諤飜字式羅馬字&百足式分かち書き

槪要

諤飜字式ガクホンジシキ羅馬字ロウマジ』は日本語ニホンゴ羅馬字ロウマジ(alphabetアルファベット)であらは表記法ヘウキハフである。
基本的キホンテキには假名文字かなモジ羅馬字ロウマジ一對一イチタイイチ對應タイオゥする單純タンジュン飜字ホンジ方式ハゥシキである。
獨自ドクジ文字モジ表記ヘウキ我々われわれ日本人ニッポンジンにとって、
羅馬字ロウマジくまで副次的フクジテキなものであるため
最低限サイテイゲン規則キソク運用ウンヨゥ可能カノゥなものを目指めざした。


基本方針

國語コクゴかんがかたをそのまま反映ハンエィせしめる。
西洋セイヤゥ慣例クヮンレイ參考サムカウにするが、必要ヒツエウいものは輸入シュニフしない。
例外レイグヮイらし、少數セウスウごとから演繹的エンエキテキ處理ショリ可能カノゥヤゥにする。
ASCIIアスキーあつかへるもので基礎キソまかなひ、それ以外イグヮイガウ輔助ホジョテキ採用サイヨゥする。


用途と特性

おもに、固有コイウ名詞メィシかたつたへたり、
みじか文言モンゴン記述キジュツしたりするのに
使用シヨウすること想定サゥティしてゐる。
事情ジジャゥがあって漢字カンジ假名かな使用シヨゥできない場合ばあひや、
圖案ヅアン都合ツガフ羅馬ロウマにしたい場合ばあひ活用カツヨゥできる。

英語エィゴへの轉寫テンシャ側面ソクメンつよHepburnヘボンシキことなり、
假名かな單純タンジュンへる方式ハゥシキなので、日本人ニッポンジンにとってはラク習得シフトクでき、
漢字カンジ假名かなには不慣ふなれだが、發音ハツオム基礎キソ把握ハアクしてゐる」程度ティド
日本語ニホンゴ初學者ショガクシャとのりに役立やくだ可能カノゥセィがある。
歷史的レキシテキ假名遣かなづかひ前提ゼンテイにしてゐるが、
現代ゲンダイ假名遣かなづかひやそれ以上イジャゥ表音ヘウオムシキ假名遣かなづかひへの適用テキヨゥ原理的グヱンリテキには可能カノゥである。


使用する文字種

和文ワブンすべおほ文字モジ使用シヨゥするものとする。
西洋セイヤゥ慣例クヮンレイでは
文頭ブントウ固有コイウ名詞メィシあたま大文字おほモジに、
それ以外イグヮイ小文字こモジにすることになってゐるが、
これは日本語ニホンゴにとってトク有意味イウイミなものではないため
蹈襲タフシフする必然性ヒツゼンセィい。
大文字おほモジ主立おもだって使用シヨゥすることにはつぎヤゥ利點リテムがある。

縱書たてがきにへる。
文字モジごとたてながさにちがひのある小文字こモジおも使用シヨゥする所爲セヰで、
歐文オウブンでは單語タンゴ全體ゼンタイ囘轉クヮイテンせしめて表示ヘウジする方法ハゥハフられ、
結局ケッキョク縱書たてがきそのものがきらはれるが、
おほきさが均等キントゥおほ文字モジのみであれば、
文字モジ自體ジタイかたむけずとも縱書たてがきが可能カノゥである。

オウブン部分ブブンテキ原語グヱンゴのままれるサイしるしとなる。
これは丁度チャゥド漢字カンジかなじりブンいて、
カタカナを外來語グヮイライゴあらはしるしとしてゐるのに相當サゥタゥする。
西洋語セイヤゥゴ由來ユライするいて、日本語ニホンゴ特有トクイウ發音ハツオムしめすのではなく、
原語グヱンゴつづりをそのまま記述キジュツしたハゥ傳達デンタツジャゥのぞましい場合ばあひ活用カツヨゥできる。
ただし、おほ文字モジのみで記述キジュツせられる「頭文字かしらモジった略稱リャクショゥ」とは
相性あひシャゥくないため引用符インヨゥフなど工夫クフウ必要ヒツエウになる。

使つかひたければ文字モジでもつかいが、
ホン記事キジではすべおほ文字モジ使用シヨゥする。


文字對應表

基本キホンテキには『日本式ローマ字』とおほきない。
ギャゥにはFをあててゐるが、轉呼音テンコオムにはHをあてる。
促音ソクオム「っ」はQ、撥音ハツオム「ん」はXとした。
Qを促音ソクオムあてるのは、日本語ニホンゴ音韻論オムヰンロンからの借用シャクヨゥである。
Xを撥音ハツオムあてるのは少々セウセウ强引ガゥインであらうが、
促音ソクオム撥音ハツオム假名かなイチタイイチ對應タイオゥすること優先イウセンせさせた。
Xは外國グヮイコク轉寫テンシャ十中八九ジッチゥハックあま文字モジで、
特殊トクシュ記號キガウとして使つかはれやす宿命シュクメィにあるので、
ほかあま文字モジくらべればしな選擇センタクだとおもはれる。
ここをゆづってしまふと、apostropheアポストロフィー處理ショリまはさねばならなくなるし、
單純タンジュン飜字ホンジといふ基本キホン方針ハゥシムからしても、ったハゥい。
Nに輔助ホジョ記號キガウけるのもかんがへたが、
ASCIIアスキー簡易カンイあつかへなくなるので、採用サイヨゥしなかった。
こちらが不便フベンかうむってまで西洋セイヤゥ慣例クヮンレイ配慮ハイリョする義理ギリい。
Kをあらは文字モジよっつもあって鼻音ビオムあらは文字モジふたつしかないのがわるい。
一般イッパンテキなIMEの羅馬ロウマ入力ニフリョクでも
Nがナギャゥ撥音ハツオムねてゐるため多少タセウ不便フベンがあるので、
X(ほかあまった文字モジでも)に撥音ハツオムあてるとテムだけでも
採用サイヨゥ價値カチはあるとおもはれる。

