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素人がデジタルで漫画を描いてみる(2)

前回の記事

キーワードは「時短」

最初の目標は「デジタルで絵が描ける」ようになること、でした。
この目標は「デジタルで絵がうまく描けるようになる」ではありません。向上心ないのかよ、と思われそうですが優先事項はクオリティではなくスピードです。一応向上心はあるつもりですが、もはや若者ではないので勉強に充てる時間は惜しいのです。(うまいかどうかは別にして)何かを伝えられる画力はもうある前提で、とにかくデジタル環境に慣れることを念頭に置きました。
そして、とりあえずは3ヶ月ほどで形になりました。(と思いました。…なったことにしておこう。)

Gimp

前回の記事のとおり絵を描くのに使うツールは Gimp です。pixiv Sketchドローでも描けなくもないでしょうが、相当にチャレンジングなので、これで描くのはもう別の企画だと思います。
Gimp 自体はもう随分昔からインストールはしていましたが、実際には年に一度年賀状(笑)を作るくらいでさほど使い込んではいませんでした。今回どういう機能を使えばいいのかを調べるときに大変参考になったのが以下のページでした。

コマ割り・ふきだしどうする問題

漫画の場合、コマ割りとふきだしをなんとかしないといけません。
クリスタとかにはあると思うんですが、Gimp には漫画製作に特化したコマ割りやふきだし(と中に入れるセリフ)を描く機能はありません。
ではどうするか。なんとか Gimp で描くか他のツールを使うしかないのですが、以前生成AIを使った漫画製作の記事でいいものを見つけました。それがFramePlannerです。

ブラウザでコマを割って、コマに画像を放り込んでいき、あとはふきだしを設置していくだけ。
素晴らしいWebツールで、実際に使うつもりで色々試しました。
しかしながら以下の理由で採用にはいたりませんでした。

  • 各コマの画像は別で用意するのが前提になっているので、Gimp で1ページまとめて描いてしまうと位置合わせが面倒

  • じゃあ先にコマ割りとふきだしを作ってダウンロードして、Gimp で読み込んで利用しようとするも、透過でないPNG画像1枚になってしまうので分解が面倒

FramePlanner は構造データを JSON で保持しているので、これを Gimp の Script-Fu でゴニョゴニョしたらいい感じにできたりするのかもしれませんが、そこに時間を割くわけにはいかないので今回は見送りました。

Gimp での解法

まずコマ割り。

実際に動画どおり操作してみて、分かってしまえば簡単でした。先人に感謝。コマを割ったときに選択範囲サイズでコマごとのレイヤーグループを作ってしまえば無茶苦茶楽です。

次にふきだし。ふきだし自体はコマ枠線の応用で、矩形選択か楕円選択で選択範囲の境界線を描画すればなんとかなるのはわかります。これ以外の多角形や特殊形状のふきだしはちょっと面倒ですが、所詮は図形なので、ググればなんとかなります。
問題はセリフ入れで、Gimp のテキスト入力でセリフを入れようとするのは至難の業です。そこで、以下のプラグインを使います。

他にも解法はあるとは思いますが、これでなんとかなりました!

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