水出しコーヒー器具の選び方
最近水出しコーヒー用の器具がたくさん出ています。
どれを選ぶか迷っておられる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、水出しコーヒーを作る器具を選ぶポイントを絞ってみました。
まずは『漬け置き式』、次が『滴下式』の順にまとめましたので、よければ参考にしてください。
漬け置き式のポイント
漬け置き式は構造がシンプルなので、600mlも1000mlもそれほど大きな差は有りません。
1日に飲む量を目安にして、購入する大きさを決めてもらえれば、問題ありません。
ただ、掃除のしやすさから言えば、小さい方が奥まで手を突っ込まなくてもいいので、楽に掃除できます。
あと、取っ手が外せないので、そこに汚れが溜まりやすいという欠点があります。
上の2タイプは共に、コーヒーの微粉末を吸着しないフィルターなので、どうしてもコーヒーが濁ってしまいます。
それが嫌だという方は、一度ホット用のドリップコーヒーのフィルターを通してもらうと、コーヒーフィルターが微粉末を吸着してくれるので、透明感が増します。
漬け置き式の器具からはちょっと離れますが、パック式のコーヒーも漬け置き式になります。
ただ、パック式のコーヒー豆は、焙煎後の時間が経ち過ぎていますので、水出しコーヒーには向きません。
鮮度が落ちてますから、御古(おふる)臭というか、酸化臭というか、嫌な匂いがかなりします。
コーヒー豆を購入して、ご自分でパックに詰める分には問題ありませんが、市販のパックコーヒーは、水出しには向きません。
滴下式のポイント
滴下式を選ぶ時の一番のポイントは、構造がシンプルかどうかです。
構造がシンプルなものほど、掃除が簡単でしやすいです。
掃除が簡単でしやすいと長く使いますが、そうでないと使わなくなります。
水出しコーヒーの器具は、アンティーク調のデザインのものが多く、デザイン重視でわざわざ構造を複雑にしているものもあります。
お店に置くのであればそれでもいいのでしょうが、家庭用で持つのであれば、構造はシンプルな方が掃除もし易いですし、何より壊しにくいです。
もう一つは、各パーツをバラで購入できるかどうかですね。
先に挙げたハリオの方は、バラでパーツ購入が可能です。
岩城ガラスの方は、値段が値段なので、壊れたらまた買ってねって感じです(苦笑)。
基本的に他のコーヒー器具も販売しているメーカーは、バラでの購入が可能です。
逆に今、新しく水出しコーヒー用の器具を出したところは、バラで購入できるかあやしいトコロですね。
デザインを重視するよりも、普段の使い勝手の良さを優先した方が、後々も使い続けられるので、そちらを選ぶようにしてください。
シンプル・イズ・ベスト
漬け置き式にしろ、滴下式にしろ、水出しコーヒーの抽出方法は、非常にシンプルです。
しっかりと手順を踏めば、誰もが美味しい水出しコーヒーを作ることができます。
だから逆に言えば、余計な飾りや仕掛けは不要だと言うことができます。
例えば滴下式の水滴が落ちる速度ですが、1秒1滴が目安とされています。
でも、この調整をするのは非常に難しいのです。
と言うのも、上の水タンクの量によって、水の圧力が変わり、水の落ちる速度は逐一変化していきます。
でも、多くの人はこの1秒1滴の目安に縛られて、落ちる速度は一定でなければダメだと思い込むわけです。
はっきり言えば、そんなことは不可能なのにです。
水タンクが満タンの時は、少し早めに設定しておけば、あとは水が減ってくると同時に、滴下速度は徐々に遅くなります。
逆に最初に遅くしすぎると、滴下量を絞りすぎていることになり、最悪の場合、途中で水が止まってしまうこともあり得るのです。
だからこそ、シンプル・イズ・ベストが必要になります。
これから水出しコーヒーに挑戦されるなら、上にあげた岩城ガラスのウォータードリッパーが一番でしょう。
値段も手頃ですし、構造もめちゃくちゃシンプルです。
滴下速度を調整することはできませんが、逆に言えばそれがいつも同じ味を作ってくれることにもなります。
掃除もしやすいですし、何より使いやすいので、私もすぐに水出しコーヒーが欲しい時は、岩城ガラスのウォータードリッパーを使います。
それに満足できなくなったら、次のタイプにステップアップすればいいと思います。
コーヒー豆全体に水滴を落としてくれる、ドッピーレベルコックのオージのウォータードリッパーは、私も狙っています(笑)が、この大きさは置き場所に困るし、何よりヨメに(ry・・・(滝汗)。
何れにしても、水出しコーヒーを長く楽しみたいのなら、シンプルな器具を選ばれることをオススメします。
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