ヨクへば、清音セィオム濁點ダクテム方式ハゥシキハゥが、
連濁レンダク現象ゲンシャゥのある日本語ニホンゴにとって都合ツガフいのだが、
ASCIIアスキーあつかへるものと制約セイヤクもと見送みおくった。

なほ長音符チャゥオムプ用意ヨゥイしないためおな母音ボイムかへして表現ヘウゲンするものとする。


直音・撥音・促音

$$
\begin{array}{|c:c:c:c:c|} \hlineあ & い & う & え & お \\ \hdashline \textrm{A} & \textrm{I} & \textrm{U} & \textrm{E} & \textrm{O} \\ \hline か & き & く & け & こ \\ \hdashline \textrm{KA} & \textrm{KI} & \textrm{KU} & \textrm{KE} & \textrm{KO} \\ \hline さ & し & す & せ & そ \\ \hdashline \textrm{SA} & \textrm{SI} & \textrm{SU} & \textrm{SE} & \textrm{SO} \\ \hline た & ち & つ & て & と \\ \hdashline \textrm{TA} & \textrm{TI} & \textrm{TU} & \textrm{TE} & \textrm{TO} \\ \hline な & に & ぬ & ね & の \\ \hdashline \textrm{NA} & \textrm{NI} & \textrm{NU} & \textrm{NE} & \textrm{NO} \\ \hline は & ひ & ふ & へ & ほ \\ \hdashline \textrm{FA} & \textrm{FI} & \textrm{FU} & \textrm{FE} & \textrm{FO} \\ \hline ま & み & む & め & も \\ \hdashline \textrm{MA} & \textrm{MI} & \textrm{MU} & \textrm{ME} & \textrm{MO} \\ \hline や & & ゆ & 𛀁 & よ \\ \hdashline \textrm{YA} & & \textrm{YU} & \textrm{YE} & \textrm{YO} \\ \hline ら & り & る & れ & ろ \\ \hdashline \textrm{RA} & \textrm{RI} & \textrm{RU} & \textrm{RE} & \textrm{RO} \\ \hline わ & ゐ & & ゑ & を \\ \hdashline \textrm{WA} & \textrm{WI} & & \textrm{WE} & \textrm{WO} \\ \hline ん & っ & & & \\ \hdashline \textrm{X} & \textrm{Q} & & & \\ \hline が & ぎ & ぐ & げ & ご \\ \hdashline \textrm{GA} & \textrm{GI} & \textrm{GU} & \textrm{GE} & \textrm{GO} \\ \hline ざ & じ & ず & ぜ & ぞ \\ \hdashline \textrm{ZA} & \textrm{ZI} & \textrm{ZU} & \textrm{ZE} & \textrm{ZO} \\ \hline だ & ぢ & づ & で & ど \\ \hdashline \textrm{DA} & \textrm{DI} & \textrm{DU} & \textrm{DE} & \textrm{DO} \\ \hline ば & び & ぶ & べ & ぼ \\ \hdashline \textrm{BA} & \textrm{BI} & \textrm{BU} & \textrm{BE} & \textrm{BO} \\ \hline ぱ & ぴ & ぷ & ぺ & ぽ \\ \hdashline \textrm{PA} & \textrm{PI} & \textrm{PU} & \textrm{PE} & \textrm{PO} \\ \hline \end{array}
$$

ハ行轉呼音

$$
\begin{array}{|c:c:c:c:c|} \hline は & ひ & ふ & へ & ほ \\ \hdashline \textrm{HA} & \textrm{HI} & \textrm{HU} & \textrm{HE} & \textrm{HO} \\ \hline \end{array}
$$

區別クベツ必要ヒツエウければ、不使用フシヨゥとする。

拗音甲

$$
\begin{array}{|c:c:c:c:c|} \hlineきゃ & & きゅ & きぇ & きょ \\ \hdashline \textrm{KYA} & & \textrm{KYU} & \textrm{KYE} & \textrm{KYO} \\ \hline ぎゃ & & ぎゅ & ぎぇ & ぎょ \\ \hdashline \textrm{GYA} & & \textrm{GYU} & \textrm{GYE} & \textrm{GYO} \\ \hline くゎ & くゐ & & くゑ & ぐを \\ \hdashline \textrm{KWA} & \textrm{KWI} & & \textrm{KWE} & \textrm{KWO} \\ \hline ぐゎ & ぐゐ & & ぐゑ & ぐを \\ \hdashline \textrm{GWA} & \textrm{GWI} & & \textrm{GWE} & \textrm{GWO} \\ \hline しゃ & & しゅ & しぇ & しょ \\ \hdashline \textrm{SYA} & & \textrm{SYU} & \textrm{SYE} & \textrm{SYO} \\ \hline じゃ & & じゅ & じぇ & じょ \\ \hdashline \textrm{ZYA} & & \textrm{ZYU} & \textrm{ZYE} & \textrm{ZYO} \\ \hline ちゃ & & ちゅ & ちぇ & ちょ \\ \hdashline \textrm{TYA} & & \textrm{TYU} & \textrm{TYE} & \textrm{TYO} \\ \hline ぢゃ & & ぢゅ & ぢぇ & ぢょ \\ \hdashline \textrm{DYA} & & \textrm{DYU} & \textrm{DYE} & \textrm{DYO} \\ \hline にゃ & & にゅ & にぇ & にょ \\ \hdashline \textrm{NYA} & & \textrm{NYU} & \textrm{NYE} & \textrm{NYO} \\ \hline ひゃ & & ひゅ & ひぇ & ひょ \\ \hdashline \textrm{FYA} & & \textrm{FYU} & \textrm{FYE} & \textrm{FYO} \\ \hline びゃ & & びゅ & びぇ & びょ \\ \hdashline \textrm{BYA} & & \textrm{BYU} & \textrm{BYE} & \textrm{BYO} \\ \hline ぴゃ & & ぴゅ & ぴぇ & ぴょ \\ \hdashline \textrm{PYA} & & \textrm{PYU} & \textrm{PYE} & \textrm{PYO} \\ \hline みゃ & & みゅ & みぇ & みょ \\ \hdashline \textrm{MYA} & & \textrm{MYU} & \textrm{MYE} & \textrm{MYO} \\ \hline りゃ & & りゅ & りぇ & りょ \\ \hdashline \textrm{RYA} & & \textrm{RYU} & \textrm{RYE} & \textrm{RYO} \\ \hline \end{array}
$$

