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引越業者を介さない、自力引っ越しの積算と結果(茨城から片道約60キロ〜)

 このたび転職の関係で、茨城県から東京近郊へと転居しました。すでに引っ越し済みで、概算予算と実際の金額の答え合わせ。引っ越し作業の流れ、実際の作業、振り返りと反省点を明らかにします。
 なお、積算費用は人件費など込みで税込4万円となります。


1.自力引っ越しを検討した背景、状況、理由

 勤務先が東京都内で、かつては茨城県土浦市から東京へ通勤していましたが、通勤距離が片道約60キロと長く、また残業になると、帰路に特急ひたち・ときわなどの有料特急を使わないと早い時間に帰れないこと。そして疲れがたまる一方だったことと、私生活上の不安点があったため引っ越しを決めました。
 転居先の物件の審査に通過して入居日も確定、入金まで済ませたものの、急な引っ越しであったため引越業者が近々で手配できなかったうえ、大手業者の概算見積が約5万円〜7万円程度だったこと。また入居費で13万円弱の支出があったため、転居にかかる費用をできるだけ抑えたいと思ったことから、自力での引っ越しを決定しました。

2.格安引っ越し業者を選ばなかった理由

 赤帽の単身引越サービスや100円引越などの格安引っ越し業者が存在することは知っていましたが、赤帽便の荷幅(高さ約2メートル、奥行約1.9メートル、幅約1.4メートル)に収まりきらない物量があります。
 筆者の家の家具で幅を取るものでは、テレビ台、キッチンの炊飯器などの置台、テーブル、ソファー、ハンガーラックなどがあったうえ、引っ越し前のダンボールが計15個程度に上るため、荷台に収まりきらない可能性が高いこと、また重量制限を超える可能性が高かったため、この時点で赤帽は選択肢から外れました。
 次に100円引越やキャッシュバックや割引つき引越業者では、最安値で約3.5万円(概算)を提示してきた業者がありましたが、条件としてインターネット回線の指定プランへの加入、スマートフォンの乗り換え、Pocket WiFiやウォーターサーバーの契約が条件となっている業者が大多数を占めるため、これも選択肢から外れました。
 さらに言えば、「メールでのご連絡をお願いします」と記載のうえ相見積もりを依頼したにも関わらず、夜9時ごろまで電話をかけてくるしつこさに辟易したことが大きな理由です。

3.自力引っ越しのプラン

 プラン立てとして、次のように計画を立案しました。
 (1)2t箱型トラックの自力手配
 筆者は準中型5トンの免許を保有しているため、運転可能。
 (2)梱包資材の入手
 購入するほど財政的に余裕はないため、スーパーマーケットなどの廃棄ダンボールを再利用し荷造り。
 (3)人員と道具の手配
 元々エレベーターつきマンションからなしのマンションへ転居するため、友人に補助を依頼したうえで、人件費を加味して積算。道具は台車2個(平台車と折りたたみ台車)
 (4)引っ越しの実施
 割愛します。

 先に述べれば、上記の段取りで成功しています。

4.荷造り

 先述の通り、廃棄ダンボールを手に入れたうえで引っ越しの準備を行いました。

一部モザイク処理をしています
同上

 また、同じく冷蔵庫の事前処理も行いました。よく引越業者の紹介サイトでは、「素人が運ぶと壊れる!」「水浸しになって台無しに!」などと脅し文句が記載されていますが、結論から言えばそのようなことは起きませんでした。
 事前に冷蔵庫を止めたうえで背面下部のコンプレッサーの受け皿からの水抜きを行い、運搬の際も立てた状態で稼働させていますが、本日時点で全く壊れることなく動作しています。

9月4日時点での冷蔵庫。引越日は9月1日

 洗濯機に関しては水抜きに若干失敗しましたが、排液で水浸しになることもなく運搬に成功しています。

5.9月1日、引越日当日(搬出)

 近郊に住む友人が、大変ありがたいことに協力してくれたため、前々日に茨城県守谷市にて2t箱型トラックを手配。引越日当日午前8時半に同市にて合流しました。

費用明細

 約1時間ほどで土浦に到着。引っ越し作業の開始前にKYを実施しました。午前10時半ごろから作業を開始、終了時刻は同11時半ごろでした。

 実際の搬出に使ったもので、最も重かったのが冷蔵庫でした。ダンボール類はまとめて台車を使い、エレベーターで往復しました。

台車

 荷積みが完了し、出発。昼食や休憩を挟みつつ、午後3時ごろに転居先に到着しました。

出発前のトラック

6.搬入

 はっきり言ってこれが一番の重労働でした(申し訳ありません)。エレベーターつき物件からなしの物件への引越のため、階段を計20回ほど往復して荷物を搬入。作業に約2時間ほどかかりました。
 また、当日は台風接近の影響で高温多湿だったため、
 (1)2〜3往復ごとに小休止をはさむ
 (2)重量物を無理に運ばない
 (3)少しでも無理と感じたら休む
 これらのことを再周知し、作業を行いました。

 その後、トラックは友人に返却してもらい、実際にかかった費用を算出しました(最後に添付します)。

7.振り返りと反省点

 振り返りとして、事前に予想される危険とそれに対する対応策を考慮したこと。また、引越し費用の念密な積算を行ったこと。そして実際にかかる時間を考えて行動したことは良かったと思います。
 反省点としては

 (1)人工は増やすべきだった
 情報保護のため詳細は開示できませんが、エレベーターつき物件からなしへの転居などは階数に応じて人を増やすべきでした。搬入先に事前に人員を配置し、補助して貰うべきでした。
 (2)労力
 トラックが運転でき、引っ越し作業まで行えるとしても、素人引っ越しであることに変わりはありません。
 特に今回の条件では、非常に体力が必要かつ時間との戦いになりました。

8.おわりに

 引っ越しは個人でできます。ただし、絶対に人への感謝の気持ちを忘れないでください。知人だろうが親兄弟だろうが、重労働をさせることになります。それに見合う対価を払えなければ、間違いなく人間関係は壊れます。
 
金額は予算通りとなりましたので、明細を添付します。
 最後に、今回の無謀な引っ越しに多大なご尽力とお力添えをいただきました友人に、心から感謝を申し上げます。
 本当にありがとうございました。


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