①:言語化能力の高さ

 まず、あげたいのが「言語能力」について。
 プレーの再現性を高めていくため、この能力は必須になると僕は考えていて、彼のインタビューやブログなどを見るたびにこの能力の高さに感嘆させられる。
 特にキックの精度やコントロールの技術といったベースのスキルが高いからこそ、高いレベルに行った際にこの能力が如何なく発揮されることだろう。

 プロの世界を僕はまったく知らないが、プロサッカー選手ほどこの思考力のベースになる言語化能力の差が大きく活躍できる選手とそうでない選手の差になると考えている。
 明確な考えを持った監督の元でプレーをすることが、彼を飛躍的にスーパーな選手にすることはもはや疑いの余地はない。いまからJリーグの舞台でプレーをする彼へのワクワク感が止まらないのだ。

Topic②:守備時の立ち位置の良さ

 これだけゲームの中で違いを生み出せ、試合を決定づけるプレーができる選手であるが、守備での献身性および貢献度が計り知れない魅力なのだ。
 もともと左サイドバックでプレーをしていた経験も活きているのかもしれないが、まず相手と正対できる位置までポジションを戻し、その上でボールに対してアプローチをすることができる。

 危険察知能力が高く、仮に彼が左サイドハーフのポジションでゲームに出場していたとすれば、左サイドバックの守備を助けることができる。これは味方の信頼を得るだけでなく、監督やサポーターからの信頼を得ることにつながり、彼がピッチ上で必要とされるプレイヤーであり続けることになるのだ。

 これまで、J1でプレーする選手も含め、レフティーで違いを作り出すことのできる選手は多く見てきたが、これほどまで守備時の強度を持ってチームに貢献でき、貪欲までにボールを前に運ぼうとする選手を僕は知らない。

Topic③:愛されるキャラクター

 なによりも魅力なのは、選手としてのスター性だ。
 こればかりは持ちたくてもなかなか持てないのが現実なのだが、彼はそのストーリー性を持ち合わせていると僕は思う。

 これまで多くの困難があったと思うが、そのたびに彼は周りを信じ、周りに信頼されることで乗り越えてきたはずで、その過程が溢れ出ているのだ。
 Jリーグの、クラブの、サポーターたちが気づかないはずはなく、彼の人間的な魅力は多くの人の心に刺さることは想像に難くない。

 先日、早慶サッカー定期戦が行われ、橋本健人は試合終了間際に決勝点を奪ってみせた。
 左サイドでセンタリングを選べた場面で、彼は縦への突破を選び、逆サイドへのシュートを決断した。この勝敗の責任を彼は背負った。

終わりに

 僕は彼のファンだ。
 これからも常に応援していく選手であることは間違いがない。
 チームを勝たせ、勝利に導く選手にきっとなれるし、日本を代表するトッププレイヤーになっていくのだろう。そう確信している。

 それでは。

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