拗音乙

$$
\begin{array}{|c:c:c:c:c|} \hline& すぃ & & & \\ \hdashline & \textrm{SHI} & & & \\ \hline & ずぃ & & & \\ \hdashline & \textrm{ZHI} & & & \\ \hline & てぃ & とぅ & & \\ \hdashline & \textrm{THI} & \textrm{THU} & & \\ \hline & でぃ & どぅ & & \\ \hdashline & \textrm{DHI} & \textrm{DHU} & & \\ \hline てゃ & & てゅ & & てょ \\ \hdashline \textrm{THYA} & & \textrm{THYU} & & \textrm{THYO} \\ \hline でゃ & & でゅ & & でょ \\ \hdashline \textrm{DHYA} & & \textrm{DHYU} & & \textrm{DHYO} \\ \hline つぁ & つぃ & & つぇ & つぉ \\ \hdashline \textrm{TWA} & \textrm{TWI} & & \textrm{TWE} & \textrm{TWO} \\ \hline ふぁ & ふぃ & & ふぇ & ふぉ \\ \hdashline \textrm{FWA} & \textrm{FWI} & & \textrm{FWE} & \textrm{FWO} \\ \hline ふゃ & & ふゅ & & ふょ \\ \hdashline \textrm{FWYA} & & \textrm{FWYU} & & \textrm{FWYO} \\ \hline & & & いぇ & \\ \hdashline & & & \textrm{YHE} & \\ \hline & うぃ & & うぇ & うぉ \\ \hdashline & \textrm{WHI} & & \textrm{WHE} & \textrm{WHO} \\ \hline \end{array}
$$

拗音丙

$$
\begin{array}{|c:c:c:c:c|} \hlineゔぁ & ゔぃ & ゔ & ゔぇ & ゔぉ \\ \hdashline \textrm{VA} & \textrm{VI} & \textrm{VU} & \textrm{VE} & \textrm{VO} \\ \hline ゔゃ & & ゔゅ & & ゔょ \\ \hdashline \textrm{VYA} & & \textrm{VYU} & & \textrm{VYO} \\ \hline \end{array}
$$


拗音に關する補足

現在ゲンザイ拗音エウオムおほむ
ひと文字モジ子音シイムふた文字モジ母音ボイムはせたおと」をあらは
仕組しくみにってゐる。
これまり、
元來グヮンライ音節オムセツ文字モジである假名かな羅馬ロウマ使つかかたをしてゐるとへる。
ひと文字モジ母音ボイムはそれ自體ジタイ重要ヂュゥエウではなく、
その音節オンセツむすいた子音シイムためえらばれてゐる。
五十音ゴジフオムジャゥおなギャゥにあっても
ダンやウダン子音シイム異音イオムとなるものがあること前提ゼンテイにして、
ベツ母音ボイムあてがふのだ。
そこで、
Yはイダン異音イオムあらはし、Wはウダン異音イオムあらはすものとして統一トゥイツはかった。
ギャクに、
通常ツゥジャゥ異音イオムであるイダンやウダンにそのギャゥ標準ヘウジュン子音シイムあてが拗音エウオムは、
ひと文字モジ假名かなことなるとしても意圖イトおなじと見做みなし、これにHをあてた。
飜字ホンジハフとしては少々セウセウ例外レイグヮイテキ𛀁るかもれないが、
拗音エウオム性質セィシツかんがみたうへでの判斷ハンダンである。

此等これら法則ハフソクめればヘウ拗音エウオム再現サイゲン可能カノゥであるが、
一般イッパン使用シヨゥしさうにないものは割愛カツアイした。


輔助記號

apostropheによる分離

母音ボイム連續レンゾクしてゐるが長音チャゥオムクヮしない箇所カショでは、
先行センカゥする母音ボイム直後チョクゴapostropheアポストロフィー(')をこと間違まちがひをふせぐ。

SO'HU(添ふ) KE'U(稀有) KA'HU(買ふ) A'UTO(アウト/≪英≫out)


tildeによる撥音の强調

Xに撥音ハツオムあて違和感イワカム輕減ケィゲムせしめるために、
鼻音ビオムほのめかす記號キガウであるtildeチルダ(~)をへ「X̃」と記述キジュツする。


circumflexによる長音化の明示

母音ボイム連續レンゾクして長音チャゥオムクヮする箇所カショは、
先行センカゥする母音ボイムcircumflexサーカムフレックス(^)を附加フカすることで、長音チャゥオムクヮ明示メィジする。

