見出し画像

【整頓】とは決めること

【整理】で赤札作戦を展開して『生休死区分』を行ったら、次の【整頓】の段階に進みます。

スクリーンショット 2020-07-13 22.45.38

5Sには順序があると最初にお伝えした通り、【整理】ができなければ次の【整頓】に進んではダメです。
逆に【整理】ができたのなら、すぐに【整頓】に進みます。


【整頓】の定義

画像2

5Sには定義があるとお伝えしました。
最初にお伝えした【整理】の定義はこれでした。

必要なものと必要でないものを分け、必要なものだけを現場に持ち込み、必要でないものは現場に持ち込まない。

そして【整頓】の定義はこれになります。

必要な時に、必要なモノを、必要な分だけ、誰にでも取り出せるようにすること。

この定義を実現するためには、3つのことを定めなければなりません。
それが【整頓】の要、『3定』です。


『3定』とは【定品】【定位】【定量】

画像3

『3定』とは【定品】【定位】【定量】です。
【定品】:置く品物を定める。
【定位】:置く位置を定める。
【定量】:置く量を定める。
【整理】の段階で赤札作戦を行い『生休死区分』が完了しています。
その中で『生』のモノだけを作業スペースの近くに置くようにします。
これが【定品】になります。

セルラインの場合、品物と一緒に作業者も動きますが、部品を組み付ける時に使う工具などを作業内容に合わせて配置していきます。
例えば六角レンチですが、セットモノをそのまま配置している場合がほとんどです。
ですが【定品】を行う場合、これは間違いになります。
使うものだけを置くのですから、その場の作業で使うサイズだけ置くようにします。
他のサイズは置きません。
【定品】は置くものを決めるのですから、置かないものも自動的に決まります。
不必要な物は置かないのが【定品】のルールです。

そして次に決めるのが【定位】です。
置き場を決めることはそれほど難しいことではないと思います。
ただ、使う順に配置するのは当然のことです。
重要なのは同じ工具を別の場所で使う場合です。
その場合、貸し借りをするのではなく、別の場所にも同じ工具を配置します。
ここの作業ですぐに工具が必要な場合は、必ずその場所の近くに工具を置く必要があります。
その場合、他の場所から持ってくるのではなく、その場所に同じ工具を置いて、移動を無くすのです。

最後に【定量】です。
実は『3定』の中では、この【定量】が一番難しいのです。
置く品物を決めるのも、置く位置を決めるのも、さほど難しいことではありません。
でも実際に置く量を決めるのは、非常に難しいのです。

作業を行うライン内であれば、作業をする時に品物が必要な分だけあれば良いのですが、倉庫や資材などの部署でこの【定量】を決めるのは簡単ではありません。

この【定量】をどう決めるかについては、明日お知らせしたいと思います。


【整頓】は作業を楽にするために行う

画像4

整頓のポイントは、出来るだけ無駄な移動を減らすことにあります。
移動が多いと、何より疲れますし、時間もかかります。
【整頓】で『3定』することで、無駄な移動を減らして、最終的には作業を楽にすることができるのです。

【整理】も【整頓】も、最終的には無駄の排除が目的になります。
無駄をなくして、作業を楽にする。
全てはそのために改善していくのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?