和菓子に合う飲み物について
いつの時代もほっと一息つくのに必要とされてきたのは「お菓子」と「飲み物」。それまでは、お湯を沸かして淹れていたお茶やコーヒーもペットボトルや缶飲料が開発され、コンビニやコーヒーチェーン店などが普及したことでいつでもどこでも簡単に楽しめるようになりましたね。
茶道での主役は、和菓子よりもお茶
茶道で行われるお茶会。英語でTEA PARTYと訳されます。日本語でお茶会というと作法やらのことを思い敷居が高いですが、英語であればなんだか楽しそうですね。
でも本来のお茶会は、まさに英語の意味だけのものなのです。一杯のおいしいお茶でもてなす、そのもてなしの心を感じながらいただく、そして語らう、それだけなのです。
そのお茶会での和菓子が出るタイミングは、実はお茶といっしょに出てくるわけではありません。お茶が点てられる前にお菓子が配られ、そのお菓子を食べ終わったときに合うようにお茶が点てられます。
飲み物なしで、たとえば「練りきり」というもったりした和菓子を食べるのは喉がつまりそうな気もしますが。
でもこれは、口の中に甘さを残して苦い抹茶をいただく。初めに感じる苦みとその後にくるお茶本来の甘さとまろやかさ。和菓子は、抹茶自体のおいしさを味わうための絶妙なしかけです。
ということで、和菓子に合う飲み物は抹茶です！それも本格的茶会で出される「お濃茶」とい呼ばれるお茶。
でもこれは点てるのが難しいお茶ですし、まず準備が大変ですよね。でもやはり本格的な和菓子にはこれ！とも思いますので、ぜひいつかお試しください。「お薄」と呼ばれる泡がふんわりした抹茶ももちろんいいですよ。
抹茶でない飲みもので合うものは？
ほうじ茶やコーヒーなどがよく紹介されています。確かに合いますね。他にも何がいいかなぁと思う前に、ポイントを探ってみます。
初めて和菓子を食べた外国人が最初に言うのは「甘い！甘すぎる」。ヨーロッパの人たちが言うのはまだわかります。
でも虫歯がうずきそうなほど甘いお菓子を食べるインド系の人に同じことを言われた時には驚きました。「あなたたちのお菓子に比べれば、あっさりしたものでしょう！？」それでも「甘い！甘い！」と繰り返されました。豆自体の味わいや重さと相まって、特に甘く感じるのでしょうか。
と和菓子は思いのほか、口に残る甘さがあるようです。その甘さと調和するためにはやはり苦みがあるといいですね。苦みのあるものと合わせてこそ、食後のすっきりした満足感も得られます。さて苦みのある飲み物はなんでしょう？煎茶やほうじ茶、そしてコーヒーですかね。
コーヒーはちょっと苦めに
煎茶やほうじ茶、コーヒーなど、いずれにせよ、淹れ方はちょっと苦めがいいですね。
コーヒーであればブラック。濃いめのものはコーヒー自体の味が勝ってしまいますから、少し薄めがいいです。コーヒーも中毒かと思うほどに好きですが、和菓子も負けないくらい好きなので、そのときどちらを主にするかにも寄りますけど。
自分の中で軽めの和菓子のときは、コーヒー主体で好みの濃さにします。でもとっておきの和菓子を手に入れたときには、ちょっと薄めにします。和菓子の甘みをコーヒーのために利用するか、コーヒーの苦みを和菓子のために利用するか。それによって濃さも少し替えます。またはコーヒー豆の種類を選びます。
ほうじ茶や煎茶の場合は、コーヒーほど強い味ではないので、基本、濃いめに入れるといいでしょう。でも昔からある日本の飲み物のせいか、和菓子によっていろいろな濃さにしても案外それぞれ合うようにも思います。
紅茶もいいですが、特におすすめは…
和菓子も最近ではいろいろあり、材料に牛乳やバターが使われているものがあります。
そんなお菓子にぜひおすすめしたいのは紅茶です。あ、紅茶ね！と軽く流したあなたに、紅茶は紅茶でもおすすめしたい種類があります。
有名な英国のブランドじゃないですよ。いやいや、それも合わないわけではありませんが、和菓子のお供として考えると味が繊細すぎる、もしくはパンチがなさすぎる、フレーバーが和菓子の邪魔をする。そんな風に感じます。
オススメしたいのは、日本のお茶農家が作っている紅茶です。紅茶？ほうじ茶？とちょっと迷うほどの素朴さが特徴でこれはこれで味わい深いのです。そしてこれが洋風の和菓子に合うのですよ。ぜひぜひお試しあれ。
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東京練馬で昭和25年から続く、和菓子の製造販売の老舗。名代「惣兵衛最中」を主力商品として、小豆を最も大切な素材と考え、美味しく安心安全な和菓子をひとつひとつ丁寧に創り続けます。
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