SÊUGAQKÂU(小學校) NÔUGÊHU(農業)
OISÎUGOZAIMASU(美味しうございます) AKÂHO RÂUSI (赤穂浪士)


umlautによる母音轉呼の明示

歷史的レキシテキ假名遣かなづかひで「アウ/アフ」のつづりは通常ツゥジャゥダン長音チャゥオムとなるが、
ゴク一部イチブに「アオ」と發音ハツオムする例外レイグヮイがある。
Uのうへumlautウムラウト附加フカすることで、これ明示メィジする。

AHÜHI(葵/あふひ) TAHÜSU(たふす)


字音假名遣用の擴張

Xのはりに、N/Mを使つかって韻尾ヰンビ鼻音ビオム區別クベツすることができる。
ただし、つぎにアギャゥギャゥギャゥつづ場合ばあひapostropheアポストロフィーける。

KIM'IN(金印) SIN'AI(親愛) KWAN'OM/KWANNOM(觀音)
SAM'WIITITAI/SAMMIIQTAI(三位一體)

イ/ウにogonekオゴネク(˛)を附加フカすること韻尾ヰンビŋに由來ユライするものであること明示メィジする。
からなければ無視ムシできるヤゥに、目立めだちにくい記號キガウへてえらんだ。

SYÂŲDIKI(正直) SÊĮSIKI(正式)

辭書ジショによってはつぎヤゥ字音ジオム假名遣かなづかひ採用サイヨゥしてゐるものがある。

・兄 = クヰャウ

ギャゥとヤギャゥ二重ニヂュゥ拗音エウオム
拗音エウオム二重ニヂュゥ處理ショリすれば一往イチワゥ解決カイクヱツできる。

KWYÂŲDAI(兄弟)

・春 =スヰン

飜字ホンジタイ問題モンダイいが、かた如何いかんともしがたい。
umlautウムラウトけてチャにごしておく。

SWÏN(春)


百足式分かち書き

かちきとは、單語タンゴ空白クゥハク文字モジことで、やすくする手法シュハフである。
固有コイウ名詞メィシ二三ニサム單語タンゴ記述キジュツする場合ばあひには然程さほど問題モンダイにならないが、
文章ブンシャゥサイにはどのヤゥかちきするのかをかんがへる必要ヒツエウがある。
ここではわたくしおもいた手法シュハフ紹介セウカイするが、
文字モジ表記ヘウキそのものとは獨立ドクリツしたものなので、採用サイヨゥ任意ニムイである。
諤飜字ガクホンジシキ羅馬ロウマタイして、
ほか羅馬ロウマかち手法シュハフ採用サイヨゥすること可能カノゥである。


發案經緯

西洋セイヤゥならって單語タンゴごとらうとすると、
動詞ドゥシからつらなる助動詞ジョドゥシグン如何いかさばくべきかが問題モンダイになる。
すべてをれば、何處どこから何處どこまでがひとつながりか判然ハンゼンとしないし、
まったらなければジフ文字モジ廿ニジフ文字モジかたまり出來できてしまひ、
かちきのタイさなくなって仕舞しまふ。
これ膠着カウチャク分類ブンルイ日本語ニホンゴ特徵トクチョゥであり、
このテムいて西洋セイヤゥ參考サムカウにならない。

はて、ファミコンをおもこせば、
假名かなかちきにここまでなやところがあったヤゥにはおもはれない。
そこで、假名かなかちきで使つかはれる文節ブンセツりを
羅馬ロウマ適用テキヨゥできないかとかんがへる。
實際ジッサイためしてみると、用言ヨゥゲンつらなりは上手うまれず、
タイゲンハゥ助詞ジョシとの境界キャゥカイ曖昧アイマイになり、むし狀況ジャゥクヰャゥ惡化アックヮした。
かうなる原因グヱンイン字數ジスウだらう。
羅馬ロウマ子音字シイムジ母音ボイムわかれてゐるので、
假名かなから羅馬ロウマにすれば字數ジスウ倍增バイゾゥする。
閉音節ヘイオムセツ連續レンゾク子音シイム西洋セイヤゥにとっては合理ガフリテキ體系タイケイだとしても、
日本語ニホンゴには字數ジスウふくれる短所タンショおほきくひびだけなのだ。
畢竟ヒッキャゥ羅馬ロウマ日本語ニホンゴつづらうとふのが間違まちがひである。
發音ハツオム文法ブンパフたいして、文字モジ體系タイケイ相性あひシャゥわるぎる。

ここめてもかったのだが、あきらめずに折衷セッチュゥアンかんがへる。
文節ブンセツったあと
體言タイゲン助詞ジョシあひだべつ文字モジとしてhyphenハイフンくはへてみた。
これならば、文節ブンセツまとまりと體言タイゲン獨立ドクリツセィ兩立リャゥリツできる。
はば段階ダンカイかちきである。
この段階ダンカイかちきと發想ハツサゥがあれば、
用言ヨゥゲンつらなりにも對處タイショできさうである。
ためしにすべての助動詞ジョドウシってみると、
多數タスウふしむしごと記述キジュツまれた。
百足むかでシキかちきの誕生タンジャゥである。


百足式分かち書きの基本

基本キホンテキには文節ブンセツごとに空白文字クウハクモジ/spaceスペイス( )を使つかってる。
れにくはへて、段階ダンカイ文字モジとしてhyphenハイフン(-)をもちゐる。
これにより、基本キホンテキ空白クウハク文字モジ直後チョクゴ自立語ジリツゴて、
それにhyphenハイフンともなって附屬フゾクつらなると構圖コウヅ出來できる。

WATASI-HA UNAGI-GA TABETAI.
SORE-GA NAX-NANOKA BOKU-NIHA WAKARANAI.
ASU-NIHA KOUZI-GA WOHARU MIKOMI-DA.

所謂いはゆる形容ケィヨゥ動詞ドゥシ」の語幹ゴカン體言タイゲン同列ドゥレツあつかひとする。

KIREI-NA BARA-NIHA TOGE-GA ARU. TUKI-GA KIREI-DESUNE.

輔助ホジョ動詞ドゥシ輔助ホジョ形容詞ケィヨゥシ形式ケィシキ名詞メィシ附屬語フゾクゴ同列ドゥレツとし、
述語ジュツゴひとつつのかたまり見做みなす。
やすさを考慮カウリョして、適當テキタゥ場所バショhyphenハイフン追加ツイカするものとする。

日本語ニホンゴすべてを網羅マゥラするヤゥこまかい規則キソクは、わたくしからは提供テイキョゥできない。
さういふ意味イミでこの規則キソク未完成ミクヮンセィともへるが、
抑〻そもそも漢字カンジ假名かなてて羅馬字ロウマジへるなどと云ふこと
目指めざしてゐるわけではないので、網羅マゥラテキ規則キソクつく必要ヒツエウいし、
つくったところむにへぬ長文チャゥブン出來できがると見込みこまれる。
したいくらか例文レイブン用意ヨゥイしたので、參考サムカウにはなるとおもふ。

「このる、このらない」と語彙ゴヰテキかたでは
附屬語フゾクゴタイして有效イウカウ對處タイショ出來できないとかんがへる。
日本語ニホンゴ助動詞ジョドゥシあはせの自由度ジイウドたか一方イッパゥ
つながる順番ジュンバンにはまりがあるので、
有力イウリョクあはせをつけて一塊ひとかたまりとすると方向ハゥカゥかんがへたハゥい。
かちきの目的モクテキやすくすることにあるとするならば、
特定トクティ表記ヘウキ一定イッティせしめることこだはるべきではない。

當初タゥショゼン單語タンゴ方式ハゥシキ
到底タウテイやすいとおもへなかったので採用サイヨゥ見送みおくった。
ブンにはまよひがすくなくてむし、
しかするとれれば便利ベンリメンもあるかもれないが、
其處そこまで檢證ケムショゥする豫定ヨティい。

かちきの前提ゼンテイとして「なに單語タンゴなのか」と判斷ハンダン必要ヒツエウになるが、
わたくし一人ひとりにはあまるので、けない。
國語コクゴ辭書ジショ見出みだしにがるもの」とかんがへればひとまづ十分ジフブンだらう。
ちなみに辭書ジショに「連語レンゴ」といてある言葉ことば狀況ジャゥクヰャゥオゥじて、
一語イチゴとしてあつかふか、それ自體ジタイセツとして分解ブンカイするかを
なやんでかんがへるしかない。
通常ツゥジャゥ文章ブンシャゥいて我々われわれかちきをせずにんでゐる現狀ゲンジャゥは、
この問題モンダイ永遠ヱィヱン先送さきおくりに出來できるとテムで、しあはせだらう。
實際ジッサイ、その區分クブン曖昧アイマイなのだ。


角括弧による塊の明示

複數フクスウ文節ブンセツからかたまり(おもレンタイ修飾シウショクセツとその修飾シウショクける體言タイゲン)を
一纏ひとまとめにして、ブン構造コウザウやすくする。採用サイヨゥ任意ニムイ

[KASIRA-NO AWOI UWO]-WO KUQTA NEKO
(「頭の青い魚」を食った猫)

修飾語シウショクゴ少數セウスウ場合ばあひ
括弧クヮッコ使つかはずに空白クウハクhyphenハイフンへると方法ハゥハフれるものとする。

[ANO FITO]-GA → ANO-FITO-GA

複合語の明示

複合語フクガフゴ要素エウソ境界キャゥカイ二重ニヂュゥhyphenハイフン(=)をこと
複合語フクガフゴかたまりとその成分セィブン明示メィジすること出來できる。
場合ばあひってはhyphenハイフンはせてもい。
ごとに複合語フクガフゴいなかを決定ケッティ
一環イックヮンした表記ヘウキ目指めざさうとするとあまりにも不毛フモウなので、
あったハゥやすさうだとおもったとき追加ツイカすれば十分ジフブンだらう。

YAKAU=REQSYA , KANA=KANZI=FENKWAN , REKISITEKI=KANADUKAHI


例文集

くまで執筆シッピツ時點ジテムわたくし適當テキタゥ判斷ハンダンした結果ケックヮでしかないので、
こまかいテム各自カクジまかせる。
輔助ホジョ記號キガウ全部ゼンブりにしておいた。


FAWÂŲ=SYÂŲKÔU=KEN-WO TUKAHA-ZARUWO-ENAI.
【ファミコン風】 ハワウシャウコウケンを つかはざるを えない。
【漢字かな交じり文】 霸王翔吼拳を使はざるを得ない。

このながさの漢語カンゴになると二重ニヂュゥhyphenハイフンがあったハゥささうだ。
かたってゐるのかは不明フメィ
假名かなきでは「えない」のまへれば十分ジフブンだが、
羅馬字ロウマジでは其處そこを切っても不十分フジフブンがしたので、まう一箇所イッカショった。
文語ブンゴ文法ブンパフかんがへれば、「ざるを」のあと空白クウハクくのもアリだが、
事實上ジジツジャゥ附屬語フゾクゴ相當サゥタゥ慣用句クヮンヨゥクとなってゐるので、hyphenハイフンつなぎとした。


[SOX̃-NA KAM=ZI-NO FITO]-WO KINOHU MITA-KAMO-SIRENAI.
【漢字かな交じり文】 そんな感じの人を昨日見たかもしれない。

格助詞カクジョシまへにhyphenがはひるので、
修飾語シウショクゴがある場合ばあひ括弧クヮッコがあったハゥがしっくりる。
「かもしれない」は附屬語フゾクゴ相當サゥタゥとしてつないだが、
すこながいので、「かも」でもった。


NAX̃-DAKA [TAIFEN-NA KOTO]-GA OKOQTEWIRU-KIGASITE,
WITEMO-TAQTEMO-WIRARE-NAKAQTA.
【ファミコン風】
なんだか タイヘンな ことが おこってゐる きがして、
ゐてもたっても ゐられなかった。
【漢字かな交じり文】
何だか大變なヿが起こってゐる氣がして、居ても立っても居られなかった。

がする」は附屬語フゾクゴ相當サゥタゥとして處理ショリしたが、
「が」の位置ヰチ係助詞かかりジョシこと考慮カウリョして「KI-GA-SURU」のかたち
連體修飾節レンタイシウショクセツける複合動詞フクガフドゥシとしてあつかハゥ汎用性ハムヨゥセィたかいとおもふ。
「ない」と「た」のはせ(なかった)はりをれる有力イウリョク候補コウホ兩方リャゥハゥとも用言ヨゥゲンレンケツうしろのハゥるし、
所謂いはゆるカリ活用カツヨゥ餘分ヨブンながくなるのもあって、かたまりとしてやすい。


KONO-MAMA-DEHA RATI-GA AKANU.
KOKO-HA WATASI-GA [DENKA-NO FÔUTÂU]-WO
NUKANEBA-NARANU-YÂŲ-DANA.
【ファミコン風】
このままでは ラチが あかぬ。
ここは わたしが デンカのホウタウを ぬかねばならぬ ヤウだな。
【漢字かな交じり文】
此の儘では埒が明かぬ。
茲は私が傳家の寶刀を拔かねば成らぬ樣だな。

傳家デンカ寶刀ホウタウ」をひとつの複合語フクガフゴとして二重ニヂュゥhyphenハイフンすよりも、
括弧クヮッコ使つかったハゥやすかったのでさうした。
ラチかない」はひとつの形容詞ケィヨゥシヤゥとらへること出來できるが、
ここではほか主語シュゴかったので、單文タンブンとして處理ショリした。


KÂU-SITEHA-WORARENU.
TADATI-NI SYUQPATU-DA.
DARE-NIMO SAKI-WO KOSASETE-NARUMONOKA.
【ファミコン風】
かうしては をられぬ。ただちに シュッパツだ。
だれにも さきを こさせて なるものか。
【漢字かな交じり文】
斯うしてはをられぬ。直ちに出發だ。
誰にも先を越させてなるものか。

「かうする」「さうする」など複合フクガフヘンとした。
複合フクガフヘン動作ドゥサあらは名詞メィシ動詞ドゥシクヮ接尾辭セツビジとして「する」がいたもの
なので、複合語フクガフゴとして=を使つかってもいが、
附屬語フゾクゴ相當サゥタゥとしてhyphenハイフンにしておいた。


KOX̃NA-KOTO-NI NAQTE-SIMAQ-TEHA,
TÂUTÊI KOKORO-GA OTI=TUKASE-RARENAI.
【ファミコン風】
こんなことに なってしまっては、
タウテイ こころが おちつかせられない。
【漢字かな交じり文:】
こんな事に成って仕舞っては、
到底心が落ち着かせられない。

假名かなきであれば「おちつかせられない」はなんとかなるながさであるが、
羅馬ロウマれめしだときびしい。
「(さ)せる」と「(ら)れる」が兩方リャゥハゥ出現シュツゲンする場合ばあひは、
「られる」の直前チョクゼンるといとおもふ。
このふたつはつながる順番ジュンバンはやく、動詞ドゥシとの結合ケツガフたかいので、
かたハゥしか出現シュツゲンしない場合ばあひらぬハゥからう。


TIKARA-WOMO IREZU-SITE AME=TUTI-WO UGOKASI,
[ME-NI MIYENU ONI=GAMI]-WOMO AHARE-TO OMOHASE,
[WOTOKO-WOX̃NA-NO NAKA]-WOMO YAHARAGE,
[TAKEKI MONONOFU-NO KOKORO]-WOMO NAGUSAMURU-HA UTA-NARI.
【ファミコン風】
ちからをも いれずして あめつちを うごかし、
めにみ𛀁ぬ おにがみをも あはれと おもはせ、
たけき もののふの こころをも なぐさむるは、うたなり。
【漢字かな交じり文】
力をも入れずして天地を動かし、
目に見𛀁ぬ鬼神をもあはれと思はせ、
男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは、歌なり。

文語ブンゴレイれてみた。
うたなり」の主語シュゴはその手前てまへ全部ゼンブなのだが、
そこまで括弧クヮッコながくなるとやくたないので、けるのはめた。
ガクホンシキ古代コダイ發音ハツオン直接チョクセツ再現サイゲンしない。
これ歷史的レキシテキ假名遣かなづかひおなじ。


SÂU-SITA ZITAI-GA OKORU KANÔŲ=SÊĮ-HA "NAKI-NISIMO ARA-ZU"-DEARU.
【ファミコン風】
さうした ジタイが おこる カノウセイは なきにしもあらず である。
【漢字かな交じり文】
さうした事態が起こる可能性は無きにしも非ずである。

きにしもあらず」のヤゥ實質ジッシツ引用文インヨゥブンヤゥ使つかかたをする慣用句クヮンヨウクには、
引用符インヨゥフけたハゥささうである。


[KOX̃-NA KAHAÎI KO]-GA WOX̃NA=NO=KO-NO FAZU-GA-NAI.
【ファミコン風】こんな かはいい こが をんなのこの はずがない
【漢字かな交じり文】 こんな可愛い子が女の子の筈が無い

はずい」は「がする」とおなヤゥ構成コウセィ表現ヘウゲン
述語ジュツゴ名詞メィシ場合ばあい、「の」のあとhyphenハイフンにするよりも、
連體レンタイ修飾シウショクとして空白クウハクにしたハゥ見易みやすさうだったのでさうした。
臨機リンキ應變オゥヘンに。


ANO-FITO-MO IMA-HA SOX̃NA-NANOKA.
【ファミコン風】 あのひとも いまは そんななのか。

わたくしの「そんな」のかたヘンなのではなく、
「そんな」の活用カツヨゥヘンなのだ。


SORE-HA IQPAN=TEKI-NI SIQPAI-TO ÎHI-MASU.
【ファミコン風】それは イッパンテキに シッパイと いひます。
【漢字かな交じり文】それは一般的に失敗と言ひます。

テキ」のヤゥ接尾辭セツビジ英語エィゴ基準キジュンではhyphenハイフンけぬらしいが、
ったハゥいとおもったのでけた。


RENGOKU-SAX̃-HA "UMAI! UMAI!" TO ÎHI-NAGARA,
BENTÂŲ-WO SUBETE TAHIRAGETA.
【ファミコン風】
レンゴクさんは 「うまい! うまい!」といひながら、
ベンタウを すべて たひらげた。
【漢字かな交じり文】
煉獄さんは「旨い!旨い!」と言ひながら、辨當を總て平らげた。

「と」は狀況ジャゥクヰャゥオゥじて孤立コリツせしめたハゥささうだ。
今回コムクヮイ引用符インヨゥフがあるが、くても複數フクスウ文節ブンセツけることがある。


ONI-WO KOROSU-NI-HA, FI-NO FIKARI-WO ABISERU-KA,
NITIRIN=TÂU-DE KUBI-WO KIRIOTOSU-SIKANAI.
【ファミコン風】
おにを ころすには、ひのひかりを あびせるか、
ニチリンタウで くびを きりおとすしかない。
【漢字かな交じり文】
鬼を殺すには、日の光を浴びせるか、日輪刀で首を斬り落とすしかない。

二重ニヂュゥhyphenハイフン複合語フクガフゴため導入ダウニフしたが、
固有コイウ名詞メィシにも役立やくだつ。


NIQPON-NIHA "GÂŲ-NI IQTE-HA GÂŲ-NI SITAGAHE" TO-ÎHU
KOTOWAZA-GA ARU-NODA.
MURA=SYAKWAI-TOÎHU KOTOBA-NO IMI-WO MI-WO-MOQTE SIRUBESI.
【ファミコン風】
ニッポンには「ガウに いっては ガウに したがへ」
といふ ことわざが あるのだ。
むらシャクヮイといふ ことばの いみを みをもって しるべし。
【漢字かな交じり文:】
日本には「鄕に入っては鄕に從へ」と云ふ諺があるのだ。
村社會と云ふ言葉の意味を身を以て知るべし。

もって」は副詞フクシとして機能キノゥする連語レンゴ
格助詞カクジョシ「を」があるからとってバラバラにしても仕方しかたいし、
全部ゼンブ一繫ひとつながりとしてもやすくはないとおもったので、このかたちにした。


O-KYAKU-SAMA-NI O-NEGAHI-MÂUSIAGE-MASU.
SYA=NAI-NITE smartphone-WO GO-RIYÔŲ-NASAIMASU-TO,
NAZE-DAKA O-IKARI-NI-NARU O-KYAKU-SAMA-GA IRAQSYAI-MASUNODE, RIKUTU=NUKI-DE GO-WENRYO-KUDASAI-MASE.
【ファミコン風】
おキャクさまに おねがひ まうしあげます。
シャナイにて スマートフォンを ゴリヨウなさいますと、
なぜだか おいかりになる おキャクさまが いらっしゃいますので、
リクツぬきで ゴヱンリョくださいませ。
【漢字かな交じり文】
御客樣に御願ひ申し上げます。
車内にてsmart-phoneを御利用なさいますと、
何故だか御怒りになる御客樣がいらっしゃいますので、
理窟拔きで御遠慮くださいませ。

外來語グヮイライゴをそのままの形式ケィシキ例文レイブンかったのでいておいた。
一般イッパンテキ英語エィゴ辭書ジショでは「smartphone」と直結チョッケツ表記ヘウキするものらしい。
空白クウハクふく以上イジャゥ場合ばあひ角括弧カククヮッコけるか、
複合語フクガフゴ處理ショリのみ原語グヱンゴ無視ムシして=を使つかなどりが必要ヒツエウだらう。
接頭辭セットウジの「御(お/ご)」は丁寧ティネィさの表現ヘウゲンぎず、
自立語ジリツゴ獨立ドクリツ優先イウセンせさせてりをれるべきだと判斷ハンダンした。


SIN'AI-NARU DÔŲSI=TATI-YO, TOKI-HA KI-TA.
IMA-KOSO BUKI-WO TE-NI TORI, TATAKAHU-NODA.
FYAKUSEN=RENMA-NO WARE=RA-NI FAIBOKU-HA NAI.
【ファミコン風】
シンアイなる ドウシたちよ、ときは きた。
いまこそ ブキを てにとり、たたかふのだ。
ヒャクセンレンマの われらに ハイボクは ない。
【漢字かな交じり文】
親愛なる同志達よ、時は來た。今こそ武器を手に取り、戰ふのだ。
百戰鍊磨の我等に敗北は無い。

Xの便利ベンリさにれると、Nのあとapostropheアポストロフィー處理ショリ一層イッソゥ面倒メンダウカムじられる。
(ここでは輔助ホジョ記號キガウ全部ゼンブ使つかことにしたので字音ジオム假名遣かなづかひためほどこしてある)
矢張やはり、接尾辭セツビジには=をけるのがささうだ。
われ」ぐらゐであれば、つなげてもささうではある。


AITU-GA SOKO-MADE OMOHI=TUMETE-WITA-DANAX̃TE,
OMOHI-MO SINAKAQTA.
【ファミコン風:】
あいつが そこまで おもひつめてゐた だなんて、おもひも しなかった。
【漢字かな交じり文】
あいつがそこまで思ひ詰めてゐただなんて、思ひもしなかった。

「~し(も/は/...)しない」は動詞ドゥシかかり助詞ジョシけるための構文コウブンであり、
附屬語フゾクゴ相當サゥタゥとしてhyphenハイフンつなぐのもアリだらう。
この例文レイブンでは節内セツナイ主語シュゴ目的語モクテキゴかったので、空白クウハクでも問題モンダイい。


MOSI-MO ANO-TOKI KANODYO-WO SUKUHU-KOTOGA-DEKITE-WITARA,
KOX̃-NA KOTO-NIHA NARA-NAKAQTARÂU.
【ファミコン風】
もしも あのとき かのヂョを すくふことが できてゐたら、
こんなことには ならなかったらう。
【漢字かな交じり文】
若しもあのとき彼女を救ふヿが出來てゐたら、
こんなヿには成らなかったらう。

「ことができる」は附屬語フゾクゴ相當サゥタゥとした。羅馬ロウマだとやけにながい。


SONO MONO AWOKI KOROMO-WO MATOHITE,
KOMZIKI-NO NO-NI ORITATU-BESI.
【ファミコン風】
そのもの あをき ころもを まとひて、コムジキの のに おりたつべし。
【漢字かな交じり文】
其の者青き衣を纏ひて、金色の野に降り立つべし。

百足むかでシキでは空白クウハクあと原則グヱンソクとして自立語ジリツゴとなるので、
一音節イチオムセツの「」も比較ヒカクテキ判別ハンベツやすい。


[MAINITI ONAZI KOTO-BAKARI SITETE IYA-NI NARU FITO]-TO
[MAINITI ONAZI KOTO-BAKARI SITETE TANOSÎI FITO]-NO
TIGAHI-QTE NAX̃-DARÂU.
BOKU-HA SABOTEX̃-DAKARA, MAINITI SABOTEX̃-DAKEDO,
TIQTO-MO IYA-DYANAI-TO OMOQTERU.
FOKA-NO FITO-NI TOQTE-HA IYA-NA KOTO-NAX̃-DARÂUKA.
【ファミコン風】
マイニチ おなじこと ばかりしてて いやになる ひとと
マイニチ おなじこと ばかりしてて たのしい ひとの、
ちがひって なんだらう。
ボクは サボテンだから、マイニチ サボテンだけど、
ちっとも いやぢゃないと おもってる。
ほかのひとに とっては、いやなこと なんだらうか。
【漢字かな交じり文】
毎日同じヿ許りしてて嫌になる人と、
毎日同じヿ許りしてて樂しい人の、違ひって何だらう。
僕は仙人掌だから、毎日仙人掌だけど、ちっとも嫌ぢゃないと思ってる。
他の人にとっては、嫌なヿなんだらうか。

なんだかくだけた文體ブンタイ例文レイブンしくなった。それだけ。


NAHO, DYÛŲRYOKU=KASOKUDO-HA 9.8 m/s² TO-SURU.
MATA, KÛUKI=TÊIKÂŲ-HA MUSI-SURU. 
【ファミコン風】
なほ、ヂュウリョク カソクドは 9.8 m/s² とする。
また、クウキテイカウは ムシする。
【漢字かな交じり文】
猶、重力加速度は9.8m/s²とする。又、空氣抵抗は無視する。

おな母音ボイムつづとき長音チャゥオム符號フガウ必要ヒツエウかとふと微妙ビメウだが、けておいた。


SORE-KARA SARA-NI MIQKA-GA SUGI,
ZITAI-GA SÎUSOKU-SURU-KANI OMOHARETA-TOKI,
SARA-NARU SAIYAKU-NI MIMAHARETA-NODAQTA.
【ファミコン風】
それから さらに みっかが すぎ、
ジタイが シウソクするかに おもはれたとき、
さらなる サイヤクに みまはれたのだった。
【漢字かな交じり文】
其れから更に三日が過ぎ、事態が收束するかに思はれた時、
更なる災厄に見舞はれたのだった。

元來グヮンライ形容ケィヨゥ動詞ドゥシで、
活用カツヨゥせばまって副詞フクシ連體詞レンタイシ分類ブンルイせられるヤゥになったは、
末尾マツビ接續セツゾクヨゥ形態素ケィタイソとして見出みいだやすく、
通時ツゥジテキ觀點クヮンテムれたハゥ綺麗キレイだとおもふ。



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